運営元:外車王SOKEN
著者 :松村 透
Hナンバーの愛車は漆黒のアルファ ロメオ!ドイツ人の画家・スチューデントさんにインタビュー
父親が若い頃に所有していたクルマと同じモデルを、成長して大人になった息子が手に入れる……。父親にとってはこの上ない喜びであると同時に、息子の側からすれば少しでも親父に近づきたいという想いがあるのかもしれません。いずれにせよ、クルマ好きの親子にとってひとつの理想形であることは確かです。
今回、お父様がかつて所有していたというアウディ90を手に入れ、現代のクルマにはない魅力を堪能しているという三上 諒人さん(21才)と、その愛車を取材してきました。
── オーナー紹介&どんな仕事をされているのですか?
ある企業で働いていたのですが、半年くらい前に転職をして、現在は流通関係の仕事をしています。
── クルマに興味を持ちはじめたのはいつ頃ですか?
2才頃からクルマに興味があったみたいです。実は、4人きょうだいでクルマが好きなのは私だけなんです。親からトミカをはじめ、たくさんのミニカーを買ってもらいました。
── これまでの愛車遍歴を教えてください
最初の愛車は叔母に譲ってもらったスズキ ワゴンRスティングレイでした。それからこのアウディ90を手に入れ、その半年後に当時の職場の同期からアウディS4(2代目)を譲り受けました。その後、アウディS4から初代TTに乗り換え、現在にいたります。
いまはアウディ90とTT(初代)の2台体勢です。
── 現在の愛車を手に入れるきっかけを教えてください
Twitterのタイムラインにこのアウディ90が中古車として売りに出されているのを知ったことがきっかけです。
あと、私が幼い頃、父親が乗っていたメルセデス・ベンツ320TE(S124)の存在が大きいように思います。この原体験が少なからず関係しているかもしれません。
実はアウディ90はノーマークで、本来はメルセデス・ベンツ500SL(R129)かポルシェ911カレラ(993)を探していたんです。かつて父親がアウディ90に乗っていたと聞いていましたが、車名を知っているだけで詳しいことは分かりませんでしたから。
── 買うと決めたときのお父様の反応はいかがでしたか?
私の友人と、それから父親も同行してくれて現車確認をしたんですが、その場で即決しました。
そのときの父親の反応は「ふーん、買うんだ」と、意外なほどあっさりしたものでした。しかし、実際に手に入れて隣に乗せたときはすごく喜んでくれましたね。両親がまだ結婚する前、2人が付き合っていたときに父がアウディ90に乗っていたそうです。でも、母親の反応は割と素っ気なかったです(笑)。
── クルマを買う際、大事にしていることがあるそうですね
「どんなときに乗りたいか」「乗りたくなりそうか」。そして「そのクルマの成り立ちやデザイン」「新車当時の評価、インプレッション」です。当時のカーグラフィック誌を手に入れて記事を読み込み、実際に手に入れてから自分の印象と記事に書かれていることの「答え合わせ」がとても好きですね。
当時の記事を読み返してみると、デビュー時の本国でのインプレッションと、日本に届いてからでは印象が異なることもあるんですね。その違いを探したり、見つけたりする作業も楽しいです。
── 現行モデルや近年のアウディSおよびRSモデルに対するご興味は?
新しいモデルだけに気兼ねなく乗れるという点においては気になります。
ただ、購入するとなるとこのアウディ90やTTのように、1990年代や2000年代初期のモデルに惹かれます。構成の多くはメカニカルな部分が占めていて、電子制御はABSとエンジンのマネジメントくらいなんですね。現代のクルマはさまざまな電子制御が介入する分、人間の感覚にはコミットしない印象があります。
── アウディ90とTT、それぞれに魅力がありますよね
アウディ90はアウトバーンを高速域で巡航するためのクルマなんだと思います。ギア比も1速から2速、それと2速から3速も離れていて、街乗りやワインディングはちょっと苦手かもしれません。むしろ、TTの方が得意かもしれないですね。アウディ90は高速コーナーや首都高が得意だという印象があります。
── ファーストオーナーさんに向けてメッセージがあればぜひ!
