車種別・最新情報 [2024.12.25 UP]
2025最新版《シエンタ》ズバリ! “買い”のポイント
人気モデル『“買い”の決め手はコレでした!』魅力掘り下げ大研究
月刊自家用車のレギュラー執筆者が国産人気モデルの魅力をあぶり出し、ズバリ解説! その“買い”のポイントはあなたに“刺さる”のか。クルマ選びの際は本企画を参考にしっかり吟味していただければ幸いだ。
●文:川島茂夫/渡辺陽一郎
TOYOTA シエンタ【ミニバン】
コンパクトカーサイズで最大7名乗車を実現
ワゴン的な使い方もマル
ミニバンの車種構成を見ると、全長が4500mm以下のコンパクトサイズは少数派。実質的にシエンタとフリードのみになる。
シエンタの特徴は、全長をフリードよりも短い4260mmに抑えたこと。最小回転半径も5mに収まり、街中でも運転しやすい。3列目のシートは、2列目の下側に格納され、畳まれた3列目が荷室に張り出さないため、スッキリと広い空間に変更できることも特徴。コンパクトなボディと3列目を小さく畳める機能により、コンパクトカーに近いミニバンに仕上げられている。
ホンダのフリードは、現行型で立派になり、ステップワゴンを脅かしている面もあるが、トヨタはそれを許さない。シエンタ/ノア&ヴォクシー/アルファード&ヴェルファイアがそれぞれ別のユーザーを獲得して、すべての車種が互いに競わず好調に売られるクルマ造りを行う。これはカローラ/コロナ/マークII/クラウンの時代から続くトヨタの伝統だ。
このコンパクトカーのように使える馴染みやすいクルマ造りと、燃費に優れたハイブリッドの設定で、シエンタの販売は絶好調。ノア&ヴォクシーが受注の停止と再開を繰り返している影響もあり、シエンタは新型フリードよりも売れている。ミニバンの最多販売車種になることもあるほどだ。
シエンタ《買いのポイント》
エントリー層に絞り込んだ販売戦略で買い得なミニバンを実現
一番の特徴は価格の安さ。ガソリン車のXは、7人乗りでも203万5200円。ディスプレイオーディオや後方の並走車両を検知できる安全装備を備えたGの7人乗りでも237万7500円だ。フリードで最も安価なエアーの250万8000円を下まわる。価格でもライバルを凌駕している。
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