■トヨタ本気の「小さな高級車」に反響!
トヨタブランドの高級セダンといえば、「クラウン」「セルシオ」「マークX」など大きめのボディを持つモデルが多く思い当たりますが、中には小さなボディを採用した「小型高級セダン」も存在します。
それは一体どんなモデルで、どのような評判が見られるのでしょうか。
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そのモデルとは、かつてトヨタが1998年に発売した「プログレ」です。
プログレは「小さな高級車」というキャッチコピーのとおり、コンパクトな車体がセールスポイント。
具体的なボディサイズは、全長4500-4510mm×全幅1700mm×全高1435-1450mmと、サイズだけでいえば5ナンバー規格に収まります。
エクステリアは、「丸型」と「縦型」の2種類のライトを組み合わせたフロントマスクが強い印象を与え、サイドやリアのデザインは直線的。
これによって視覚的に重厚感が漂い、コンパクトサイズながら大型セダンにも存在感で引けを取りません。
インテリアは、ホイールベースを2780mmと広く取ったことで、車内空間の広さも同時に確保。
シートはグレードによって本革シートとファブリックシートがありますが、どちらも質感が高く座り心地も上質です。
また、ウォールナットの本木目を使用した高級なパネルやシフトレバーもオプションで選択可能でした。
パワートレインは2種類あり、3.0リッターおよび2.5リッターの直列6気筒DOHCエンジンを用意。
前者は最高出力220馬力・最大トルク294Nmで、後者は最高出力200馬力・最大トルク250Nmを発揮します。
ちなみに「ボディサイズだけでいえば5ナンバー規格に収まる」と先述しましたが、上記のエンジンの排気量が2リッターを超えているため、実際の登録は3ナンバーとなっています。
ボディカラーも高級車らしく、全14色ものラインナップから選択可能なほか、塗装の過程も高級車級の丁寧な仕上げを施しています。新車価格は353万円から420万円で販売されていました。
※ ※ ※
このような特徴を持つプログレについて、現在も様々な反響があります。
まず見られるのが、「中身は本当に良かったと思う」「プログレは車格にあわせて内装を丁寧に仕立てていました」「直6エンジンと贅沢な内装。もし今の時代に発売したら600万円を上回るんじゃないかな?」という声。
高級車らしさの証明である贅を尽くした内装に好印象を抱いたユーザーは多く、車両価格に見合った満足感を超えて、むしろ安かったとすら感じている様子です。
一方で、「上級グレードに乗っていたけど、ウォールナットは普通の木目パネルの上に貼り付けてあった」「近づいて観察すると貼り付け部分が見えるのには苦笑」という声も。
全体的には素晴らしい高級車だったとしつつも、先述したウォールナットオプションについては、改善の余地があったという意見です。
そのほか、「内装のクオリティは最高で本当に高級車。しかしカローラサイズのクルマにパワフルなエンジンを積んだため、高速走行時には安定感の不足を感じて少し怖かったです」「ゆっくり街中を走らせるような使い方が最適なクルマでしたね」といった投稿もありました。
こちらは見た目ではなく走行性能に関する意見で、実際に所有して走らせ続けたユーザーだからこそ分かる感想です。
このように、走行性能やオプション装備など様々な意見がありながらも、内装のクオリティについては大半のユーザーが極めて高い満足度を示していることが印象的でした。
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