現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 迫力のV8、4.0ℓツインターボエンジンを搭載したメルセデスAMGのラグジュアリーSUV「GLE63 S 4MATIC+クーペ」

ここから本文です

迫力のV8、4.0ℓツインターボエンジンを搭載したメルセデスAMGのラグジュアリーSUV「GLE63 S 4MATIC+クーペ」

掲載 更新 1
迫力のV8、4.0ℓツインターボエンジンを搭載したメルセデスAMGのラグジュアリーSUV「GLE63 S 4MATIC+クーペ」

「GLE」は、1998年に登場した「Mクラス」をルーツに持つSUV。2015年10月に名称を「GLE」に改め、EクラスファミリーのSUVとして位置付けられた。そして「GLEクーペ」は、2016年に「GLE」をベースに誕生したモデル。その名のとおり、ボディー後半のルーフをクーペルックにしたスタイリッシュなSUVで、2020年6月にフルモデルチェンジして、現行モデルになった。2代目は先代の個性を引き継ぎながら、内外装のデザインを一新。最新技術と装備を搭載し、生まれ変わった。オンロードでの安定感とオフロードでの走破性に加えて、新方式インフォテイメントシステムや安全運転支援システムを備え、利便性も向上している。

 今回の試乗車は、2023年11月に加わったモデル。メルセデスAMG「GLE 63 S 4MATIC +クーペ」だ。ノーマルモデルをメルセデスAMG社がチューニングした「GLEクーペ」の最上級モデルだ。特徴は何といってもパワーユニットにある。メルセデスAMG社が完全自社開発したユニットが搭載されている。

BYDがNVIDIAの自動運転向けシステムオンチップ「DRIVE Orin」の導入を拡大



最高出力612PS、最大トルク850Nmを発揮

最高出力612PS、最大トルク850Nmを発揮するV型8気筒、4.0Lツインターボガソリンエンジンはアルミニウムクランクケースに鍛造アルミ製のピストンを組み合わせている。2基のターボエンジンはV8エンジンのバンク外側ではなく、内側に配置され、コンパクト&クイックレスポンスを実現した。ターボユニットは、エンジンカバーの間から見ることもできる。さらにこのエンジンは「Comfort」モードでの1000~3250回転で、低負荷走行に2/3/5/8番の各シリンダーを休止させる気筒休止機構も備えている。

斜め後ろからのスタイリングが美しいクーペ

 また、エンジンとミッションの間には、オルタネータとスターターの機能を兼ねた21PS、250Nmの電気モーターをレイアウトしている。この電気モーターと48V電気システムでハイブリッド車の回生ブレーキと同様の発電を行ない、約1kWhのリチウムイオン電池に充電している。この電気モーターはエンジン始動時の振動を抑え、再スタート時の快適性を向上させている。

 実車に乗ってみると、クーペボディーはとくに斜め後ろからのスタイリングが美しい。運転席の着座位置は、高め。固定式のサイドステップを使い乗りこむ。全高はワゴンよりも80mm低いが、頭上の空間に圧迫感はない。

 内装は、ハンドルがメルセデスの最新世代のタイプだ。やや小径で握りも太め。ハンドルスポークにはナビやインパネ内の各種設定や安全運転支援システムの設定など、すべて手元で完結できる。ドライビングモード(氷/コンフォート/スポーツ/スポーツ+/レース)の切り替えダイヤルやDS(オフ/マフラー音量/車高調整)などの切り替えもスポークに内蔵されたダイヤルで操作できる。

0→100km/h加速が4秒台という俊足SUV

 スタートはコラム右から生えているシフトレバーをDにすることから始まる。Pはレバーの頭を押すパターンは従来からのメルセデス方式。コンフォートモードでスタートする。スターターボタンを押すと、勇ましいAMG製V8サウンドが響き渡る。Cモードでの走りはおとなしい。エンジンを3000回転以下で走行すると、60km/hで6速1400回転。そのまま車速を上げていくと、100km/hの巡航は、9速1400回転。8速1600回転、7速2000回転で、平穏なドライビングで高速走行をこなす。

 もちろんAMG製らしい性能を引き出すことも可能だ。V8、4.0Lツインターボを全開にすれば、4000回転からは爆音が周囲に響き渡る。そのまま7000回転まで上昇してシフトアップする。0→100km/hの加速は4秒台。かなりの俊足の持ち主だ。車両重量約2.5tの大きなSUVが全開で加速する姿はかなりの迫力だ。さらにSモードにシフトすれば、速さは暴力的に近いものになる。

 乗り心地は、コンフォートモードでも街中では路面のザラつきを拾う。高速走行では硬めの設定。スポーツモードに切り替えると、街中でのザラつきにプラスして細かい上下動も伝わってくる。高速では上下動は短い振り幅で、キツめの動きをしていた。タイヤ/ホイールは前285/40ZR22、後325/35/ZR22で、試乗車はヨコハマの「アドバンスポーツV170」を装着していた。強力に減速するブレーキはオプションのカーボンセラミックブレーキ(64万7000円)だ。

「GLE 63 S 4MATIC+クーペ」に試乗して感じたのは、一方でピュアEVの先進技術を生かしたクルマを造りながら、一方でV8、4.0Lツインターボで車両価格2420万円の爆音SUVを造る。エコや地球環境保護を訴えながら、一方で、燃費6km/L台の爆音スポーツSUVを送り出してくる。ドイツメーカーのしたたかな生き残り戦略を見せつけられたような気がした。

■関連情報
https://www.mercedes-benz.co.jp/passengercars/models/suv/gle-coupe/amg.html

