■めちゃ豪華内装の「特別なセダン」とは!?
アウディジャパンは2024年8月20日、フラッグシップセダンである「アウディA8」の限定モデル、新型「アウディA8グランドツーリングリミテッド(以下、8 GTL)」を発売しました。
この新型A8 GTLとは、一体どのようなクルマなのでしょうか。
【画像】カッコいい! これが豪華内装の「大きな高級車」です(10枚)
アウディはドイツの自動車メーカーで、「メルセデス・ベンツ」や「BMW」と並び、“ドイツ御三家”と呼ばれるプレミアムブランドの1つです。
アウディの歴史は古く、アウグスト・ホルヒという人物がメルセデス・ベンツの工場長を辞め、1898年に自動車修理工場「ホルヒ」を設立したことから始まりました。
3年後の1901年から自動車生産を始めたものの、創設者であるアウグスト・ホルヒは経営陣と対立し、会社を追放されます。
追放されたあとはすぐに別のホルヒ社を立ち上げて自動車生産を開始し、自社生産のクルマにホルヒの名前をつけていましたが、元のホルヒ社から訴えられて、会社名と車名をホルヒではなく「アウディ」に変更。
その後、第一次世界大戦による大不況で経営難に陥り、アウディ、DKW、ホルヒ、ヴァンダラーの4つの自動車メーカーが合併して、1932年に「アウトウニオン」が設立されました。
それでも経営が悪化し、ダイムラー・ベンツの傘下に入ったあと、フォルクスワーゲンの傘下に入りましたが、1965年からアウディブランドのクルマの生産を再開、さらに20年後の1985年には社名をアウディに変更し、現在に至ります。
今回発売された新型A8 GTLは、そんなアウディを代表するフラッグシップセダンの限定モデルです。
同車には「55 TFSI quattro」グレードをベースにしたガソリンモデルと、「60 TFSI e quattro」グレードをベースにしたPHEVモデルの2種類があり、ボディサイズは全長5190mm×全幅1945mm×全高1460-1470mmです。
パワートレインは、両モデルともに3リッターのV型6気筒直噴ターボエンジンを搭載。最大出力340馬力・最大トルク500Nmを発生します。
さらに、PHEVモデルでは、このエンジンにモーターを組み合わせ、4つのドライビングモードのうちEVモードを選択した際には、最大航続距離54km(WLTCモード)のクワトロ四輪駆動によるEV走行が可能です。
エクステリアは、専用バンパーを筆頭にスポーティさを強調した「S lineパッケージ」、アウディのロゴであるリングやシングルフレームグリルなどをブラックにする「ブラックアウディリングスandブラックスタイリング」を装着。
さらに特別装備であるアウディスポーツ製ブラックの10スポークスターデザイン大径アルミホイールと、265mmもの幅広タイヤが加わることで、荒々しくするどいイメージを際立たせています。
ガソリンモデルのインテリアは、快適性を高めるコンフォートセンターアームレスト、フロントシートとリアシートの両方につけられたマッサージ機能、通常のアダプティブエアサスペンションに比べて車高を10mm低くするアダプティブエアサスペンションスポーツを特別装備。
いっぽうのPHEVモデルのインテリアは、「S lineインテリアプラスパッケージ」と、「ヘッドライニングブラックダイナミカ」により、スポーティなデザインに仕上がっています。
安全装備としては、ブレーキ時にタイヤのロックを防ぐABS(アンチロックブレーキシステム)や、クルマの横滑りを防止するESC(エレクトロニックスタビリゼーションコントロール)などの機能を標準装備。
ボディカラーは、ガソリンモデルが「スズカグレーメタリック」、PHEVモデルが「セブリングブラック クリスタルエフェクト」と、それぞれ1色のみ用意されています。
車両価格(消費税込)は、ガソリンモデルが1567万円で30台限定販売、PHEVモデルが1608万円で10台限定販売と、合計40台のみの販売。ステアリングはいずれも右ハンドルのみとなっています。
※ ※ ※
長く険しい経営難時代を乗り越え、現代においてもこのような質の高いクルマを量産しつづけているアウディ。
今回発売された新型A8 GTLは、わずか40台の少数生産のため、オーナーになれるのは選ばれた、ほんのひと握りの人です。
実際に見て、触れて、乗り心地を感じることができる40人のユーザーに、羨ましさを感じずにいられません。
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今時、付いてないクルマなんてないだろ