所有されていた頃よりはヤレてしまったかもしれませんが、きちんとオーナーに応えてくれるいいクルマですよね。手に入れて2年間で3.3万キロ走破して、1度も故障していませんし、エアコンもガンガン効きます。この記事を読んでくださり、気づいてもらえたら嬉しいです!
当時の所有されてたコンディションと比べたらやれちゃってるかもしれないですけど「ちゃんとオーナーに応えてくれるいいクルマ乗らせてもらっています!」とお伝えしたいです。
── 手に入れて良かった点、苦労している点は?
●良かった点
アウディ90がきっかけとなり、いろいろな方たちとのつながりができました。特に、私より年齢層が2まわり、3まわり上のおじさまたちから大好評です(笑)。
あと、女性を隣に乗せると、左ハンドルのMT車ということで興味を持ってくれます。右ハンドルなら運転席のポジションに座っているので、駐車券を取れるのが新鮮みたいです。
●苦労していること
とにかく部品がでないことですね。Yahoo!オークションもよく利用しますが、落札するのはほぼ私だけです(笑)。このクルマの型式は「E-897AF」なんですが、エンジン周りの部品は専用部品が多く、私の個体以外のクワトロ 20Vからバラしたものでないと手に入らない状況です。そのため、重要な部品はe-bayかリトアニアから入手しています。
── 欲しいクルマBEST3、アガリの1台を教えてください
●欲しいクルマベスト3(予算抜き)
1. ランボルギーニ ミウラP400SV
2. RUF RGT
3. フェラーリF40
●欲しいクルマベスト3(予算あり)
1. ポルシェ911ターボ(996)
2. スープラ(A70)
3. 日産フェアレディZ(RZ34)
●アガリの1台
996型のポルシェ911ターボ(Tip)ですね。ボディカラーはシルバーで。サンルーフがあるとボディラインが変わってしまうので、サンルーフレスが理想です。996ターボのティプトロって、水冷ユニットのツインターボエンジンに4WDを組み合わせた959の量産型というイメージなんです。
簡単に手に入らないからこそ、縁があれば……と密かに願っています。
── 三上さんにとって、愛車であるアウディ90はどんな存在ですか?
「心の拠りどころであり、世代を問わず人と人とをつなぐ魔法のアイテム」です。
アウディ90のことを、ずっと友だちという意味で「ズッ友」って呼んでいます。15年以上前になるんですが、ニアミスしていたかもしれないんです。このクルマを手放そうとか、乗り換えようとは思わないし、思えないですね。
── 取材後記
お父様が若い頃に所有していたクルマと同じモデルを所有する(お父様のものより上級グレードなんだとか)という、親孝行な三上さん。お父様が所有しているBMW Z4と2台でランデブーしたり、このアウディ90を運転したり……と、父子のコミュニケーションツールとしての役割も担っているようです。
実は今回、三上さんにお願いをして、お父様からコメントをいただきました。
『私と同じ車種を選んだことは、息子が90を見つけたときのトキメイタ心はきっと、私が約30年前ショウルームに展示されていた90に一目惚れし衝動買いした、あのときに出会った頃と同じ気持ちだったのかな?と大変嬉しく思ってます。2人で青森へのロングドライブ、首都高ドライブも最高でしたね。まさか90で首都高を走る日が来るとは……。今後も大事に乗り続けて欲しいですね』
……とのことです。三上さん、そしてお父様、ありがとうございます!これからも、親子で素敵な思い出を作ってください!(※息子を持つ父親としてはうらやましい限りです)
── オーナープロフィール
・お名前:三上 諒人さん
・ご年齢:21才
・ご職業:会社員
・現在の愛車:1991年式アウディ90クワトロ 20V、2000年式アウディTT
[ライター・撮影/松村透]
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みんなのコメント
私は20年位まえにベンツの300TEを見て一目惚れして以来、いつかは乗りたい車ずっと一位です。もうすこし余裕が出たら手に入れたいなぁ。