現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > この手際の良さ、神か悪魔か!?タミヤ製プラモ「三菱GTO」を後期型に改造する!前編【モデルカーズ】

ここから本文です

この手際の良さ、神か悪魔か!?タミヤ製プラモ「三菱GTO」を後期型に改造する!前編【モデルカーズ】

掲載 6
この手際の良さ、神か悪魔か!?タミヤ製プラモ「三菱GTO」を後期型に改造する!前編【モデルカーズ】

バブル期ならではのハイテクスポーツ

三菱のGTOと言えば、大昔なら、1970年にデビューしたコルト・ギャランGTOのことを指したものだが、今ではGTOと言った場合、多くの人が思い浮かべるのは、1990年登場の三菱GTOであろう。しかしその三菱GTOも2001年に販売終了となり、後継車もないまま、すでにふた昔以上前の車種となってしまった。

地を這うほどの低い車高とリアルなボディプロポーションが魅力的!!「ポルシェ・カレラ6」【丸餅博士のヴィンテージ・ミニカー・ワールド】

【画像34枚】イメージ一新!の三菱GTOとその制作過程を見る!

1990年10月に発売された三菱GTOは、それまでのスタリオンの後継としてデビューしたハイテク満載の「スポーツカー」である。そのワイドボディからも分かる通り、スタリオン同様に北米市場を睨んで開発されたモデルであり、国外にはミツビシ3000GTの名で販売されたほか、アメリカでは兄弟車としてダッジ・ステルスも送り出された。

スタリオンの名を捨てるにあたっては、やはり必ずしも成功した車種とは言えないイメージを振り切る意図があったのだろう。そこでかつてのギャランGTOから名称を持ってきたのはなぜなのか、やはり少しでも往年の名車にあやかりたい、ということであろうか。

ボディ形式はリアハッチを持つ2ドアのファストバック・クーペ、全幅は前述の通り幅広く1840mm、全長は4555mm。スタイリングは、当時の三菱がコンセプトカーなどで盛んに見せていた、うねりのある曲面を多用したもので、余裕あるボディサイズを活かしたものと言える。HSXの名で前年にモーターショーに出品された際は、ホンダNSXのようにリアフェンダーから面が繋がったリアウィングが特徴だったが、市販されたGTOでは別体のスポイラーに改められていた。

基本的なドライブトレインはディアマンテと共用しており、FFベースのフルタイム4WDというレイアウトを持つ。横向きに搭載されるエンジンはV6 3L、DOHC24バルブの6G72で、最高出力はインタークーラー付きツインターボでは280ps、ターボなしでは225psだった。サスペンションはフロントがストラット、リアがダブルウィッシュボーン。

GTOにおけるメカニズムの基本コンセプトとして掲げられたのは、「オール・ホイール・コントロール」という考え方で、無論フルタイム4WDもこれに基づくものであったが、さらに時速50km以上で作動する4WS、電子制御サスペンション、大型ベンチレーテッドディスクブレーキ(前後とも)とABSなどが組み合わされていた。

こうした電子制御ギミックがいたるところに導入されていたのもGTOの特徴で、空力面ではアクティブエアロ・システムを採用。これは時速80km以上に達するとフロントのベンチュリーカバーがせり出し、リアスポイラーの角度も増すというものである。また、アクティブ・エキゾースト・サウンドというものもあった。これは、街乗りモードとスポーツモードの2種類に排気音を切り替えられるという装備である。

ちょっと手間のかかる改造だけど、インパクトは絶大
さて、三菱GTOのプラモデルは、タミヤ製1/24キットが唯一となる。ただし、兄弟車であるダッジ・ステルスには、AMTによる1/25、そしてリンドバーグの1/20というふたつのキットが存在していた。ここでお目にかけている作例は、このタミヤ製GTOを、ストレートにではなくちょっとひと工夫して制作してみたものである。固定式ヘッドライトの後期型に改造したのだ。

ちょっと手のかかる改造ではあるが、さらにデザイン変更を受けた最終型へと改修を試みるよりは難易度は低いと言える。ただし、作例ではリアスポイラーをキットのままとしたため、正確さの面で言うと中期と後期の折衷的な状態となったが、後期型のリアウィングへの改造もそう難しい作業ではないだろう。工程の写真に作業の解説を付しておいたので、人と違うGTOを作りたい方は参考にしていただきたい。また、今回紹介しきれていない内容は、追って公開する後編でお伝えしよう。

