グループPSAジャパンは2020年7月2日、日本市場ではブランドのエントリーモデルとなるコンパクトカー、プジョー 208をフルモデルチェンジし発表。同日より発売を開始した。価格は239万9000円から。
新型208の最大のトピックは、2種類のパワーソースがラインアップされることだ。今度の208はガソリン車に加え、BEV(バッテリー電気自動車)も選べる。
ガソリン車には従来から定評ある1.2Lの3気筒ターボを搭載。これに8速ATを組み合わせ、100馬力/205Nmを発揮する。
そして注目のBEVは「e-208」と名付けられ、最大走行距離340km(欧州WLTPモード)をマークする、50kWhの大容量バッテリーを搭載。モーターは136馬力/260Nmを発生し、より刺激的なドライビングを実現する。バッテリーは8年/16万kmの保証付きという点も嬉しいポイント。
「CMP」と呼ばれる新プラットフォームへ一新されたことも、新型208の魅力の一つだ。日本では一足お先にDS3クロスバックが採用した、PSAグループの最新B&Cセグメント用プラットフォームで、特徴はエンジン車、BEVの両方に対応できる点。
このメリットはe-208の大容量バッテリーの搭載方法に生かされている。前席、後席それぞれの座面下、センターコンソールに分散して搭載することが可能となり、重量バランスを最適化できたほか、居住空間やラゲッジルーム容量もガソリン車と基本同等となっている。
内外装のデザインには、最新のプジョーデザインが惜しみなく盛り込まれている。外観では、3本爪をイメージしたヘッドライト&テールランプやボンネット先端の車名バッジ、リヤのブラックガーニッシュなど、他のプジョーモデルと共通のデザインアクセントを取り入れた。
フォルムはよりワイド&ローへと進化し、前後フェンダーにはブラックのホイールアーチを採用している(一部グレードのみ)。
インテリアではプジョー独自のコンセプト「iコックピット」が進化している。208では初採用のフルディスプレイメーターは、3D表示を採用し視認性を向上させた。ADAS(先進安全装備)は現在の最高レベルのものを全グレード標準装備。ACC(アダプティブクルーズコントロール)は渋滞時にまで対応する。
なお、諸元や燃費性能は申請中。日本へのデリバリーはe-208のみが遅れて10月、208は8月末~9月を予定している。
価格は以下のとおり。
●e-208
GTライン 423万円
アリュール 389万9000円
●208
GTライン 293万円
アリュール 259万9000円
スタイル 239万9000円
<文=driver@web 編集部>
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