文/石川真禧照 撮影/藤岡雅樹

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

「6リッターV12エンジンで6段MT」乗れるのは2人!?  衝撃の激レア英国車デビュー!
「6リッターV12エンジンで6段MT」乗れるのは2人!? 衝撃の激レア英国車デビュー!
乗りものニュース
トヨタの「超凄いヤリス」登場! 1.6L直列3気筒ターボ搭載!? 公道でアクセル“ベタ踏み”!? 爆速で駆け抜けるRally2の現状は
トヨタの「超凄いヤリス」登場! 1.6L直列3気筒ターボ搭載!? 公道でアクセル“ベタ踏み”!? 爆速で駆け抜けるRally2の現状は
くるまのニュース
[15秒でニュース]アウディ『R8』生産終了…17年の歴史に幕を下ろす
[15秒でニュース]アウディ『R8』生産終了…17年の歴史に幕を下ろす
レスポンス
ヒョンデ、新型高級SUV「アイオニック9」でレンジローバーに対抗 過去最大のEVがデビュー
ヒョンデ、新型高級SUV「アイオニック9」でレンジローバーに対抗 過去最大のEVがデビュー
AUTOCAR JAPAN
勝田貴元選手は甘口派!! 好きなトッピングが衝撃!! モリゾウさんもカレー大好きだった件
勝田貴元選手は甘口派!! 好きなトッピングが衝撃!! モリゾウさんもカレー大好きだった件
ベストカーWeb
トヨタ新型「“4WD”スポーツカー」初公開! “現代版セリカ”な「2ドアクーペ」! 「旧車デザイン」&300馬力「ターボエンジン」採用の「GR86」米に登場
トヨタ新型「“4WD”スポーツカー」初公開! “現代版セリカ”な「2ドアクーペ」! 「旧車デザイン」&300馬力「ターボエンジン」採用の「GR86」米に登場
くるまのニュース
「金田のバイク」でおなじみのSFアニメ「AKIRA」 11月30日にトムス・エンタテインメントが無料配信
「金田のバイク」でおなじみのSFアニメ「AKIRA」 11月30日にトムス・エンタテインメントが無料配信
バイクのニュース
ジャガーが3年前に開発中止した大型SUV「Jペイス」 全長5m強のプロトタイプ、画像で明らかに
ジャガーが3年前に開発中止した大型SUV「Jペイス」 全長5m強のプロトタイプ、画像で明らかに
AUTOCAR JAPAN
寒風吹きすさぶ自動車各社、日産は北米の従業員6%が希望退職、フォードは欧州で4000人削減[新聞ウォッチ]
寒風吹きすさぶ自動車各社、日産は北米の従業員6%が希望退職、フォードは欧州で4000人削減[新聞ウォッチ]
レスポンス
子育てもひと段落したのでスズキ「ジムニー」にVWゴルフから乗り換え…「オープンカントリーR/T」をセットして趣味環境は整いました
子育てもひと段落したのでスズキ「ジムニー」にVWゴルフから乗り換え…「オープンカントリーR/T」をセットして趣味環境は整いました
Auto Messe Web
「最悪の出来事だ……」ヒョンデ、タイトル王手ヌービル苦しめたWRCラリージャパンでのトラブルを謝罪。ターボ関連の疑い
「最悪の出来事だ……」ヒョンデ、タイトル王手ヌービル苦しめたWRCラリージャパンでのトラブルを謝罪。ターボ関連の疑い
motorsport.com 日本版
「すごい衝突事故…」 東富士五湖道路が一時「上下線通行止め!」 ミニバンが「横向き」で“全車線”ふさぐ… 富士吉田で国道も渋滞発生中
「すごい衝突事故…」 東富士五湖道路が一時「上下線通行止め!」 ミニバンが「横向き」で“全車線”ふさぐ… 富士吉田で国道も渋滞発生中
くるまのニュース
「GT-R」の技術が注ぎ込まれたV6ツインターボ搭載、日産『パトロール』新型が中東デビュー
「GT-R」の技術が注ぎ込まれたV6ツインターボ搭載、日産『パトロール』新型が中東デビュー
レスポンス
「アルピーヌA110RGT」が初のヨーロッパラウンド以外となるラリージャパン2024に参戦!
「アルピーヌA110RGT」が初のヨーロッパラウンド以外となるラリージャパン2024に参戦!
LE VOLANT CARSMEET WEB
バイクニュース今週のダイジェスト(11/18~22)
バイクニュース今週のダイジェスト(11/18~22)
バイクブロス
超クラシック! ホンダが新型「ロードスポーツ」発表で反響多数! ロー&ワイドの「旧車デザイン」に「スタイル最高」の声! 女性にも人気らしい新型「GB350 C」が話題に
超クラシック! ホンダが新型「ロードスポーツ」発表で反響多数! ロー&ワイドの「旧車デザイン」に「スタイル最高」の声! 女性にも人気らしい新型「GB350 C」が話題に
くるまのニュース
タイヤに記された「謎の印」の意味とは? 気になる「赤と黄色マーク」の“重要な役割”ってなに? 気づけば消えるけど問題ないのか?
タイヤに記された「謎の印」の意味とは? 気になる「赤と黄色マーク」の“重要な役割”ってなに? 気づけば消えるけど問題ないのか?
くるまのニュース
上質な乗り心地が最高! 軽二輪クラスのスクーター5選
上質な乗り心地が最高! 軽二輪クラスのスクーター5選
バイクのニュース

みんなのコメント

1件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1207.51254.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

248.0568.0万円

中古車を検索
クーペの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1207.51254.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

248.0568.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村