12月3日、栃木県のモビリティリゾートで開催されたホンダレーシングサンクスデー2023にて、スクーデリア・アルファタウリから2023年F1に参戦した角田裕毅とダニエル・リカルドが出演し、ゴーカートを用いたエキシビションレースやF1マシンでのデモランでファンを盛り上げた。
角田は早朝から『HRS-F24デモンストレーション』と題するプログラムに出演した後、カートコースへと移動して『ホンダレーシングカートカップ』に出走した。
ペレスに代わって急きょ特別講師に。角田裕毅と岩佐歩夢、そしてホンダスクール生とのカートレースが実現
このエキシビションレースでは、アルファタウリのチームメイトのリカルドとコンビを組んで1台のカートをシェア。カートに乗り込んだ角田は、前を走るライバルをどんどんと追い抜いてトップを争うセルジオ・ペレスと岩佐歩夢に接近。ラストラップにはコースをショートカットし、岩佐から2番手を奪ってゴールした。
レースを終えた角田は「ルールはなしで、なんでもありということだったので(笑)」とコメントしてファンを沸かせた。
イベントの終盤に行われた『オラクル・レッドブル・レーシング&スクーデリア・アルファタウリ ショーラン』では、角田は自身のF1デビューマシンであるアルファタウリ・AT02に乗り込んでデモランを行った。
AT02に乗る角田は、夕焼けで空が赤らむもてぎを快走。3周を走ってF1マシンの速さをファンに披露し、最後にはホームストレート上でドーナツターンを行ってファンを盛り上げた。
デモランを終えた角田は「今日はこのイベントに来ていただいて、ありがとうございます。ぼくにとって日本のファンの存在はとても大きいです。世界で戦っているからこそ、日本GPで鈴鹿サーキットを走った時には特にファンの存在を感じました。来年もこの調子で頑張って、表彰台を獲得出来たら最高です。ドライバーズ、チームともにランキングで上位を目指せるように頑張りますので、応援よろしくお願いします」とコメント。日本からの応援は世界で戦ううえで大きな力になっていると語り、集まったファンへお礼の言葉を述べた。
一方のリカルドは、今回がホンダレーシングサンクスデー初の参加となった。角田とともに『ホンダレーシングカートカップ』に出走し、自身が担当した前半スティント内で2023年AMAプロモトクロスを制したジェット・ローレンスを強引にプッシュする暴れっぷりを披露した。
続いて行われた『オールカテゴリー・デモンストレーションラン』では、ブラバム・BT16をドライブ。さらに角田がF1マシンをドライブした『オラクル・レッドブル・レーシング&スクーデリア・アルファタウリ ショーラン』では、リカルドはマックス・フェルスタッペンとともにFL5型ホンダ・シビック・タイプRに乗り込んでデモランを行った。
イベントを終えたリカルドは、「朝早くからたくさんのファンが来てくれた。日本のファンはいつも温かく僕を出迎えてくれるんだ。そのことに慣れてしまったように感じるくらい、日本のファンはいつも熱狂的に僕をサポートしてくれるから大好きだよ」とコメントし、もてぎに集まったファンへ感謝を伝えた。
2024年シーズンもこのふたりのコンビ継続を発表しているスクーデリア・アルファタウリ。今回のホンダレーシングサンクスデー2023で日本のファンから受け取ったパワーを受け取った角田裕毅とダニエル・リカルドの走りに期待したい。
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