ノンクーラー時代にはとても重宝した換気機能をもった装備
先代のセンチュリーが最後だろう。今や絶滅してしまったのが三角窓だ。文字どおり、サイドのウインドウの端に付いている三角形の窓のことで、開閉するのがポイント。開閉しない窓は今でもあって、今回取りあげる三角窓とは別物だ。
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そもそも三角窓はなぜ付いているのか。開閉する理由もよくわからない。大きな一般的なウインドウのほうが上下して開くからいいじゃないかと思う。
じつはキチンと機能があるのだ。重要なのは外側に開くということ。開けるとウイング状になって、走行中は風がゴーゴー入ってきて、かなり涼しい。ただの上下するウインドとは比べモノにならないほど。つまり今のようにエアコンが普及する前のノンクーラー時代にはとても重宝した装備なのだ。
これまたエアコンがない時代の話になるが、雨の日などに内側が雲っても、事前に曇り止めを塗っておくぐらいしか対策はなかった。そんなときは三角窓を少しだけ開ければ換気されて、曇りが取れるという効果もあった。
ちなみに英語ではトライアングルウインドウではなく、まさに上で紹介しているような機能を表わす、ベンチレーテッドウインドウと呼ぶ。防犯的には不安だが、見た目もちょっとレトロで、換気の機能は今でも優れていると思う。復活したらいいのに、と思う装備のひとつだ。
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