こんな記事も読まれています

いい波に乗って、メダルを持ってまた戻ってきたい! ストラーダイメージキャラクター「松田詩野選手 パリ2024オリンピック壮行会」リポート
いい波に乗って、メダルを持ってまた戻ってきたい! ストラーダイメージキャラクター「松田詩野選手 パリ2024オリンピック壮行会」リポート
月刊自家用車WEB
JAF神奈川、JAF会員特別メニューが楽しめる「JAF神奈川支部 120万会員記念イベントin富士サファリパーク」を開催
JAF神奈川、JAF会員特別メニューが楽しめる「JAF神奈川支部 120万会員記念イベントin富士サファリパーク」を開催
カー・アンド・ドライバー
メルセデス・ベンツ CLEにAMG53 4MTAICモデルを追加
メルセデス・ベンツ CLEにAMG53 4MTAICモデルを追加
Auto Prove
円急落、38年ぶり一時160円台後半、自動車株は全面安[新聞ウォッチ]
円急落、38年ぶり一時160円台後半、自動車株は全面安[新聞ウォッチ]
レスポンス
夏のカーエアコンで燃費が悪化! 「25度設定」が良い理由は? 押すと燃費が悪くなる“意外なスイッチ”とは?
夏のカーエアコンで燃費が悪化! 「25度設定」が良い理由は? 押すと燃費が悪くなる“意外なスイッチ”とは?
くるまのニュース
バイクのウインカーの謎! クルマみたいに自動で戻らないのはなぜ?
バイクのウインカーの謎! クルマみたいに自動で戻らないのはなぜ?
バイクのニュース
BYD『シール』、欧州ではEVモード80kmの電動SUV設定 9月発売
BYD『シール』、欧州ではEVモード80kmの電動SUV設定 9月発売
レスポンス
日々の暮らしに笑顔をもたらすニューモデル!ホンダ、三代目「フリード」を「エアー」と「クロスター」の2シリーズ構成で発売
日々の暮らしに笑顔をもたらすニューモデル!ホンダ、三代目「フリード」を「エアー」と「クロスター」の2シリーズ構成で発売
LE VOLANT CARSMEET WEB
フェルスタッペン、2025年のレッドブル残留を明言「すでに来年のマシン開発にも取り組んでいる」
フェルスタッペン、2025年のレッドブル残留を明言「すでに来年のマシン開発にも取り組んでいる」
motorsport.com 日本版
ヤマハとJAF、電動ゴルフカートで「移動支援」と「地域活性化」へ 広がる低速モビリティの輪
ヤマハとJAF、電動ゴルフカートで「移動支援」と「地域活性化」へ 広がる低速モビリティの輪
レスポンス
【セミナー見逃し配信】※プレミアム会員限定「池田直渡の着眼大局セミナー」第4回 ティアフォーにおける自動運転事業と開発の現場
【セミナー見逃し配信】※プレミアム会員限定「池田直渡の着眼大局セミナー」第4回 ティアフォーにおける自動運転事業と開発の現場
レスポンス
日本を代表するハーレー・エンジニアと所ジョージさん 2人の深い関係を示す1台のカスタムバイク
日本を代表するハーレー・エンジニアと所ジョージさん 2人の深い関係を示す1台のカスタムバイク
バイクのニュース
5速MT搭載! 三菱が新型「軽トラック」を発表! ワイルドな「角張りボディ」採用した商用モデル「新型ミニキャブ」に反響続々!
5速MT搭載! 三菱が新型「軽トラック」を発表! ワイルドな「角張りボディ」採用した商用モデル「新型ミニキャブ」に反響続々!
くるまのニュース
【人とくるまのテクノロジー展2024 NAGOYA】過去最高の389社が出展して開催 7月17-19日
【人とくるまのテクノロジー展2024 NAGOYA】過去最高の389社が出展して開催 7月17-19日
レスポンス
BYDの日本導入モデル第3弾で、“e-スポーツセダン”を謳う「シール(SEAL)」が発売
BYDの日本導入モデル第3弾で、“e-スポーツセダン”を謳う「シール(SEAL)」が発売
カー・アンド・ドライバー
ホンダ、新型フリード発売 8年ぶりフルモデルチェンジ 6グレード展開で価格は250~343万円
ホンダ、新型フリード発売 8年ぶりフルモデルチェンジ 6グレード展開で価格は250~343万円
日刊自動車新聞
スバルBRZを含め人気モデルがどんどん市場から消えていく・・・ スバルBRZの特別仕様車「ファイナルエディション」登場!
スバルBRZを含め人気モデルがどんどん市場から消えていく・・・ スバルBRZの特別仕様車「ファイナルエディション」登場!
AutoBild Japan
F1参戦250戦目。RBダニエル・リカルド、F1オーストリアGPに特別ヘルメットで挑む「状況を好転させたい」
F1参戦250戦目。RBダニエル・リカルド、F1オーストリアGPに特別ヘルメットで挑む「状況を好転させたい」
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

6件
  • bel********
    三菱3000GTで良ければ、リンドバーグの1/20スケールのがあるけど。
    ついでに言えば、この作品は中期型だよね。後期型は更にヘッドライトが変わるし。
  • jzk********
    このヘッドライトは中期型ですね
    後、後期型のリアウイングはスープラみたいなアーチ型で最終型がGTRみたいなタイプになってます。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

299.8432.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

77.0418.0万円

中古車を検索
GTOの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

299.8432.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

77.0418.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村