世の中はハイブリッドで埋め尽くされている。高速道路ですれ違うプリウスの数を数えてみよう。5分で音を上げること間違いなしだ。クルマはエンジン!──そう思われるアナタに、ターボ車のラインアップを調べてみた。
一昔前(といっても相当前)の「ターボ」とはパワーデバイスの象徴だった。ターボチャージャーを備えることで「1+α」の吸気を得、その分燃料を多く噴けるという仕組みは今も昔も違いはないが、出力特性において最高出力重視なのか低中回転域のパワー重視なのかでフィーリングは大きく異なる。
踏みたい、けど燃費は悪くしたくない……エンジンにとって最適な運転状況とは
かつてのターボ車は最高出力重視型が多く、そのため空気をガバッと送り込む目的でタービン/コンプレッサホイールが大きかった。排気が当たってもすぐに回り始めることができず、だからアクセルを踏んでしばらく経ってから過給が効き始める、いわゆるターボラグが生じていた。その分、ドッカンターボなる言葉で示されたように過給の効果は大きかったのが特徴だ。
対して昨今のターボ車は中低速のパワー重視型。小型のターボを用いて応答性を高め、ターボラグを極少に抑える特性を目指す。自動変速機の助けもあり、大きなパワーを低回転域から得られるのでドライバビリティに優れる。もちろん、現代のターボ車にも最高出力重視型のエンジンは残っている。どちらが良い悪いではないからだ。
ターボ車を選ぶ積極的な理由としては、エンジン排気量に対して大きなパワーが得られる、ハイブリッド車に対して価格が安い、チューニングの余地が残されている、同等のパワーを発揮する自然吸気エンジンに対して税金が安い(笑)など、さまざまなものがある。各車のターボエンジンは近年のトレンドに沿って最新技術が盛り込まれたものばかり。それを楽しむというのも立派な理由。ネンピネンピとみんな言っているけどバビューンと走りたいんだよおれは!──でもいいではないか。
なお、ディーゼルエンジンは除いている。アレは過給が前提となっているエンジンのためだ。
トヨタの場合
レクサスのターボ車
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