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まるでオモチャ! 可愛すぎるスズキ「ツイン」で目指すは実車版のプルバックゼンマイ仕掛けのミニカーでした

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まるでオモチャ! 可愛すぎるスズキ「ツイン」で目指すは実車版のプルバックゼンマイ仕掛けのミニカーでした

カッコよさよりも、可愛らしさで勝負する

2人乗りという思い切りの良さで勝負したスズキ「ツイン」は、斬新過ぎて発売当初は全く売れず、販売終了後に脚光を集めたという皮肉な運命を持つ車両だ。「TOYO TIRES FAN MEETING 2023 IN FUKUOKA」の会場内、コンテストエントリー車両の中で、見るからにオモチャのようなフォルムで異彩を放っていたこちらの車両。タイヤ選びだけでこんなにキュートな雰囲気に仕上がる、スズキ「ツイン」は唯一無二の存在なのだ。

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譲った友人からの出戻りがきっかけ

スズキ ツインは、2003年に発売された。全長2735mm、乗車定員2人のみという、まるで漫画の世界からそのまま飛び出してきたようなデザイン。じつは、軽自動車初のハイブリッドエンジンが採用されていたが、こちらは最安値グレードのハイブリッドAでも、129万円(消費税込)と高額に。一方、ガソリン車は2WDの5速マニュアル仕様で49万円(消費税込)という破格の安値が設定されたが、販売不振は変わらず。結果的に、2005年までのたった2年のみという超短命でその幕を閉じた希少車だ。

この可愛いカスタムが施されたツインのオーナー、林さとるさんが愛車を手に入れたのは約3年前。その後すぐに知人に譲ったものの、「使用用途が変わってしまった」を理由に、2023年になって買い戻したといういきさつがある。

「もともとはノーマルの状態だったんですが、買い取った後に、せっかくだから遊んでみようかと思ったのがきっかけでした。オイル漏れなど一部修理が必要な部分があったので、ヘッドガスケットを交換するついでにエンジンヘッドを塗装したぐらい。とにかく、オモチャみたいな感覚で作ってみようかなと」

その時に林さんの脳裏をよぎったのは、「あの」オモチャである。実車をデフォルメしたスタイル。プルバック式ゼンマイ仕掛けの「エンジン」を搭載し、後ろにコインを指せば、ウィリー走行も可能。1980年代のミニカー市場を一世風靡した「あの」オモチャのような雰囲気を、実車で再現しようと。

余っていたホイールもきっかけだった

この可愛らしいスタイルを「ツイン」で実現するうえで、もうひとつ大切なストーリーがある。それは、林さんの手元にあったマッドタイヤを組んだ13インチのデイトナ製ホイールの存在だった。

「私は以前、トヨタの小型BEV車、コムスを改造して遊んでいたのです。その時に、デイトナのホイールにマッドタイヤを装着したのですが、そのコムスも知人に売却することになりました。しかし足まわりはノーマルに戻してほしいと希望されたので、その時に外したそのホイールが1セット余っていたんですよ」

林さんによると、当初はそのマッドタイヤ仕様で作業を進めるつもりだったが、「タイヤのハイトが高くて、フェンダーとのクリアランスがなかった」ため、断念。しかし今度は、友人からTOYO TIRESのイベント開催の情報を入手。「どうせなら、TOYO TIRESに履き替えて、イベントにエントリーしてみよう」と気持ちを切り替えて、このスタイルに変更して来場したのだ。

「某ミニカーの、ムチっとした雰囲気が出せればいいなと思っていました。本当はオーバーフェンダーも装着したくてパーツは入手したのですが、今回は間に合わず。今後はそのフェンダーに合わせて足まわりも整えていきたいですね!」

なお、スズキ「ツイン」のガソリン&オートマ仕様ならば、某中古車サイトによると、支払い総額30万円以内での個体も存在する。林さんの「ムチムチツイン」が気になってしまった方は、今がチャンスかもしれない!?

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みんなのコメント

7件
  • obz********
    日本の車メーカーは面白い車を作るけど、時代背景に合ってなかったり需要と供給が合ってなかったり「どうせ売れないだろ」と宣伝が雑で知らなかったりするからね。大体が生産中止します!ってニュースで知って買うみたいな人もいたからね。マーケティングが絶望的に下手くそ。そしてコンセプトカーを売れると思うタイミングで市販車にして出さない。なーーんでこのタイミングで出さないんだよ!と。
  • こまんたれぶー
    ツインのフルエアロは
    滅茶苦茶カッコかわいい!
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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