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走行位置の確認からドアロックまで! いま続々増えている「コネクテッドカー」の意味とできることとは

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走行位置の確認からドアロックまで! いま続々増えている「コネクテッドカー」の意味とできることとは

 コネクテッドと呼ばれる機能の内容はさまざま

 近未来の自動運転化に向けて、たとえば日産はプロパイロット2.0で高速道路の同一車線内ハンズオフが可能なナビ連動ルート走行を実現したシステムを採用している。いよいよ自動運転かっ! と思ってしまいそうだが、実際には“運転支援”の範疇にある。とはいえ、日本車初の高精度3Dマップと7個のカメラ、ソナーを使った高速道路のナビ連動ルート走行と同一車線でのハンズオフ機能の同時採用は、合わせて、世界初の快挙だという(2019年7月現在)。そして自動運転に欠かせない次世代車に不可欠な先進技術がコネクテッドである。つまり、通信によってクルマが常時、外とつながっていることを意味する。

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 トヨタは現在販売されている新車のほぼすべてにT-Connectと呼ばれるコネクテッド機能を用意。車載のDCM(データ・コミュニケーション・モジュール=SIM)やスマートフォンの接続によって、さまざまな通信サービスが利用できるようになる。ヘルプネット=SOSコールや愛車を遠隔監視してくれるマイカーセキュリティ、トラブル対策などのオペレーターサービス、リアルタイムのナビケーションなどがその一例だ。

 日産も、軽自動車のデイズに緊急通報サービスのSOSコール(エアバッグ連動で自動通報。任意にオペレーターに接続することもできる)を用意して話題になっているが、日産コネクト対応のナビゲーションを装着することで、走行中、オペレーターが遠隔で目的地を設定してくれるなど、便利極まりない機能が利用できるのだ。

 ある自動車メーカーの開発者によれば、間もなく、その先にある自動運転実現に向けて、すべての新車にコネクテッド機能が搭載される時代になるというから、楽しみではある。

 では、コネクテッドカーは何とつながっているのか?

 インターネットにつながっていることを表す!

 簡単に言えば、スマホと同様、「Apple CarPlay」や「Android Auto」にも対応していることからもわかるように、インターネットにつながっている。トヨタならau、日産ならドコモのSIMが搭載され、インターネット、そしてオペレーターセンターなどに常時、つながっているのだ。タブレット端末のような縦形ディスプレーが装備されるテスラがその象徴で、クルマが走るパソコン、タブレット、スマートフォン化していると考えればいい。

 インターネットに接続されているスマホやPCには、ウイルスやハッキングに備え、セキュリティソフトを導入しているのが普通だが、車載専用通信機を搭載するコネクテッドカーの場合、セキュリティ(アップデート)はおもに自動車メーカーが担っている。ただし、スマートフォンと接続する必要のあるコネクテッド機能では、スマホのセキュリティ対策(アプリ)は欠かせない。

 コネクテッドカーでは、外部からのアタックは、情報漏洩に直結し、自動運転システムではそれこそ事故、命にかかわるリスクにさえなりうるのである。スマートフォンのアプリをつねに最新の状態に保ち(常識だが)、車内で怪しげなサイト、バナーにアクセスしないなどの注意も必要になる。もちろん、そうした注意を怠らなければ、個人情報が外にもれることはまずないはずである。

 コネクテッドカーは、現時点でスマートフォンやパソコンをある程度使いこなせる人向きの先進機能ではあるものの、実際に”つながっている”クルマを所有し、運転していると、安心感は絶大だ。ドライバーが意識を失うほどの事故では、ヘルプネット=SOSコールが付いていれば、エアバッグの展開と同時に専任オペレーターに自動通報。車載のマイクとスピーカーを通じて、ドライバーがオペレーターの呼びかけに応じなければ、オペレーターが消防、警察に連絡してくれたりするのである。

 また、新型フィットのように、標準、またはオプションのHonda CONNECTfor Gathers+ナビ装着用スペシャルパッケージによる、頭上の赤いSOSコールボタンとともに、青いトラブルサポートのためのオペレーターサービスボタンまで用意している”つながる”クルマなら、運転初心者やシニアドライバーにとって、クルマでのお出かけが、大いなる安心感に支えられること間違いなし。

 ダイハツのコネクテッドサービスには、車両の走行エリアを、接続したスマートフォンのGPSによって自宅のスマートフォンやPCで確認できる機能があり、運転に不慣れな家族や高齢ドライバーが、日常的な走行エリアを外れていないかなどの確認もできたりするから、これまた安心である。

 CX-30などに用意されるマツダコネクトも、自宅でスマートフォンを操作し、目的地を入力後、そのデータをクルマのナビゲーションに送ったり、愛車のメンテナンス情報などを確認したり、ドアの閉め忘れを通知してくれるなどのサービスが利用可能だ。

 そうそう、トヨタ最新のコンパクトカー、ヤリスでは、スマホとの連携が可能なディスプレーオーディオ、およびDCM(専用通信機器/auのSIM)を全車に標準装備! T-Connectナビを装着することで、日常から非常時まで頼りになるオペレーターサービスが利用できるとともに、これまでトヨタのコンパクトカーには未採用だった、あおり運転対策にもなるヘルプネット(SOSコール)まで用意しているのだから、コネクテッドカー時代の本格的普及を実感させてくれる。基本サービスのほか、マイカーサーチPlusを申し込めば、盗難時などの車両位置追跡や警備員の派遣まで行ってくれるのだから安心・かんぺきだ。しかも、基本的なサービス利用料は5年間無料。6年目以降でも年払いで3300円、月払いで300円という料金らしいから、利用しやすいではないか。

 今ではほとんどの人がスマホやタブレット、PCを所有し、インターネットによる”つながる時代”を謳歌しているが、クルマもまた、止まっていても、走っていても”つながる”ことが当たり前の、便利で安心なコネクテッドカー時代に突入しようとしているのである。間もなく日本にも上陸する待望のコンパクトカーの世界基準(今や小さくはないですが)、VWゴルフ8がデジタルコクピットを採用し、コネクテッド機能はもちろん、ユーザーセッティングのクラウド機能まで備えているというから、コネクテッドカーが当たり前になるのは時間の問題だ。

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みんなのコメント

4件
  • 車速データと車検証データと走行位置データをセットで警察に直送するためでしょ。やがては免許証データも合わせて。
  • SOSコール以外は魅力に感じないな
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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