親友ガスリー、角田裕毅のレッドブル昇格を祝いアドバイスの電話「うまくいかなかったことなど、自分の経験を話したんだ」

　ピエール・ガスリー（アルピーヌ）はレッドブル昇格が決まった角田裕毅と電話で話し、アドバイスを送ったことを明かした。

　今週末の日本GPから、角田はリアム・ローソンの後任としてレッドブルに昇格することになった。アルファタウリ時代に角田とチームメイトだったガスリーも、レッドブルでは苦労したひとり。ジュニアチームに格下げとなり、最終的にはレッドブル陣営を離れることになった、

　日本GPの木曜記者会見に出席したガスリーは、外部からコメントするのは難しいとしながらも、角田に声援を送った。

「まずリアムの幸運を祈るよ。僕も共感できる部分があるしね。そして、ユウキの幸運も祈っている。でも、外から状況を判断するのは、とても難しいんだ」

「リアムだけが状況を理解していて、全ての細かい部分を知ることができるんだと思う。僕たちは、手にしているツールでベストを尽くさなければいけないし、ふたりともうまくいくだろうということに、疑いの余地はない。でも、何が起きているのか僕は知らないから、コメントする立場としては適していないと思うよ」

　レッドブル昇格が決まった角田と話をしたかと尋ねられたガスリーは、次のように語った。

「うん。電話で話をしたよ。もちろん、うまくいかなかったことや、違うやり方ができたかもしれないことなんかについてね。僕も彼と同じようなチャンスをもらった時があった。そして彼には今では経験もあるし、スピードだってあると思う」

「僕はずっと彼を支えてきた。2年間、彼と戦ってきたんだ。彼の速さは知っているよ」

「当時から、彼に何ができるのかということを見てきた。（角田のデビューイヤーである）2021年から、僕は彼が速いドライバーだとずっと言ってきた」

「彼にはスピードがあり、性格も強靭だと思う。レッドブルで成功すると断言はできないけど、成功できるとは思う。でも、少し複雑なんだ。ただ、彼の幸運を祈ってる」

「僕は自分の経験や考えを話した。時間が経てば分かるだろうけど、彼は間違いなく強いドライバーだと思う」

「最近のF1には、グリッド上に多くの強いドライバーがいる。だから、自分のスピード次第だけで成功できるわけではない。もう少し複雑なんだけどね。でも、彼がこの機会を最大限に活かすことを、間違いなく期待している」

　角田も、ガスリーだけでなく元レッドブルのセルジオ・ペレスからアドバイスをもらったことを明かした。

「ピエールから、レッドブルでの経験や、レッドブルでやるべきだったことについて話したいとメッセージをもらいました。彼は、レッドブルでの今後のレースで役立つアイデアをいくつか共有したいと言ってくれたんです。彼はとても役に立つアドバイスをくれましたよ」と角田は言う。

「それから、チェコ（セルジオ・ペレスの愛称）からもアドバイスをもらました」

「レッドブル・ファミリーのドライバー全員から、すごく応援しているというメッセージをもらいました。中でもこのふたりは、特に僕を応援してくれていると思います。とても感謝しています。チェコは、僕が最も尊敬しているドライバーのひとりです」