■「軽スーパーハイトワゴン」にSUVブームを巻き起こしたスズキ
スズキは2024年9月20日、主力の軽スーパーハイトワゴン「スペーシア」シリーズに、新ラインナップ「スペーシア ギア」を追加しました。タフなスタイルと使い勝手を高めた室内を持つ人気の「SUVテイスト」を持ったモデルです。
しかしライバル各社からも、同様のスタイルは続々と登場しています。新型スペーシア ギア独自の特徴とはどういった点にあるのでしょうか。
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軽スーパーハイトワゴンは、高い車高と後席の両側スライドドアを組み合わせた使い勝手の良さから、ファミリーユーザーを中心に幅広い支持を集めています。
ホンダ「N-BOX」をはじめ、ダイハツ「タント」、日産「ルークス」、三菱「eKスペース」など各社からラインナップされ、今では軽市場の中核をなす規模に成長しました。
2024年1月から6月までの上半期、軽乗用車の販売ランキング(全軽自協調べ)トップ10のうち、5モデルが軽スーパーハイトワゴンで占めており、1位のN-BOXに続くのがスズキのスペーシアです。
スペーシアは、2008年登場の軽スーパーハイトワゴン「パレット」後継モデルとして、2013年2月に初代がデビューしました。
2017年12月には2代目に刷新。標準タイプに加え、迫力と存在感を高めたエアロタイプ「スペーシア カスタム」を用意するのは他社と同様でした。
そのデビューから1年後の2018年12月、第3のラインナップとしてSUVテイストを加えた初代“スペーシア ギア”を追加したことで、流れが変わりました。
販売台数ランキングでタントと上位ベスト3を争う関係にあるスペーシア。
タントがフルモデルチェンジした2019年通年(1月~12月)こそタント2位、スペーシア3位でしたが、翌2020年通年はスペーシア2位、タント3位に逆転し、2021年通年も同様の結果となりました。
販売の底上げに、第3のスペーシアであるスペーシア ギアが貢献したのは、間違いないところでしょう。
そのためか、ダイハツはタントシリーズのマイナーチェンジにあわせ、それまでラインナップにはなかったSUVテイストの「タント ファンクロス」を2022年10月に追加し、販売台数増に貢献しました。
いっぽう、SUVモデルを主力ラインナップとする三菱は、2020年にeKスペースの派生モデルとして自社のSUVテイストを与えた「eKクロス スペース」を設定。
2023年5月には、さらにタフさを増したデザインに改めた「デリカミニ」を発売し、デビュー早々に人気モデルとなっています。
そんななかスズキは2023年11月、スペーシアを6年ぶりにフルモデルチェンジしました。
自然吸気エンジンをマイルドハイブリッドと組み合わせクラストップの燃費としたほか、先進運転支援機能を最新仕様に刷新。外観は、より大きな空間を想起させる「コンテナ」をモチーフにしたデザインに刷新されています。
内装の質感を高め、オットマンなどさまざまなアレンジが可能な後席「マルチユースフラップ」を採用するなど、使い勝手も向上しました。
3代目スペーシアは、まずスペーシアとスペーシア カスタムの2つをまず発売していましたが、今回遅れていた新型スペーシア ギアが追加されたことで、ようやくラインナップが完成したことになります。
■ライバルの猛追に新型「スペーシア ギア」はどう戦う!?
新型の内外装についてスズキは、「“スペーシア ギア”らしさを継承した、日常でもアウトドア気分が感じられるデザイン」と説明します。
好評だった初代のテイストをブラッシュアップした、いわば「王道」の刷新であることがわかります。
外観は初代同様に丸目のヘッドライトを採用し、メッキブロックのフロントグリルや専用前後バンパー、専用サイドガーニッシュなどと組み合わせました。
3代目スペーシアの“コンテナ”デザインとの相性も良く、さらにタフでたくましい印象を与えています。
車体色は流行りのアースカラーを用いた2トーンなど全9パターンを用意します。
内装では、ベース車同様に装備された後席のマルチユースフラップが、ライバル車にはない便利な機能として特筆されます。
また、外装にあわせたカラーコーディネートとしたほか、撥水加工シートや防汚タイプのラゲッジフロア、ステアリングヒーターなどを採用し、アウトドアでの使い勝手を高めています。
こうした内外装における差別化の多くは、SUVテイストを盛り込んだ他社の軽スーパーハイトワゴンでも盛り込まれているものです。
しかし同社の本格四輪駆動車「ジムニー」とのつながりを感じさせるタフなデザインの説得力は、新型スペーシア ギアならではの大きな魅力といえるでしょう。
※ ※ ※
2015年から2023年まで、軽の年間販売台数1位を記録したほか、登録車を含む順位においても2022年と2023年の2年連続で年間1位を記録するなど、軽スーパーハイトワゴンのなかでも圧倒的な人気を維持し続けているホンダのN-BOXですが、SUVテイストを持つモデルはなぜかこれまでラインナップされていませんでした。
そんななか2024年9月19日、ホンダは“第3のN-BOX”として新型「N-BOX“JOY(ジョイ)”」の内外装を明らかにしました。
外装のアクティブな雰囲気は控えめないっぽう、チェック柄のオシャレな内装も他社のSUVテイストモデルとは異なる雰囲気としているのが大きな特徴となっています。
詳細はまだ明らかにされておらず、9月27日に正式発売される予定です。
王道スタイルの新型スペーシア ギアとの直接対決によってどのような反響を集めるのか、興味は尽きません。
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みんなのコメント
ただ、やや後席足元がライバル車より狭い(オットマンのせいか?)し、見た目のデザインは旧型のギアの方が良いのだが、、、
よりトンボ顔増した気がするが。