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新型ハイエースの開発状況は? EV化される次期型を待つか、いま現行型を買うべきか?

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新型ハイエースの開発状況は?  EV化される次期型を待つか、いま現行型を買うべきか?

登場から18年を迎えた絶対王者
1967年の登場以来、日本のビジネスシーンを支え続けてきたトヨタ「ハイエース」。商用車の代名詞的存在となっているハイエースですが、近年ではその使い勝手の良さとコストパフォーマンスの良さなどから、キャンピングカーのベースとしても重宝されています。

現在販売されているのはH200系と呼ばれるもので、初代から数えて5代目にあたるモデルです。しかし、このH200系が登場したのは2004年であり、3回のマイナーチェンジが施されてはいるものの、基本構造の古さが目立つようになりました。

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一方、2019年には、6代目となるH300系がフィリピンで世界初公開されました。ただ、このモデルは全幅1950mmというワイドなボディを持つため、日本のビジネスシーンには適しておらず、これがそのまま次期ハイエースとして日本で販売されるとは考えにくいのが実情です。

ちなみに、H300系をベースとした高級ワゴンは、日本では「グランエース」の名で販売されています。

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ハイエースがEV化!? 噂の真偽は?
そんな中、次期ハイエースをめぐる噂が聞こえるようになりつつあります。そうした噂のなかでも、最も衝撃的なのが「次期ハイエースはEV化する」というものです。

果たして、この噂に信ぴょう性はあるのでしょうか?

乗用車はこの20年でハイブリッド車が普及した上で、近年ではEVやPHV、FCVといった次世代の電動車も珍しくなくなりつつあります。

一方、ハイエースに代表される商用車の世界では、一部の実験的なモデルを除いてまだまだガソリンエンジンもしくはディーゼルエンジンを搭載した内燃機関車が優勢です。

商用車にとって最も重要な要素のひとつは経済性です。そこには車両本体価格はもちろん、燃費性能や故障時の修理費用なども含みますが、これらを総合した結果、現時点では内燃機関車に分があると言えます。

しかし、厳格化する環境規制に対応するためには、商用車でも電動化を進める必要があるのも事実です。

また、ルート配送に用いられるクルマなど、1日の走行距離がある程度見込めるものであれば、EVの課題とされている航続距離の短さはそれほど問題にならず、むしろメリットの方が大きいと言われています。実際、日本郵政では配送業務の一部に、EVバンやEVバイクを使用しています。

さらに、課題となっている航続距離やコストについても、EVの普及が進むことで徐々に改善されていくことが期待されています。

このように考えると、ハイエースのような商用車であってもEV化するメリットは決して少なくなく、噂の信ぴょう性も高いと言えそうです。

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開発進むハイエース EV、その内容は?
実際、ハイエースのEV版については、着々と開発が進められているようです。

ある関係者は「発売は2025年頃」であると言いますが、これには2025年に環境規制がより一層厳格化される見込みであることと関係していると見られます。

詳細なスペックなどはまだ明らかになっていませんが、すでに欧州の一部市場では商用車の「プロエース(写真1枚目)」のEV版である「プロエース エレクトリック」が発売されており、次期ハイエースのEV版を占う存在になると言われています。

プロエース エレクトリックには、50kWhと75kWhの2つのバッテリーが用意されており、前者は230km、後者は330kmの航続距離を実現しています。

多くの人や荷物を搭載すると航続距離はさらに短くなると考えられますが、それでも100~150km程度は余裕で走行できると見られ、近距離の配送であれば問題なく利用できそうです。

次期ハイエースのEV版は、このプロエース エレクトリックよりもさらに航続距離が伸びることが期待されています。一方、大型のバッテリーを搭載してしまうと、荷室が狭くなり積載量が少なくなってしまうという心配があります。

しかし、EVは内燃機関車とは部品構成も異なるほか、バッテリーの配置を工夫することができるため、実際には現行のハイエースと変わらない荷室が確保される見込みです。

価格については、補助金を考慮したうえで現在のハイエースと競争力があるレベルになることが想定されています。

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次期型を待つべき?
このようにEV化が進むことが濃厚な次期ハイエースですが、その一方で、多種多様な利用が想定されるハイエースにとって内燃機関を手放すことは大きなリスクを伴います。

そこで、次期ハイエースが登場して以降も、当面は現行のハイエースも継続して販売されるようです。

そのため、リセールバリューが高いことで知られる現行ハイエースですが、2025年の新型ハイエース登場以降も中古市場では高値が維持される可能性は非常に高いと見られます。

したがって、2025年に新型ハイエースのEV版が登場した際の下取り車として現行ハイエースを活用するという作戦も十分現実的です。

いずれにせよ、今ハイエースを購入しても将来的に損をする可能性は低いと言えそうです。

写真:トヨタ自動車

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みんなのコメント

28件
  • 人や物を載せて100km〜150kmを余裕で走れる?
    何が余裕だよ。
    ハイエースを使うのは配送業だけじゃ無いだろ。
    建築関係の職人さんも沢山乗ってる。
    片道75kmの現場しか安心して行けないじゃん。
    現場で充電させて貰えれば良いかもしれないけど職人さんが沢山集まる現場にわざわざ充電器を沢山設置なんてしないでしょ。
    大きな現場で仮に仮設で充電器を設置するなら、その設置費用も込みで建築費に上乗せされるんだろうな。
  • 隣の県まで早朝から日帰り現場って普通にある
    帰りに渋滞とかはまると…
    しかも冬場なんてヒーターも使うから余計電気を使う事に
    まだ100系乗ってる自分としたら不安だな
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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