現行型NSXタイプS最後のモデルとなるタイプS。全世界350台限定で昨年9月、日本での割り当ては30台分だったのだが、2794万円のプライスを付けた限定車は即完売となっていた。そのタイプSを公道で試乗した松田秀士氏が、今回の試乗から見えてきたものをレポートする。
文/松田秀士、写真/ホンダ
NSXタイプS公道試乗からわかった「ホンダが失ったもの、失ってはならないもの」
■最後となるNSX、タイプS
NSXタイプS。全世界350台限定で、そのうち日本割り当て分は30台のみだったが、2794万円という高価格ながらあっという間に昨年9月には完売となっている
最後のNSXとなるタイプSに試乗した。
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みんなのコメント
しがらみのない技術研究所で自動車開発に専念できることが、技術でライバルをリードするホンダの競争力の源泉だったはずだが、あっさりとその看板を下ろす。しかも「社員の多くがもっとも軽蔑するトヨタ自動車」(ホンダ社員)と似たような戦略を相次いで打ち出している。普通の自動車メーカーになるホンダに明日はあるのか。