現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > ホンダ・ヴェゼル比較ガイド【注目10車vs対抗車・3】

ここから本文です

ホンダ・ヴェゼル比較ガイド【注目10車vs対抗車・3】

掲載 更新 25
ホンダ・ヴェゼル比較ガイド【注目10車vs対抗車・3】

車種別・最新情報 [2022.05.24 UP]


ホンダ・ヴェゼル比較ガイド【注目10車vs対抗車・3】

トヨタ・RAV4&スバル・フォレスター比較ガイド【注目10車vs対抗車・1&2】

“推し”ポイントで徹底比較!! 注目10モデル vs 対抗車
年度も替わり、2022年モデルの全容が見えてきた。そこで今回は今注目の10車をピックアップ。それぞれの長所である“推し”ポイントを、そのポイントに対抗しうるライバル車との比較を交えて解説。そのクルマの良さを具体的に浮かび上がらせてみよう。

●文:川島茂夫

今回の注目10モデル!!
1 TOYOTA RAV4
2 SUBARU フォレスター
3 HONDA ヴェゼル
4 TOYOTA ヤリス クロス
5 SUBARU レガシィ アウトバック
6 MITSUBISHI アウトランダー
7 TOYOTA ノア/ヴォクシー
8 SUBARU WRX S4
9 NISSAN ノート オーラ
10 TOYOTA アクア


注目10モデル【3】HONDA ヴェゼル

●価格:227万9200~329万8900円
フィットをベースに専用開発されたコンパクトSUV。フィットと同じく、ハイブリッドシステムを1モーターのi-DCDからコンパクト化を達成した2モーターのe:HEV(1.5ℓ)に変更し、走行性能が向上している。デザインはエッジの強調を控え、水平ラインとシンプルな面構成が目を引く。積載性の工夫をはじめ、実用性の高さはクラス随一だ。

動力性能から使い勝手
まで好バランスだ
 先代はフロントピラーからルーフ、リヤゲートへと連続したファストバック風のフォルムを採用していながらコンパクトSUVでは最良クラスのキャビンユーティリティを備えていた。現行モデルでは個性を強化しつつ、実用面のブラッシュアップを図っている。
 SUVといってもコンパクトクラスは上級クラスに比べると悪路対応にあまり積極的ではなく、ヴェゼルも例外ではない。また、イメージリーダー的な存在の「プレイ」はFFのみの設定である。アウトドア趣味のために悪路踏破性を求めるならミドルクラスへのステップアップを考えた方がいい。
 見所は約4.3mの取り回しやすい全長ながら広々としたキャビンスペースと、多彩な積載性をもたらす後席格納だ。ハードウェア面でもフィットと近い構成になっていて、優れたスペース効率とタウン&レジャーに使いやすい機能も継承。SUVパッケージングならではのゆとりある室内高の開放感や積載性も使い勝手の要点だ。
 パワートレーンは1.5ℓのガソリン/CVTとシリーズ式ベースのハイブリッド「e:HEV」の2タイプ。とは言うものの最廉価のG以外はすべてe:HEVだ。e:HEVが標準でガソリン車は普及仕様といった構成である。
 動力性能面でもガソリン車は短中距離中心のコンパクトカー用途向け。余力に乏しく、長距離レジャー用途には厳しい性能である。
 e:HEVは全域でガソリン車を上回る動力性能を発揮。低中速域も力強く、登坂も余裕。エンジン稼働時も速度によるドライバビリティの変化が抑えられ、上位クラスを思わせるゆとりがある。
 サスチューンは日常用途での乗り心地に配慮したもので、低速域の荒れた路面でも穏やか。車軸回りのばたつきも少ない。それでいて高速での操舵の落ち着きもトップクラス。ドライバーも同乗者も和みの時間を過ごせる乗り味だ。


ヴェゼルの【推し】!!/e:HEVの走り
エンジンとモーターを両用するが
切り替わりの違和感などは皆無
 基本的に駆動力はモーターが担うが、高速巡航時にはエンジンンも併用。モーターならではの力強さが動力性能の長所だが、ダッシュを利かせるというより盛り上がる力感を重視したパワーフィールだ。エンジンの稼働時間は長いが、その分エンジンの負荷変動が穏やか。エンジン直動機構作動時はパラレル式として振る舞うが、加速では比較的早い時期にシリーズ制御に移行し、ドライバビリティの違和感もない。


e:HEVはエンジン直動走行が可能。速度や負荷に応じて最適なモードを選択する。ガソリン車とともにエンジンは1.5ℓで、e:HEV車はアトキンソンサイクルを採用している。

