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【試乗】舗装路も雨も雪も安心して走れるってステキ! スバル車で1000kmオーバーの雪国ドライブ旅へ行ってみた

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【試乗】舗装路も雨も雪も安心して走れるってステキ! スバル車で1000kmオーバーの雪国ドライブ旅へ行ってみた

 この記事をまとめると

■自動車ライターの深山幸代さんが2台のスバルで北陸を目指した

スバルの屋台骨を支えるSUVのフラッグシップ! 人気モデルへと成長したフォレスターを振り返る

■スタッドレスタイヤを履いたレガシィ アウトバックとフォレスターX-BREAKで雪道体験

■スバルを代表する2台のクロスオーバーSUVの高い総合雪国性能に感激

「雪道に強いスバル」を試すため北陸へGO!

 どんな道でも安心して走って行ってくれそうな力強い印象と、高品質・重厚感を醸し出しているレガシィ アウトバック。ちょうど良い大きさで取りまわししやすいフォレスター。今回は、スバルの人気SUV2台に乗って雪の北陸へドライブに出かけました。

 まずはそれぞれの概要から見ていきましょう。

 レガシィ アウトバックは、スバルが日本で販売するモデルのなかで、もっとも大きい全長4815×全幅1840×全高1605mmで最低地上高は213mmと高めとなっています。360度のセンシングを実現した高度運転支援システム「アイサイトX」を標準装備するなど、スバルの最新技術がふんだんに詰まったクロスオーバーSUVです。

 今回の試乗する最上級グレードの「リミテッドEX」は、本革シートも選択可能で、シートの色使いや肌馴染みもよく、上質な仕立てとなっています。

 エンジンは1.8リッター水平対向4気筒ターボ。どうやら、北米仕様には2.5リッター自然吸気エンジンと2.4リッターターボエンジンも販売されていますが、現在の日本仕様では1.8リッターのみとなっています。

 一方、フォレスターはミドルサイズのクロスオーバーSUVで全長4640×全幅1815×全高1730mm。「X-BREAK」グレードは、エクステリア・インテリアにレッドオレンジの加飾をし、目を惹くポイントになっています。

 シートは汚れをふき取りやすく防水性も備えたポリウレタン素材で、ヘキサゴン柄のディンプル加工を施しているため滑りにくくなっています。

 フロントフォグランプには、X-BREAK専用の丸型6連LEDを採用し、エンジンは2リッターDOHC直噴+モーターを搭載しています。

 今回は冬の北陸へドライブということで突然の降雪でも安心して運転ができるように、どちらのクルマにもヨコハマタイヤのスタッドレスタイヤが装着されていました。

 それでは、試乗していきましょう。

 まずはスバルのフラッグシップであるレガシィ アウトバックから。運転席に座ってまず目に付くのは、なんと言っても11.6インチの縦型センターディスプレイです。カラーで大きく見やすいのはもちろん、さまざまな操作がタッチパネルで行えて余計なボタンがないのはシンプルで良いですね。ボタン操作に慣れている場合は、タッチパネルのどこにどんな機能があるのかを、あらかじめ見ておくと運転中に操作する場合にも安心です。

 走り始めると、スーッと加速してくれ一般道路ではアクセルをそれほど踏まなくても不満なく速度が上がっていきます。また、ある程度の車高があるため、着座位置が高めで前方の視界が良く運転がしやすいですし、交差点や右左折の場面は、三角窓があるので死角が少なく安全確認がしっかりと行えます。

 街なかを抜けて高速道路に入りますが、シッカリとアクセルペダルを踏み込むと、さすがの加速力で合流もすんなり。

 そして、車内はとても静か。正直、大きな車体にスタッドレスタイヤということで「ロードノイズが大きいかな?」と予想していたのですが、この点には驚きました。

 車線変更やカーブでのグラつきなども感じることなく、直進安定性も優れていて安心した乗り心地。ハンドルフィールがとてもよく滑らかで、なんだか運転が上手くなったように感じさせてくれます。ハンドルから伝わる振動はさほど大きくなくても、長時間の運転の場合、疲労はかなり蓄積されますので、この滑らかなフィーリングはとても◎でした。

