■「懐かしい車名」なぜ復活? トヨタ「マジェスタ」復活? 他にも続々!
近年、日本では消滅したモデル名が海外を中心に復活するケースが増えています。
そこにはどのような理由があるのでしょうか。
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かつてはトヨタ「クラウン」の最上級グレードに用いられていた「マジェスタ」というサブネームですが、クロスオーバーSUVを中心とするラインナップへと大胆に生まれ変わった現在のクラウンシリーズには、その名を冠したグレードは設定されていません。
一方、日本から遠く離れたサウジアラビアでは、クラウンクロスオーバーの最上級グレードに対してマジェスタの名が用いられています。
このように、日本では消滅した名称が海外で復活するという例が最近増えています。
たとえば、南アフリカではトヨタ「スターレット」「ヴィッツ」、タイなどではホンダ「シティ」、そして中東では日産「サニー」、それぞれ日本で販売終了した後に復活しています。
ただ、スターレットはスズキ「バレーノ」のOEM車、シティは「フィット」ベースのコンパクトセダン、サニーは北米における「ヴァーサ」であるなど、かつて日本で販売されていたモデルとは直接関係があるとは言えません。
また、これらのモデルが将来的に日本国内に導入される可能性も皆無です。
にもかかわらず、なぜ日本のユーザーにとってなつかしいモデル名が海外で復活するケースが増えているのでしょうか。
現実的な理由としては、知的財産権に関する問題が挙げられます。
通常、クルマのモデル名はその国や地域における商標登録をおこなったうえで実際に使用されますが、近年、知的財産権に対する意識が世界的に高まったことなどにより、商標登録やその関連法規に対応するコストが跳ね上がっています。
さらに、モデル名に使用できそうな単語や記号はすでに商標登録がおこなわれているというケースもめずらしくありません。
ポルシェ「911」は、当初はコードネームであった「901」という名称で販売される予定でしたが、中央に「0」を含む3ケタの数字はすでにプジョーが商標登録していたために、911という名称になったことはよく知られています。
もし、新規のモデル名を採用しようとするとこれと同じことが起こる可能性が高いと考えられます。
であるならば、すでに商標登録をしている名称を用いたほうがコストやリスクを最小限に抑えられるというのが、多くの自動車メーカーに共通した考えとなっているようです。
そのため、昔なつかしいモデル名を採用するケースは、今後も増えていくことが予想されています。
■「なつかしのモデル名」が増え続ける理由とは
一方、マーケティング上の観点からも昔なつかしいモデル名を採用するメリットは少なくアリません。
そのひとつは、歴史や伝統、そしてそれらがもたらす信頼感をアピールすることができ、それによって他車と差別化を図ることができるということです。
たとえば、2023年10月にホンダが発表した「プレリュード コンセプト」は、かつての「プレリュード」とは機構が大きく異なっていますが、歴史あるモデルの名前を用いることで、単なる新型車以上の価値を持たせています。
このことは、電動化の潮流によって新興BEVメーカーの勃興が著しい昨今において、非常に重要な意味を持ちます。
既存の自動車メーカーにとって、歴史や伝統はそれ自体が大きな強みであり、新興BEVメーカーが逆立ちしても手にすることができない資産です。
そうした強みをアピールする方法のひとつとして、昔なつかしいモデル名を利用するケースが多いようです。
また、昔なつかしいモデル名には「日本車」であることを示す手段という狙いもあるようです。
グローバル化が進む昨今の自動車産業では、クルマの無国籍化が進んでおり、かつてほどそのメーカーごとの個性を出しづらくなっています。
一方、日本車に対する信頼が根強い地域はいまでも多く、「日本車であること」自体が大きな価値を持っているというケースもめずらしくありません。
そのような地域で販売されるクルマに昔なつかしいモデル名を採用することは、「日本車であること」を強くアピールすることにつながります。
東南アジアや中東、アフリカなど、日本からの中古車が多く流入している地域では、特にそういった傾向が強いと考えられます。
このように、昔なつかしいモデル名が増えている背景には、新興BEVメーカーの台頭やクルマの無国籍化といった、現代の自動車産業を取り巻く大きな潮流が関係していると言えそうです。
※ ※ ※
欧米の自動車メーカーを見ると、特別仕様車などをのぞいて、過去のモデル名が復活するというケースはそれほど多くないようです。
そこには、欧米の自動車メーカーではモデル名に記号を用いることが多いことや、ひとつのモデル名を現在まで用い続けていることが多いことなど、モデル名におけるそもそもの考え方の違いが関係しているのかもしれません。
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