スタッドレスタイヤこそコストより性能重視で選ぶべき
2019年の立冬は11月7日。早いものでウインターシーズンも、もうすぐそこまで近づいている。カーライフでも早め早めの冬支度が必要だが、クルマの冬支度といえば、何といってもスタッドレスタイヤへの履き替え。そのタイミングも気になるが、どの銘柄のタイヤを履くのかが非常に重要。
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今季新しいスタッドレスタイヤを購入予定の人のなかには、安価な新品タイヤを1~2年で買い替えるか、それとも性能には定評がある高価なタイヤを複数年使うか悩んでいる人もいるかもしれないが、結論からいえば、スタッドレスタイヤこそコストより性能重視で選ぶべし。
雪道のなかでは、比較的グリップしやすい積雪路(摩擦係数0.2~0.4)では、新品同士であれば、どのスタッドレスタイヤでも、それほど大きな差は出ない。しかし、アイスバーン(凍結路 摩擦係数0.1~0.2)や、ミラーバーン(摩擦係数0.1以下)といったシビアなコンディションになれば、いいスタッドレスタイヤとそうでないスタッドレスタイヤの差は歴然。
コスト重視なら新品の安いものより中古の信頼できる銘柄ものを!
安価なマイナーブランドのスタッドレスタイヤはもちろん、大手メーカーのスタッドレスの新品タイヤ同士でも、安心度、グリップ力にはけっこうな違いがある。頼りないスタッドレスタイヤだと、コンディション次第でスタッドレス+チェーンにしないと走れないケースも出てくるが、高性能スタッドレスならそうした心配はほとんどない。
雪国の人なら、その差は見過ごすことはできないだろうし、普段雪が降らない地域で暮らしている人は、雪道に慣れていない分、余計にタイヤの性能に頼りたいところ。タイヤ1本あたり数千円の出費を惜しんで、事故を起こしたり、思わぬところで立ち往生するぐらいなら、少々高くても安心できるスタッドレスを選ぶのが得策。コストが高くても、その分3シーズン、場合によっては4シーズン、安心して走れるほうが、絶対的にコストパフォーマンスが高いはず。
どうしてもコストを重視するなら、新品の安いスタッドレスより、中古の信頼できる銘柄のスタッドレスの方がずっとマシなぐらいだ(年数、ゴムの硬度、溝の残量にもよる)。雪国では、単価が安いこともあり、軽自動車用のスタッドレスを毎年交換している人も多いので、軽自動車用の中古スタッドレスは、けっこう状態がいいモノも出回っているので、これらを活用するのもひとつの手だ。
なお、新品のスタッドレスタイヤがきちんと性能を発揮するには、慣らし運転が必要。新品のスタッドレスタイヤを装着したら、雪が降る前に一般道を60km/h以下の速度で、200km以上走っておくと安心。最低でも乾いている一般道を100kmほど走ってから、雪道を走りたい。
いずれにせよ、雪の季節に入ってしまうと、タイヤの在庫が少なくなり、選べるタイヤが減ったり、交換作業の予約が込み合ったり、セールが終わって価格も高くなったりするので、早め早めに冬の支度を済ませておこう。
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