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もうすぐ登場? 復活を遂げる「ホーク」はまさかのカフェレーサーか?!〈YM未来予想〉

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もうすぐ登場? 復活を遂げる「ホーク」はまさかのカフェレーサーか?!〈YM未来予想〉



『ヤングマシン』’21年10月号に掲載した「ホンダGB1100」は、「ホーク」を名乗る可能性がある――と同12月号で紹介したが、予想的中! どうやら「ホーク11(イレブン)」の車名で登場する模様だ。

[続報] レブル1100の派生ネイキッドはGBではなく「ホーク1100」の可能性!?



名車オマージュではなく、斬新なテイスト系で登場?

このホーク11は、CRF1100Lアフリカツインをベースにロードスポーツに仕上げたモデル。アフツイ派生モデルとしては第4弾にあたる。

ホークと言えば、’70年代にデビューし「バブ」の愛称で知られるホークII CB400Tらが有名だ。それだけにデザインは”ネオクラ系のネイキッド一択”と思っていたら、急転直下。ノーマルの旧ホークにはなかったロケットカウルを備え、カフェレーサースタイルで発売されるとのウワサだ。

しかも全体のテイストは往年のホーク系とも異なり、”より近未来的で斬新なテイスト系”との情報も。ネイキッド版も期待したいが、その存在を裏付ける情報は得られなかった。

となれば、過去のホークと共通するのは”並列2気筒を搭載するロードスポーツ”といった点ぐらいだろうか? 大ヒット中のZ900RSのような”名車リスペクト”ではなく、あくまで新しい路線を切り拓く。そんなホンダの挑戦者魂を象徴するかのようだ。

しかも、発売時期は意外にも近いらしい。編集部ではアフリカツインベースのツアラー・NT1100が3月に発売されることから、’22年秋頃のデビューとノンビリ予想していた。ところが3月開幕の大阪モーターサイクルショーで初公開され、その1週間後の東京MCショーにも展示されるとのウワサ。新生ホーク、間もなく実車の姿が拝めるか!?

[YM未来予想] ’22 ホンダ ホーク11(イレブン):独自路線の創作系カフェは、ベテランも唸るテイスティ感!?

―― 【’22 HONDA HAWK 11|IMAGE CG】スタイルは独自路線で、水平基調のフォルムになる模様。ロケットカウルはコンセプト車のCB4インターセプター風か? 開発はすでに最終段階で、3月の大阪/東京モーターサイクルショーで展示されるとのウワサだ。価格はアフリカツインやNT1100より安くなると予想。●想定価格帯:140万円前後 ●予想登場時期:’22年春 ※写真は予想イメージ

―― フレームがアフリカツインベースとなれば、ホイールベースもやや長めか。落ち着きや味わいを重視したオトナの1台となるハズ。※写真は予想イメージ

CB1100の後釜を担い、イージーな走りまで獲得か

ここからはホーク11のさらなる詳細を予想していこう。前述のとおりアフリカツイン由来のパワフルな270度1082ccパラレルツインと、軽量なスチール製セミダブルクレードルフレームなどの基本構成を踏襲するだろう。

心臓部は味わいにこだわり、ホンダが最近得意としているサウンドチューニングで元々パルス感が強い心臓部の旨味を存分に引き出すハズ。オンロード向けに吸排気系や出力特性を磨いたNT1100をベースに造り込み、マフラーは専用設計となるだろう。

足まわりはNT1100と共通の倒立フォーク+ラジアルマウントキャリパーに、前後17インチのキャストホイールを組み合わせる模様。ただしリヤはNTのモノショックと違い、レブル1100のようなツインタイプでクラシカルな雰囲気を狙うのではないか?

電脳面は価格次第か。NT同様、6軸IMUを非採用としてコーナリングABSなどを省く可能性が高そうだが、もう少し価格を上乗せして走りのパフォーマンスを追求するのも面白い。

ハンドルは従来のアフリカツイン派生モデルとは異なり、低く構えたものを採用。キャラクターとしては、アフツイ系で屈指のオンロードスポーツになるハズだ。ベテランライダーを満足させる走りをもたらす一方で、兄弟モデルと同様、ボタン変速が可能なDCT仕様を用意するのは確実だろう。

生産終了した空冷直4ネオクラ=CB1100の空席を埋めるようなカッコよさと味わいを持ちながら、イージーにスポーティーさを満喫できる1台となるか。早く実車が見たい!

