■660ccのダイハツ「小さな高級車」は「軽のセルシオ」!?
かつてダイハツが展開していた軽自動車「ソニカ」。
【画像】超カッコイイ! これがダイハツ「軽のセルシオ !?」です!(13枚)
同車は、そのユニークなコンセプトと高い質感で、現在でも根強い支持を集める異色のモデルです。
2006年に発売したソニカは、単なる日常の足としてではなく、「少し遠くまでのドライブを気持ちよく楽しめるクルマ」として開発されました。
その特徴は、軽自動車でありながら、爽快な走りと上質な快適性を徹底的に追求した点にあります。
当時のダイハツ車としては珍しく、2輪駆動モデルにも車体前後にスタビライザーを装備し、横揺れを大幅に低減。
さらにミラー形状の工夫などで風切り音やロードノイズを大幅に抑え、ドライブ中にも静かで快適な車内環境を実現しました。
また、すべてのグレードに、電子キーを近づけるだけでボタン操作なしに施錠・解錠ができる「キーフリーシステム」を搭載していた点も、発売当時としては画期的な要素です。
そんなソニカのボディサイズは、全長3395mm×全幅1475mm×全高1470mmで、ホイールベースは2440mm。
エクステリアは、左右に8枚の窓ガラスを備える「8ライトウインドウ」デザインによって、伸びやかで美しいフォルムを演出。
横長のリアコンビランプと相まって、低く長いユニークなボディ形状を強調していました。
インテリアは、ロングホイールベースの採用とコンパクトなエンジンルームにより、1915mmという長く広い室内長を確保。
カップルをターゲットに開発された大きなベンチシートは、かつてトヨタが展開していた高級セダン「セルシオ」のシートを参考に開発されたと言われており、ホールド性が高く座り心地の良いシートでした。
そんな上質さを追求した姿勢も相まって、ソニカは根強いファンから「軽のセルシオ」と語られることもあります。
パワーユニットには、全グレードで658ccの水冷直列3気筒インタークーラー付きターボエンジンを搭載。
最高出力64馬力・最大トルク103Nmを発揮し、軽快で余裕のある走りを実現していました。
このような要素からユーザーの満足度が高かったソニカですが、それにもかかわらず販売面では苦戦しました。
その理由としては、当時は全高の高い「タント」などのスーパーハイトワゴン型が軽自動車市場の主流となっていた時代背景があります。
ソニカはダイハツの想定していた販売台数に届かず、残念ながら発売からわずか約3年後の2009年に販売を終了しました。
しかし販売終了から時を経た現在でも、ソニカのシートの座り心地の良さや走行性能の高さは多くのユーザーの間で語り継がれており、根強い支持が見受けられます。
高性能なターボエンジンを全グレードに採用し、静粛性や快適性を徹底的に追求したソニカは、口コミで良さが広がるのが遅すぎた、惜しまれる一台だったと言えるでしょう。(くるまのニュース編集部)
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みんなのコメント
それとありもしない幅2m超えの軽自動車スポーツカーCG
すぐにでも発表されるというタイトル、
記事を書くのはAIとしても目も通さないのか。