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V60のベストチョイスはコレ!──ボルボのクロスカントリーシリーズの真打ちが登場

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V60のベストチョイスはコレ!──ボルボのクロスカントリーシリーズの真打ちが登場

ステーションワゴンをベースに、車高を上げ、エクステリアにはキズの目立たない樹脂パーツやボディ下側を衝突から保護するアンダーガードを装着して、よりオフロード性能を高めた“クロスオーバー”モデルが人気だ。最近ではメルセデスのEクラスオールテレインや、アウディのオールロードクワトロ、VWパサートオールトラックといったモデルがある。

実はこのクロスオーバーモデルに先鞭をつけたのがボルボだ。1997年にステーションワゴンのV70をベースとしたV70 XCを登場させて以来、20年以上にわたって連綿とクロスオーバーを作り続けている。

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現行モデルでは、「クロスカントリー」の車名でエントリーモデルのV40、上級モデルのV90にもラインナップしている。そうした中で今年4月に発売したのが、V60をベースにしたV60クロスカントリー(以下V60 CC)だ。初代V70 XCの流れをくむ大本命のモデルといえるものだ。

実はベースのV60は日本市場の要望を受け、一般的な立体駐車場に入庫可能な全幅1850mmに収められていた。ところが、V60 CCは、ホイールアーチにマットグレーカラーのフェンダーエクステンションを追加するなどしたため45mm幅広くなっている。また最低地上高をV60 より65mm高い210mmとして悪路走破性を高めている。実はこれはSUVのXC60の215mmにせまる数値だ。

インテリアは基本的にV60と同様で、上級グレードのT5 AWD Proには上質なパーフォレーテッド・ファインナッパレザーのシートや、流木を思わせる自然な風合いをもったウッドパネルを標準装備する。90シリーズ譲りのシートの出来は秀逸。座面の前部には電動クッション・エクステンションを備え、背面やランバーサポートなど調整箇所は非常に多岐にわたる。ベンチレーション機能やマッサージ機能まで搭載しており、うまく自分の体型にフィットさせれば長時間のドライブも苦じゃない。

またオーディオも注目に値する。上級グレードには、600Wで14個のスピーカーを鳴らすharman/kardonのプレミアムサウンド・オーディオシステムを標準装備。それでももちろん不満などないが、さらにオプションに1100Wアンプで15スピーカーを駆動するBowers & Wilkinsを用意している。これは、スウェーデンのオーディオソフトウェアメーカーDirac Researchと、世界的に有名なイェーテボリ・コンサートホールの音響空間を車内に再現することを目指して共同開発したというだけあって素晴らしい音を奏でる。32万円というオプション価格は決して安くはないが、音楽好きならぜひ奮発したい。

パワートレインは、シンプルに1種類のみの設定。最高出力254ps、最大トルク350Nmを発揮する2リッター4気筒ターボ「T5」エンジンにアイシンAW製の8速オートマチックを組み合わせる。駆動方式はAWDで、4輪それぞれに瞬時に最適な駆動力を配分する電子制御システムを採用。ベースのV60では、「T5」エンジン搭載車はFFのみの設定になっており、シリーズ中では唯一の「T5」+AWDモデルとなる。

エンジンは取り立ててパワフルというわけではないが、最大トルクの350Nmをわずか1500回転で発揮するため発進時も力強く、動力性能に不満はない。静粛性も高く、先のオーディオシステムを味わうという意味でも相性がいい。またV60 CCは、ベースのV60に比べて乗り心地がいい。実はサスペンションには、ひとクラス上のV90 CCと同じものを採用している。悪路走行を想定しているため、サスペンションストロークを長くとっており、それがゆったりとした乗り味を実現している。

そして、“安全装備にオプションなし”を標榜するボルボだけに、16種類以上もの先進安全運転支援機能を標準装備している。いわゆる自動ブレーキであるCity Safety(衝突回避・被害軽減ブレーキシステム)は、歩行者のみならず、サイクリストや大型動物も検知可能なまでに進化。さらには、最近よく話題になる右直事故の危険性を軽減する「インターセクション・サポート(右折時対向車検知機能)」や、自車の走行車線へと進入してきた対向車を検知し、衝突が回避できないと判断するとブレーキを自動で作動して、対向車との衝突速度を最大10km/h低下させる「対向車対応機能」までも備えた。これからのクルマ選びにおいてこうした機能はますます重要な意味をもつことになるだろう。

立体駐車場サイズではなくなったけれども、個性的なスタイルやV90 CC譲りの足まわりにAWDと得たものは相当に大きい。それでFFのV60にプラス50万円という価格設定なのだから、V60 CCはV60シリーズにおけるベストチョイスといえる。

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