【推し】の対抗/NISAN キックス
改良型のe-POWERは穏やかで洗練
 先代ノートをベースに改良した、1.5世代型とも呼べるe-POWERを搭載。先代ノートに比べると穏やかになっているが、モーターならではの瞬発力や力感の高いドライバビリティを特徴にする。回生協調ブレーキは非採用だが、替わりにエンブレ回生強化モードを採用している。


ヴェゼルの【推し】!!/存在際立つクロスオーバーデザイン
ベースのフィットとはまるで違う
独自のデザインで個性を表現
 コンパクトSUVはベースモデルのイメージを引き継いでいる場合が多いが、ヴェゼルは独自の個性的なスタイルだ。同カテゴリーでは強面系とでも言うか、流麗さやかわいさを押し出すタイプではない。さらに言えば先代の面影も皆無。万人受けよりも同好同志に受けるデザインとも言え、存在感が際立つ。個人的にはSUVの頼もしさを感じるが、個性が強いだけに好き嫌いも分かれそうだ。


キャラクターラインを利かせた先代から一転、シンプルなボディラインに。ヘッドランプからリヤランプまで水平ラインで一直線につなぐ。

インパネをはじめ室内も外観と同様に水平のラインが目を引く。内装の仕立てはカジュアルだ。

【推し】の対抗/MAZDA CX-30
生き物を思わせるグラマラスフォルム
 水平ラインが目を引くヴェゼルとは対照的に、連続的曲面のグラマラスなデザイン。マツダ車らしい外観である。スペース効率重視型ではなく、レジャー用途適性、あるいはSUVらしさも薄めだが、ヨロイ的な無骨なデザインよりも肉体美系を好むユーザーには魅力的な外観である。


ヴェゼルの【推し】!!/フィット譲りのユーティリティ
ショッピングからアウトドアまで
使い勝手は上々だ
 後席頭上まで絞り込みを抑えたルーフラインは後席居住性と高さのある荷物の積載性に優れる。また、後席格納はワンタッチダイブダウンと座面チップアップの2ウェイ。日常の買い物からレジャーまで、幅広く使いやすくアレンジできるのが大きな長所である。


センタータンクレイアウトによる空間効率の高さも魅力。フィットと同じく、後席座面をチップアップして積載スペースにできる。横倒し不可の荷物に重宝する。

【推し】の対抗/TOYOTA カローラ クロス
工夫はないが実用的な積載量を確保する
 室内高を大きく取ったSUVパッケージングでキャビンスペースを拡大している。その一方、後席格納は一般的なタイプ。弱みはないが得意技には欠ける。


