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サンタクロースとベントレーが「フライングスパー」で空飛ぶソリを作った!? 「トナカイ8」の凄すぎる仕様とは

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サンタクロースとベントレーが「フライングスパー」で空飛ぶソリを作った!? 「トナカイ8」の凄すぎる仕様とは

■2020年のクリスマス、サンタはベントレーに乗ってプレゼントを配る!?

 誰でも知っている「あの人」が、ベントレーで特別注文の製作を担当するマリナー部門と協力して「空飛ぶ橇」を、より豪華で特別な仕様にアップグレードした。

高級車の車検は高い!は本当か 新車時4000万円「ベントレー」の車検費用は?

 その名も「レインディア・エイト(トナカイ8)」。クリスマスシーズンを盛り上げる特別仕様の「フライングスパーV8」である。

「550馬力の橇に乗るのは、実に楽しいことでしょう。加えて、後ろには私からの贈り物をすべて積むためのスペースがあります。

 私は年末までに、この新しい橇で4100万マイルを走破できるのを楽しみにしています」と、あの髭を蓄えた人が語っているという。そう、トナカイ8をオーダーしたカスタマーとは、紛れもないサンタクロースその人である。

 それではこのワンオフの「トナカイ8」の詳細を見てみよう。エクステリアに深紅のクリケットバブル塗装仕上げが施されているが、これは、エクステンデッドレンジが提供する62色の中の1色である「クリケットボール」をベースに、特別に作成された独特なカラーバリエーションである。

 最大の見所は、フロントエンドのフライングBのマスコットの代わりに備わった3Dプリント製の金色のトナカイであろう。ボディ側面にはV8バッジの代わりにサンタクロースの橇を引く8頭のトナカイを示す、特製「トナカイ8」バッジが装着されている。

 トナカイのマスコットに続くボンネットストリップは、標準仕様ではクロームだが、ゴールドでトリミングし直され、ベントレーのウイングバッジの後ろからは手描きされたピンストライプのディテールが金色に輝いている。

 サンタクロースが途方もない距離を走破するために必要なスピードとパフォーマンスを強調するため、フロントからリアまで、カーボン・ディフューザー、カーボン・サイドシル、ブーツリッド・スポイラーを装備したゴールドスタイリング仕様に仕上げられ、空力性能を最大限に発揮できるようになっている。

 また、金色の22インチホイールと、雪山の交差する峰を表すダイヤモンドフィニッシュを施した「マリナードライビング仕様」のボディサイドが、エクステリアを締めくくっている。カスタマーの主な居住地の寒冷な気候を考慮して、オールシーズンタイヤが装着されている。

 トナカイ8は、フライングスパーの最新モデルがベースとなっており、俊敏性と個性的なパワートレインを搭載、ドライバーに至高のエクスペリエンスを提供するとともに、ひと晩で地球をひと周りするのに不可欠な航続距離の向上を実現しているという。

■超絶技巧のサンタ仕様のインテリアとは

 トナカイ8のインテリアは、比類ない豪華さと革新性を備え、4人または5人が快適に座れる現代的なキャビンとなっている。マリナーチームのメンバーによる広範にわたるテストでは、たとえミンスパイ(サンタクロースの好物)を食べ過ぎてしまった乗員が乗ったとしても快適性能が損なわれていないことが確認されている。

 カスタマーは、モノトーンのクリケットバブルのインテリアに、金色で特製の刺繍と手縫いのクロスステッチを施し、運転席には顧客の名前と彼の奥様の名前を並べて縫い込むよう指定している。

 ダッシュボードからドアにかけては、水平方向に流れるように伸びるウッドパネルを装備しており、キャビンのスペースと幅の広さを強調している。マリナーの提案により、グランドブラックのベニヤには北極点の冬の夜景が描かれ、フェイシアおよびドアのウエストレールには夜の旅の終わりを表現するインレイが施された。

 トナカイ8のシートは、ツインフルートデザインを採用しており、長距離走行でもリラックスした状態を維持するため、ヒーター、ベンチレーション、マルチモードマッサージ、調整式ボルスターおよびトップチルト機能などを装備して機能性の向上が図られている。カスタマーの選んだ「マリナードライビング仕様」では、新しい立体的なレザーに伝統的なステッチと刺繍が組み合わせられた。

 また、クリスマスシーズンを盛り上げる金糸で手縫いされたクロスステッチが、クルーのベントレー工場で働く人々の細部へのこだわりと技術の高さを際立たせている。キャビン全体で1万1100のステッチがあり、妖精たちや職人たちがこれを手縫いで完成させるのに長さ115m(ビッグベンの高さに相当)の特殊な糸を使用して18時間を要したという。

 さらにトナカイ8には、業界初のベントレー・ローテーション・ディスプレイが装備されている。エンジンスタートボタンを押すと、橇の鐘がリンリン、チリンチリンと歓迎の音を鳴り響かせた後、ダッシュボード中央のベニヤが回転して12.3インチのタッチスクリーンが現れ、メニューを表示。ナビゲーションシステムに組み込まれた「良い子・悪い子リスト」を見れば、カスタマーの熱狂的支持者が良い子か悪い子かがすぐにわかるようになっている。

 ローテーション・ディスプレイの2面目には、外気温度、方位磁石(長い仕事の終わりに家に帰るために必要不可欠)、クロノメーターを表示する3つのエレガントなアナログ計器が現れる仕組みだ。最後の3面目には、キャビンの周りを切れ目なく取り囲むように北極の冬の夜景が表現されたグランドブラックのベニアフェイシア仕上げとなっている。

* * *

 ベントレーから「メリークリスマス」のお祝いと次のメッセージも届けられた。

「みなさまのリラックスした安らぎの休暇となるよう祈りを捧げます。それではよいお年を」

 ベントレーからの洒落の効いた「トナカイ8」のニュースは、コロナ禍で例年のように自由に外出できない世界中の人たちに、明るい話題を振りまくことだろう。

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