―― 【名エンジンを継承】アフリカツインに搭載された、ユニカムとフル電子制御スロットルを備えた心臓部は、6速マニュアル[写真左]のほか、セミオートマの6速DCT仕様[写真右]の2タイプを用意。ホーク11も同様だろう。

―― 【基本フレームはアフリカツイン系】レブル1100のフレームは専用設計だが、アフリカツインやNT1100と同様のスチールセミダブルクレードルを継承するだろう。適度にしなやかで、軽さがウリだ。※写真はアフリカツイン

―― 【前脚はNT1100系】NT1100は、アフリカツインの45mmショーワ製倒立フォークを43mmに小径化。サスペンションストロークも短縮してオン向けに最適化。ホークもこれを踏襲するハズ。※写真はNT1100

―― 【リヤはツインショック化】ジャパニーズネイキッドはクラシカルなリヤ2本ショックがテッパン。リヤはNTと共通ではなく、レブルのようなツインサスとしてほしいところ。※写真はレブル1100

―― 【低いハンドル】カフェレーサーは、セパレートか、グリップ位置を低く抑えたバータイプのコンチハンドルがお約束。ホークはどうなる? ※写真は’17トライアンフ ストリートカップ

ホンダの派生車戦略:傑作車アフリカツインをベースに見事な作り分け

’16年に新設計の270度クランク998cc水冷2気筒で登場したCRF1000Lアフリカツイン。その後、電子制御化を進め、’20で1082ccに拡大した。エンジンは軽量コンパクトな上に、鼓動感と扱いやすさを兼備。高回転では爽快に吹け上がり、傑作と名高い。これを基盤に、クルーザー/ツアラーと派生機種が続々展開されている。

◆[第1弾]CRF1100Lアフリカツイン:始まりのアドベンチャー

―― 【’22 HONDA CRF1100L AFRICA TWIN SERIES】■水冷4スト並列2気筒SOHC4バルブ 1082cc 102ps/7500rpm 10.7kg-m/6250rpm ■229kg シート高830mm 18L ■タイヤF=90/90-21 R=150/70R18 ※諸元はSTD ●価格:163万9000円~205万7000円

◆[第2弾]レブル1100/DCT:快速クルーザー

―― 【’21 HONDA REBEL 1100/DCT】■水冷4スト並列2気筒SOHC4バルブ 1082cc 87ps/7000rpm 10.0kgm/4750rpm ■223(233)kg シート高700mm 13L ■タイヤF130/70B18 R180/65B16 ●価格:110万円(121万円) ※( )内はDCT ※写真は’22海外仕様

◆[第3弾]NT1100:本格スポーツツアラー

―― 【’22 HONDA NT1100】■水冷4スト並列2気筒SOHC4バルブ 1082cc 102ps/7500rpm 10.6kg-m/6250rpm ■248kg シート高820mm 20L ■タイヤF=120/70ZR17 R=180/55ZR17 ●価格:168万3000円

旧ホークを踏襲したネイキッドは出るのか?

さて、編集部が予想していたのは、旧ホーク風のネオクラ。ヤカンタンクのホークII風や、ホークIII風のヨーロピアン系になるかと思いきや…、これを覆した独自のカフェスタイルとなりそうだ。引き続きネイキッド版の登場に期待したいが、反響次第では登場なるか? ちなみに旧ホークにアフターパーツのロケットカウルを装着する人もいたが、あまりメジャーとは言えない。

◆ホークII風(ヤングマシン’21年12月号掲載)

最初に発売されたホークIIは、丸みを帯びたヤカン風のタンクが目印。ダイヤモンドフレームやコムスターホイールなど最新技術を与えたスポーツモデルだった。編集部ではこんなスタイルを予想していたが、結局出ない!?

―― ホークII風(イメージCG)

―― 【’77 HONDA HAWK-II CB400T】

◆ホークIII風(ヤングマシン’21年10月号掲載)

編集部では、CB750/900F風のスクエアな外装をまとうホークIII風のデザインも有力視していた。’20年春に発表され、未だ発売されていない「CB-Fコンセプト」のデザインを活かすことにもなる、と推していたが…。

―― ホークIII風(イメージCG)

―― 【’79 HONDA HAWK-III CB400N】

◆〈余談〉4年前のYMスクープがニアピン賞?!

―― 実はヤングマシンでは、アフリカツインエンジンを使ったレブル1100とロケットカウル付きのロードスポーツを予想していた(’18年6月号掲載)。’17年秋に発表されたコンセプト車・CB4インターセプターは、CB1000Rの水冷直4がベースだったが、本誌ではアフツイの並列ツインで登場すると予想。4年後に的中するも、車名は「GB1000TT」でハズレた…。

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