 東京から約170kmの横川サービスエリアで昼食をいただきます。日本最古の駅弁と言われる、「おぎのや」の釜めしをチョイスしました。薄めの出汁ご飯の上に、ごぼう・鶏肉・鶉の卵・筍・栗・あんずと具だくさん。美味しくいただき、パワーチャージ完了です。

 続いては、ACCをオンにして「アイサイトX」を試してみます。安定して快適な乗り心地は変わらず。いまでは、多くのクルマに装備されているACCですが、スバルは加減速が絶妙でとてもスムース。料金所でもしっかりと減速してくれるんです。いままで料金所のたびに、ACCを解除・再設定していたので、回数が多いと少し億劫ですよね。ありそうでなかった機能に驚きと有難い気持ちになりました。

 長野市あたりに入ると雪がチラチラ降ってきて、新潟県に付近になると高速道路ではチェーン規制がかかるほどの路面状況となりました。

 進んで行くに連れて、路面は雪が積もり雪の降る量も多くなっていきますが、変わらず安定した走りで、ヒヤリとするシーンもありません。走り慣れていない道や路面状況を運転する際、クルマに対しての不安が少ないというのは疲労低減に大きく貢献してくれます。

 かなり雪が降っていましたが、予定通り金沢に到着です。

 初日は約500kmを走りましたが、思いのほか疲れていないことに感激。明日からの金沢観光が楽しみ! 今日は金沢駅近くの雰囲気のある金沢茶屋さんに1泊します。おやすみなさ~い。

 寒冷地仕様がデフォルトのスバルに感激

 翌朝、気温はマイナス2度。どうやら夜の間にもしっかりと雪が降ったようで、路面のいたるところが白くなっていました。

 2日目、最初はフォレスターに乗って観光スポットを巡ります。

 朝の車内は冷え切っていて、エンジン始動から室内が温かくなるまでは、冷たいシートに冷たいハンドルで寒さとの戦いです。そんなとき、役に立ってくれるのが「ステアリングヒーター」と「シートヒーター」です。多くのメーカーではオプションになる寒冷地仕様ですが、スバル車は基本的に全車に寒冷地仕様が標準装備となっているのは、さすが雪国に強いスバルって感じです。

 ステアリングヒーターとシートヒーターのスイッチをオンに。すると間もなく、じわじわとステアリングとシートが温かくなります。さらにフォレスターには、リヤシートヒーターはもちろん、後部座席に座る人にも暖かい風を送ることができるように、前席下に後席へと温風を送るダクトも付いていました。

 宿泊先を出発して初めに向かったのは、千里浜なぎさドライブウェイ。なんと日本では数少ない波打ち際の砂浜をクルマで走行することができるそう。悪路が得意と言ってもよい、2台のスバルで走行できたら楽しいこと間違いないと期待が大きくなります。

 ……楽しみにしていたのですが、雪と強風の影響もあり通行止めになっていました(泣)。記念に入り口で撮った写真がコチラ(笑)。今回は断念する結果となりました。

 が、悔しいので、通行止めになっていない側道を少し走ってきました。千里浜なぎさドライブウェイとは違って砂浜ではありませんが、日本海を左手に雪道を走るというのもなかなかに気持ちいいものでした。

 気を取り直して、続いては日本三名園のひとつである兼六園へとクルマを走らせます。天候は、雪が降ったり冷たい雨に変わったり、変化が激しくさまざまな路面状況でした。

 そんな条件でもフォレスターの乗り心地は快適です。まずシートが大きく、さらにシートクッションも柔らかすぎず硬すぎずでちょうどよく、とてもしっくりきました。ステアリングは、レガシィ アウトバックに比べて少し重さを感じさせる仕様で、ハンドルフィールは地面からの情報が伝わりやすく、路面状況が掴みやすい印象を受けました。人によっては、この路面状況の伝達がダイレクトに伝わってくるぶんだけ疲れると感じることもあるかもしれませんが、私はこれも好印象でした。

