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【自宅へ充電器を設置】メルセデス・ベンツE300de EQパワー(2) 長期テスト

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【自宅へ充電器を設置】メルセデス・ベンツE300de EQパワー(2) 長期テスト

積算6250km E300deのために充電器を自宅へ

text:Andrew Frankel(アンドリュー・フランケル)

【画像】E300de EQパワー・エステート 全60枚

translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)


従来とはまったく異なるメルセデス・ベンツを味わうため、思い切って自分を説得してみた。ひと晩でEVモードで走行可能な70kmを追加するためには、自宅に変更が必要なのだ。

長期テスト車両として、プラグイン・ハイブリッドモデルが手元にある。敷地の中央に泥とは無縁の駐車場がある。考えを整理するのに、良いタイミングでしかない。

E300de EQパワーの充電口はボディの後ろについている3ピンタイプ。充電ケーブルは黒く、夜間はかなり見にくい。これから誰もケーブルにつまずいて転ばなければ、奇跡かもしれない。

メルセデス・ベンツによれば、BP社が充電システムのパートナー企業だということ。早速BPへメールを送ってみたが、2ヶ月ほど経っても返信はなかった。仕方なく、充電器を自宅に最近設置した友人に話を聞いてみた。

彼は、作業はポッドポイント社というところで済ませたが、正直お薦めはできないと話していた。ポッドポイントのウェブサイトには「これまで4万カ所以上の充電ポイントを設置し、英国最大のネットワークを構築しています」 と書かれているのだが。

充電器の設置場所を決めるのに時間がかかってしまった。電気工事士がやってきて、自宅のブレーカーから配線を取り、壁に穴を開け、ケーブルを通す穴を地面に掘った。

英国は7kWの充電器設置が実質4~5万円

古い石垣に沿ってケーブルを巡らせて、充電器を置きたい場所まで配線。ポッドポイント社と契約しているというスタッフは、数時間のうちに充電器の設置工事を完了してくれた。

ポッドポイントでは、2種類の充電器を用意している。1つはユニバーサル・ソケットが付いていて、どんなEVやPHEVでも充電できるタイプ。もう1つは汎用性は低いものの、車種専用ケーブルに対応する機種。

どちらのタイプを選んでも、英国の場合は3.6kWで779ポンド(11万円)だが、性能は3ピン・プラグには劣る。ほぼ半分の時間で充電ができる7kWのタイプなら859(12万円)の予算があれば大丈夫。

申請者とクルマが英国補助金の対象であれば、施工価格は500ポンド(7万円)も安くなる。補助金の申請は、ポッドポイント社が代行してくれるから手間いらずだ。

設置完了までは順調だった。手際の良い取付作業を振り返れば、ポッドポイントはいい仕事をしてくれたと思う。だが、問題だったのは、3.6kWでしか充電できないところ。まったく充電できないわけではない。

ポッドポイントへ伝えるとスタッフが確認しに来たが、間違いなく7kWタイプの充電器が設置してあるという。一部のプラグイン・ハイブリッドのクルマは3.6kW以上の受電容量を持たない場合もあるが、メルセデス・ベンツE300de EQパワーは異なる。

付いてきたケーブルが7kWには非対応?

考えられる原因は、E300deと一緒に提供されてきたケーブルが、7kWには対応していないものだということ。次のレポートまでにケーブルを交換して、7kWで充電できるようにしておきたい。

ポッドポイント社のアプリも入れておかなくては。3.6kWと7kWでの充電に掛かる費用も、知りたいところだ。

積算7151km 想像通り充電ケーブルを交換

前回のレポートで、ポッドポイント社の7kW充電器で、メルセデス・ベンツE300deが完全な性能では充電できないことを報告した。その理由はクルマでも、作業した人でも、わたしのヘマでもなかった。

やはり想像通り、原因はケーブルだった。メルセデス・ベンツから7kWの正しいケーブルを支給し直してもらった。正確には、6.6kWだったけれど。

テストデータ

気に入っているトコロ

EVモードでの走行:エンジンを掛けずにEVモードで走行すれば、静けさと快適さに感心する。そして走行性能も不満がない。

気に入らないトコロ

英国の充電器設置箇所:英国の場合、まだEV用の充電ポイントは少ない。インフラの整備はこれからだ。でも筆者は自宅にあるから大丈夫。

テスト車について

モデル名:メルセデス・ベンツE300de EQパワー SEエステート(英国仕様)
新車価格:4万9700ポンド(710万円)
テスト車の価格:5万8115ポンド(831万円)

テストの記録

燃費:22.0km/L
故障:なし
出費:なし

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