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真面目さと耐久性が売り! 新型 スバル・フォレスターへ英国試乗 タッチモニター獲得 強みは不変

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真面目さと耐久性が売り! 新型 スバル・フォレスターへ英国試乗 タッチモニター獲得 強みは不変

安全性や耐久性、能力の高さが評価されている

6代目へモデルチェンジした、スバル・フォレスター。英国市場では、5代目の在庫がなくなった時点で、新世代へバトンタッチするらしい。この記事をまとめている2024年10月時点では、まだ現行型が選べるようだ。

【画像】真面目さと耐久性が売り 新型 スバル・フォレスター 同クラスの和銘柄SUVと見比べてみる 全158枚

フォレスターを代々乗り継いでいる人は、安全性や耐久性、能力の高さを評価しているとスバルは説明する。同社も、そうあることを目指している。わかりやすい魅力とはいいにくく、ユーザーの多くが若年層ではないことも認めている。

いずれにしても、堅牢なことは間違いない。実際、スバルによるとアメリカでは過去10年に約160万台が売れているが、150万台は現役だとか。

フォレスターは、トヨタRAV4や日産エクストレイルなどに並ぶ、中型のクロスオーバー。全長は4655mm、全幅が1828mm、全高は1730mmとなる。5代目から僅かに長く、広くなった。

とはいえ、英国や日本のように狭い道が多い土地でも、乗りやすいサイズには収まっている。最低地上高は220mmで変わりない。ユーザーの8割以上が地方に住んでいるという統計を考えれば、必須の数字といえるだろう。

スタイリングには機能的な特徴が多い。細身のフロントピラーや三角窓付きの大きなサイドガラス、低いショルダーラインなどは、運転のしやすさを考えたもの。すれ違いで路肩へ寄せる時も、ボディの角を把握しやすい。同時に、開放的な車内も生んでいる。

セクシーな姿ではない。しかし、実直な雰囲気が筆者は好きだ。

縦に長いタッチモニター獲得 最高出力は136psに

基礎骨格とするのは、スバル・グローバル・プラットフォームの進化版。構造用接着剤の塗布量は、5代目の8mから27mへ増え、ねじり剛性は10%強化された。細部の見直しで、軽量化も図られている。

運転席へ座ってみると、高めの座面と背中が起きた運転姿勢、広いガラスエリアで、視界は良好。後席側と荷室の空間も、見た目以上に広い。内装の素材は、全体的に上質。目立ってチープに思える部分はないだろう。

6代目で目新しいアイテムが、ダッシュボード上の縦に長いタッチモニター。ライバルと肩を並べる、デジタル技術が実装された。

それでいて、エアコンなど主な車載機能には、実際に触れられるハードスイッチが残されている。タッチモニターへ描かれるアイコンも大きい。オシャレな印象はないかもしれないが、決して悪いデザインではない。

英国仕様のパワートレインは、基本的に5代目のキャリーオーバー。2.0L 4気筒水平対向ガソリンエンジンに、16psの電気モーターが組み合わされた、e-ボクサーと呼ばれるマイルド・ハイブリッドの一択だ。

トランスミッションは、7速オートマティック。四輪駆動なことは、いうまでもない。

最高出力は排気ガス規制などに伴い、150psから136psへ落ちている。しかし、最大トルク18.4kg-mのエンジンを、6.4kg-mの電気モーターがアシストするため、充分に活発。最大牽引重量は、1870kgがうたわれる。

静かで上質なエンジン 滑らかなステアリング

このパワートレインは静かに働き、フィーリングは上質。水平対向エンジンながら、極めて滑らかな感じもある。昔のスバル車のような、ドロドロというビートは聞こえない。7速ATも、スルスルと変速を続けていた。

ステアリングは、リニアでスムーズに反応する。乗り心地はしなやかで、高速で旋回すると穏やかにボディロールが発生する。ロードノイズも小さい。昔のように、スポーティな仕様のフォレスターが登場すれば、運転を思い切り楽しめそうだ。

今回は、オンロードのサーキットと、オフロードコースを数周しただけ。限界領域までは迫れていないが、落ち着きに優れ能力の高さを伺わせる。普段使いで好印象なことは、想像に難くない。

悪路の走破性も素晴らしい。本気のジープ・ラングラーなどには匹敵しないとしても、オールテレーン・タイヤを履かせれば、グレートブリテン島の冬のぬかるんだ原野にも立ち向かえるはず。

マイルド・ハイブリッドだから、燃費は特に良いわけではなく、カタログ値で12.4km/L。それでも、厳しい環境へ近い場所で暮らすユーザーは、メカニズムの信頼性や耐久性の方を重要視するに違いない。

飾り気のない、実直なクロスオーバー

6代目へ一新した、フォレスター。オンロードでの走行性能と、オフロードでの走破性を巧みに融合させた、実直なクロスオーバーだという特長に変わりはない。改善点はまだ残っているとしても、好感を抱けるモデルだと思う。

スタイリングに、華やかさはないかもしれない。しかし、四輪駆動の頼もしさや耐久性は間違いない。

アメリカやオーストラリア、スコットランドなど、実際にこのようなクルマを必要とする人には、強く響くはず。デザインやイメージ優先で選ばれ、都会から殆ど出ないような、フォルクスワーゲン・ティグアンなどとはまったく別の存在といえる。

◯:運転席からの優れた視界 実用的で余裕のある車内空間 心地良い運転体験
△:タッチモニターの操作性はいまいち 良くない燃費 運転が楽しいわけではない

スバル・フォレスター(海外仕様)のスペック

英国価格:約4万ポンド(約768万円/予想)
全長:4655mm
全幅:1828mm
全高:1730mm
最高速度:188km/h
0-100km/h加速:12.2秒
燃費:12.4km/L
CO2排出量:183g/km
車両重量:1717kg
パワートレイン:水平対向4気筒1995cc ターボチャージャー+電気モーター
使用燃料:ガソリン
最高出力:136ps/5600rpm
最大トルク:18.4kg-m/4000rpm
ギアボックス:7速オートマティック(四輪駆動)

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みんなのコメント

27件
  • ねこにごはん
    モデルチェンジ毎にサイズアップするの本当にやめて欲しい。
  • kap********ジュニア
    間違いだらけの酷い記事…
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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