 兼六園に着く頃には、シンシンと雪が降っていました。この時期は、金沢の冬の風物詩にもなっている雪吊りを見ることができました。平日で雪が降り続いていることもあってか、人も少なく、独占して見ることができしました。なんて、贅沢なのだろう。

 一面真っ白な雪で覆われ、池は白く凍りとても幻想的でした。3月中旬までこの景色を楽しむことができるそうです。

 さぁ、最後は世界遺産の白川郷を目指します。ここからはまたレガシィ アウトバックに乗り換えました。

 白川郷までの道のりは雪が積もっていることはもちろん、ところどころ雪が解けて濡れた路面も見られますが、好印象だった乾いた路面での感覚と変わることのない、安定した走り。

 山に近づくにつれ道はアップダウンが続きますが、ブレーキをかけたときも不安なくしっかと減速していく感覚があり、安定した走りを披露してくれました。この安定した走りに貢献しているのが、スバルお得意の「シンメトリカルAWD」です。シンメトリカルAWDとは、クルマにかかる重量を4つのタイヤにバランスよくかけることで車体の揺れを抑え、4輪駆動の優れたトラクション性能と運動性能を発揮してくれます。

 世界遺産にも認定されている白川郷は、日本の昔からの建物や文化、生活を見て体験することができ、日本国内だけでなく海外でも注目の観光スポットとなっています。

 駐車場エリアから集落へ行くには、長い橋「であい橋」を渡ります。橋の中央から眺める大自然の景色はとても綺麗でした。

 食べ歩きをするのも、観光スポットでの楽しみ。ということで、飛騨牛コロッケをいただきました。ジャガイモの甘味とお肉の旨味で美味しく、揚げたてなので冷えた体も温まります。

 さあ、パワーをチャージしたところで帰りも長距離ドライブ。帰路ではレガシィ アウトバックとフォレスターを乗り比べながら東京に向かいましたが、どちらも快適で安心した走り。お気に入りの音楽を聴きながら、あっという間に東京へ到着です。

 これまでに何度か雪道試乗を経験しましたが、今回の2台はこれまでに乗ったどのクルマよりも総合雪国性能が高く、雪道走行でも一番安心して運転することができました。雪国でも頼もしいクルマってステキです。

 東京~金沢~白川郷~東京と、今回はかなりの長距離距を運転してきたのですが、クルマに対して不安を感じずに安心してリラックスして運転できたことで、運転に疲れを感じることもありませんでした。行きも帰りも約500kmをほぼ一気乗り、でした。

 レガシィ アウトバックとフォレスターは、乗れば乗るほど、より好きになってもっと乗りたくなるクルマだと感じました。冬に雪の積もる地域の方や、ウインタースポーツが好きな方には、ぜひ一度スバルの総合雪国性能の高さを体感して欲しいと思うほど、レガシィ アウトバックとフォレスターの機能性の高さがわかるドライブとなりました。

 そうそう、北陸の海の幸もおいしかったです。ごちそうさまでした。

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みんなのコメント

4件
  • 【これはCMです。】
  • 価格comでは人気ランキング 60位位と 先代ハリアーや先代CX5より下のアウトバック

    PHEV専用車となったアウトランダーとかと比べても
    電動化の時代に今更の1.8リットルターボって商品力低すぎ。

    ワゴンベースのクロスオーバーって中途半端でエクストレイルやRAV4とかのSUVベースに比べて、これじゃなきゃってターゲットが狭すぎる。
    このモデルをもって日本撤退するかもね
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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