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アウディの近未来コンセプトシリーズ、第2弾は自動運転中にハンドルなどが格納される贅沢なGT

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アウディの近未来コンセプトシリーズ、第2弾は自動運転中にハンドルなどが格納される贅沢なGT

アウディは9月2日(現地時間)、「スフィア」シリーズの第2弾となる「グランドスフィア」コンセプトをワールドプレミアした。数年内に量産モデルに反映されるという、革新的なコンセプトカーの内容をチェックしていこう。

スタイリングについては、サルーンの堅苦しいイメージを打ち破り、極めてパーソナルなラグジュアリーカーのビジョンを提示している。弧を描くルーフラインを持つサイドビューは、セダンよりシューティングブレークと呼びたくなる流麗さ。23インチの大径ホイールも相まってエクステリアにダイナミックな印象を与えている。4枚のドアはいわゆる観音開き式。Bピラーを廃したことでインテリアの開放感を高めている。

ボディが伸び縮みするアウディのコンセプトカー・スカイスフィアがIAAショーに出展される

ボディサイズは全長5.35m×全幅2m×全高1.39mとセダンとしてはロー&ワイドな設定とする一方、ホイールベースは3.19mと「A8 ロング」を凌ぐ値を確保し、余裕あるインテリア空間に充てている。

インテリアは敢えて2+2のシートレイアウトとし、贅沢な移動手段である点を強調している。主役となる前席にはファーストクラスの快適さをうたうシートが配置され、60度まで倒せる背もたれによって常にリラックスした姿勢を取ることが可能。一方、リアシートはアームレスト付きの2人用ベンチとなり、ラウンジテイストのミニマルな空間となっている。また、内装の素材にはウッドやウールなどの自然素材が多用され、レザーは使用していない。木製のインテリアトリム表面をディスプレイとして使う発想も斬新だ。

そして注目が、レベル4の自動運転に対応していること。自動運転中はステアリングホールなど操作系がインパネ内に完全に格納され、ゆったりくつろげる空間を提供する。音声認識やジェスチャーコントロールによりクルマに指示を与えることが可能で、ドライバーは移動中に完全なる自由を手にできることができる。これは次世代のグランドツーリングカーの在り方を示唆したものだろう。ナビとカメラを使ったアクティブサスペンションも搭載するなど、乗り心地を向上させる技術にも最先端のテクノロジーを投入している。

なおツインモーター式のパワートレーンは最高出力530kw/最大トルク960Nmを発生し、4輪を駆動。フル充電での航続距離は750km以上で、800V充電を使えば10分で300km以上の走行が可能とアナウンスされる。

市販モデルへの展開が期待される数多くの先進技術を取り入れたグランドスフィア コンセプト。近い将来こんなアウディが登場するかと思うと、今から楽しみでならない。

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