日産は2023年3月28日、R32スカイラインGT-Rをベースに最新の電動化技術を盛り込んだEV仕様の製作を発表した。2023年のオートサロンでもトヨタがAE86カローラレビンのEVコンセプトモデルを発表していたが、旧車スポーツのEV化がますます熱くなりそうだ!
文/ベストカーWeb編集部、写真/日産、ベストカー編集部
R32GT-Rを「電動化」ってマジですか!! AE86に続け!? 日産が目論む名車電動化計画
■R32型スカイラインGT-RのEVコンバージョンプロジェクトを開始!
市販車でもレースシーンでも一時代を築き上げたあのR32型スカイラインGT-RがEVとして戻ってくるとは!
「待ってました!」と快哉を叫ぶユーザーも多いのではないだろうか。とうとう日産が旧車スポーツのEV化に本腰を入れることになった。今回、日産が発表したのは歴代GT-Rモデルのなかでも特に人気の高い第2世代GT-RのトップバッターでもあるR32型だ。
今後、このR32型スカイラインGT-Rをベースに、日産の最新電動化技術を織り込んだEVコンバージョンコンセプトモデルの製作を開始するという。
東京オートサロンで2023でトヨタが発表したEVのコンセプトモデル、「AE86 BEVコンセプト」
奇しくも2023年の東京オートサロンでは、トヨタがAE86カローラレビンのEVコンセプトモデル、「AE86 BEVコンセプト」を発表したばかり。これはレクサスが開発を担当し、パワートレーンには北米のフルサイズピックアップ、タンドラ・ハイブリッドのモーターを使っている。
そのモーター最高出力は68.4kW(93ps)、モーター最大トルクは190Nm(19.4kgm)、バッテリーは先代プリウスPHEVのリチウムイオンで容量は8.8kWh。
AE86 BEVコンセプトはBEV化して車重は1030kgと重くなったが、トランスミッションはGR86の6MTを採用しているところがユニーク。ベース車両のレビン/トレノが搭載する1.6L直4DOHC16バルブの4A-GEUは最高出力130ps/6600rpm、最大トルク15.2kgm/5200rpm(いずれもグロス表記)、車両重量960kgだった。
■「日産スポーツ」の魅力に憧れて入社した技術者たちが「ワクワクするクルマ」を作りたい思いからスタート!
R32スカイラインGT-Rのパワートレーンといえば泣く子も黙る直6DOHCツインターボのRB26DETTだったが、モーターに切り替わる
日産によると、同社にはGT-RやフェアレディZなどが持つ、「走り」や「運転の楽しさ」、そして「パワフルなエンジン」の魅力に憧れ、情熱を持って入社した多くの技術者がいるという。
そして現在、彼らは入社当時と同じ情熱で最新の電動化技術の研究を行い、より安全で、ワクワクするドライビング体験を世の中にお届けするためにクルマ作りに日々邁進しているのだという。
今回の同プロジェクトは、そんな技術者たちの「最高に好きなクルマに、今、自分が最高と思う技術を掛け合わせたら、世の中の人がもっとワクワクするクルマを作れるのではないか」という思いをきっかけとなり、発想された。
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みんなのコメント
R32からRB26を下ろしたら、どんな凄い加速をしようとも、その魅力は半減してしまうのではないか。