ヴェゼルの対抗車一覧

NISAN キックス

●価格:275万9900~286万9900円
元は実用SUVながら、国内ではe-POWERのみ&プロパイロット標準装着で上級志向に。


MAZDA CX-30

●価格:239万2500~371万3600円
マツダSUV群において初の2ケタ車名を冠し、クーペSUV的なフォルムを打ち出した。


TOYOTA カローラ クロス

●価格:199万9000~319万9000円
カローラの名にふさわしい、実用コンパクトSUV。汎用性とコスパの高さが売りだ。

こんな記事も読まれています

【初テスト】最高のパフォーマンスを実現する新型プラグインハイブリッド 新型「メルセデスAMG GT 63 S Eパフォーマンス」を徹底テスト!
【初テスト】最高のパフォーマンスを実現する新型プラグインハイブリッド 新型「メルセデスAMG GT 63 S Eパフォーマンス」を徹底テスト!
AutoBild Japan
東京~千葉の「絶望の橋空白地帯」に新ルート誕生へ!?「行徳駅がめちゃ便利!?」柴又街道が悲願の「湾岸線直結」 事業進行中の「押切湊橋」のスゴさとは
東京~千葉の「絶望の橋空白地帯」に新ルート誕生へ!?「行徳駅がめちゃ便利!?」柴又街道が悲願の「湾岸線直結」 事業進行中の「押切湊橋」のスゴさとは
くるまのニュース
エレガントな“4人乗りオープンカー” 新型メルセデスAMG「CLE53カブリオレ」発売 449馬力エンジン搭載の高性能モデル
エレガントな“4人乗りオープンカー” 新型メルセデスAMG「CLE53カブリオレ」発売 449馬力エンジン搭載の高性能モデル
VAGUE
急な雨はチャンス到来! イベントは開演・終演時間をチェック! 元タクシードライバーが語る「稼ぎ時」
急な雨はチャンス到来! イベントは開演・終演時間をチェック! 元タクシードライバーが語る「稼ぎ時」
WEB CARTOP
F1新規参戦叶ったキャデラック、拒否されたアンドレッティ。実態はほぼ同じ……違いはどこにあったのか?
F1新規参戦叶ったキャデラック、拒否されたアンドレッティ。実態はほぼ同じ……違いはどこにあったのか?
motorsport.com 日本版
トヨタ、技能五輪で5職種金メダル獲得…4職種で連覇達成
トヨタ、技能五輪で5職種金メダル獲得…4職種で連覇達成
レスポンス
スズキ新型「ソリオ/ソリオ バンディット」が大幅刷新!? 迫力顔採用&エンジン刷新で1月登場? 何が変わった? ユーザーからの声は
スズキ新型「ソリオ/ソリオ バンディット」が大幅刷新!? 迫力顔採用&エンジン刷新で1月登場? 何が変わった? ユーザーからの声は
くるまのニュース
ハーレーがMotoGPと共同テスト!? 「ロードグライド」のレース仕様車を公開 マモラやメランドも参加 最高速は275km/hを記録
ハーレーがMotoGPと共同テスト!? 「ロードグライド」のレース仕様車を公開 マモラやメランドも参加 最高速は275km/hを記録
バイクのニュース
メルセデス・ベンツ G580 with EQテクノロジー【1分で読める輸入車解説/2024年最新版】
メルセデス・ベンツ G580 with EQテクノロジー【1分で読める輸入車解説/2024年最新版】
Webモーターマガジン
輸入車 デビュー&改良情報(ダイジェスト)※2024年11月20日時点
輸入車 デビュー&改良情報(ダイジェスト)※2024年11月20日時点
カー・アンド・ドライバー
全長3.4m切り! ダイハツ「斬新軽バン」がスゴい! “カクカク”デザインに「パカッと開くデカいドア」採用! ポップだけど「まじめ発想」で披露された「新時代ワゴン」とは
全長3.4m切り! ダイハツ「斬新軽バン」がスゴい! “カクカク”デザインに「パカッと開くデカいドア」採用! ポップだけど「まじめ発想」で披露された「新時代ワゴン」とは
くるまのニュース
「こんなにあるんだ?カー用品」amazonブラックフライデー完全攻略!お得にセールを利用するためのコツを解説!ストア対応カー用品メーカー一覧
「こんなにあるんだ?カー用品」amazonブラックフライデー完全攻略!お得にセールを利用するためのコツを解説!ストア対応カー用品メーカー一覧
月刊自家用車WEB
トヨタ「“スライドドア”付きバン」がスゴイ! 全長4.7m級の「ちょうどイイサイズ」! 豪華“木目”内装ד快適”シートの狙い目仕様「ハイエース“ダークプライム”」どんな人が買ってる?
トヨタ「“スライドドア”付きバン」がスゴイ! 全長4.7m級の「ちょうどイイサイズ」! 豪華“木目”内装ד快適”シートの狙い目仕様「ハイエース“ダークプライム”」どんな人が買ってる?
くるまのニュース
運転続行?それとも返納? 技術の進化に“隠れた”「危険運転」! 「高齢運転者」が“直面”している「5つの特徴」とは
運転続行?それとも返納? 技術の進化に“隠れた”「危険運転」! 「高齢運転者」が“直面”している「5つの特徴」とは
くるまのニュース
ハスクバーナ・モーターサイクルズ「ノーデン901」「ノーデン901 エクスペディション」【いま新車で買える! 冒険バイク図鑑】
ハスクバーナ・モーターサイクルズ「ノーデン901」「ノーデン901 エクスペディション」【いま新車で買える! 冒険バイク図鑑】
webオートバイ
天然木材のテーブルが雰囲気抜群! トヨタ ハイエースがベースのキャンパー
天然木材のテーブルが雰囲気抜群! トヨタ ハイエースがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
EVが内燃車に追いつく日! 2026年、所有コストが同等に――バッテリー急落&中古拡大が生む大転換点とは?
EVが内燃車に追いつく日! 2026年、所有コストが同等に――バッテリー急落&中古拡大が生む大転換点とは?
Merkmal
ついに出た!!!!!!!! 待ってたぞ!! 2L×幌[ロードスター]が登場間近!?
ついに出た!!!!!!!! 待ってたぞ!! 2L×幌[ロードスター]が登場間近!?
ベストカーWeb

みんなのコメント

25件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

264.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

65.8390.0万円

中古車を検索
ヴェゼルの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

264.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

65.8390.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村