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【イタリアンスーパーカーへの挑戦状】走りもシャープになったアストンマーティン「DB12ヴォランテ」には妥協点がない!?

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【イタリアンスーパーカーへの挑戦状】走りもシャープになったアストンマーティン「DB12ヴォランテ」には妥協点がない!?

アストンマーティンから究極のオープントップ・スーパーツアラーが登場

アストンマーティンは新型「DB12 Coupe」に続き、次世代スポーツカーで初となるオープントップモデルの「DB12 Volante(ヴォランテ)」を発表した。2024年冬頃に予定している日本でのデリバリー開始を前に、その詳細をお伝えする。

アストンマーティン「DB12」は「DB11」とはまるで別物! 同じAMGエンジンなのにまったく異なる乗り味の理由とは?

伝統のコンバーチブルでありながら史上もっともシャープなDB

アストンマーティンを象徴するモデルと言えば、DBシリーズである。その最新モデルとして、DB12 Volante(以下、Volante)に先駆けてDB12 Coupe(以下、Coupe)がすでに2023年秋頃からデリバリーされる予定となっている。

先にベールを脱いだCoupeは、アストンマーティン創立110周年とDBモデル誕生75周年という節目に誕生した特別なモデルだ。新型DB12は、伝統的なDBの血統を継承しながら、新たな方向性としてハイパフォーマンスとウルトラ・ラグジュアリーという2つの価値を両立させた次世代スポーツカーである。スリリングと言えるほどのドライビング体験をもたらす走行性能や、卓越した洗練性が醸し出すラグジュアリーな空間演出によって、新型DB12は革新的なスーパーツアラーに仕上がっている。

Volanteは、これまでのアストンマーティンとは発想を変え、Coupeのダイナミックな走りをそのまま活かしたスポーティング・コンバーチブルとして開発された。長年にわたってオープントップドライビングの愉しみを顧客に提供し続けてきたアストンマーティンは、この節目の年にリリースする新型車で先入観を覆し、リアルスポーツを極めたコンバーチブルを投入してきたというわけだ。

剛性を極めたボディが凄まじいパワーを包み込む

では実際のスペックはどうなのかというと、4.0LツインターボV8エンジンから生み出されるのは、最高出力680ps/6000rpm、最大トルク800Nm/2750-6000rpmというクラストップの性能。アストンマーティンのエンジニアによるハンドビルドエンジンは、カムプロファイルの変更、圧縮率の最適化、ターボの大型化、冷却の強化により、DB11と比べて出力が34%増加している。0-100km/hを3.7秒で加速し、325km/hの最高速度を誇る。

これらパワーユニットは、接着アルミニウム構造のボディにマウントされる。ボディ自体が極めて高い剛性を実現していることに加え、アンダーボディについてもねじり剛性の向上が徹底されている。当然、サスペンション取付部の横剛性も抜かりなく、フロント車軸で140%もアップグレードさせた。アストンマーティンが練り上げたコンバーチブルのボディからは、オープントップであるがゆえの脆弱性は微塵も感じられない。

さらに、フロント車軸の剛性向上やノンアイソレイテッド・ステアリング・コラムが、シャープでリアリティあふれるステアリング・レスポンスの実現に貢献し、ドライバーとステアリングフィールの一体感に繋がっている。

駆動力は、ZF8速オートマチック・トランスミッションによって伝えられ、ダイナミックドライビングモードに応じてシフトプラグラムが様々に変化する。また、4段階に調整可能なエレクトロニック・スタビリティ・コントロール(ESC)と、あらかじめ設定された5つのダイナミックモードにより、ドライバーがその挙動を厳密に調整することができる。

ドライバーをウルトラ・ラグジュアリーな世界に引き込むインテリア

ハイパフォーマンスなだけでなく、インテリアについても最新のファッション性に加え、並外れた快適性、品質、クラフツマンシップを備えている。さらに、魅力的なディテールによってVolanteはCoupeと差別化。そのひとつは、シートバックの木製ベニヤまたはカーボンファイバーパネルがドアトリムインレイと同色とされていることだ。ルーフを開けたときに見た目に楽しく贅沢な印象を与えてくれる。刷新されたラグジュアリーなキャビンは、DBを駆る満足感をさらに高めてくれることだろう。

「妥協したライバルたちを遥かに凌駕する」美しいフォルム

ルーフの操作については、オープンで14秒、クローズで16秒しかかからず、50km/hまでの車速でも、向かい風が吹いていても使用可能。さらにクルマから2mの範囲であればリモートキーでルーフを開閉できる。ソフトトップのカラーは4色から選択でき、標準はブラックで、レッド、ブルー、ブラック&シルバーがオプションとして用意されている。ボディやインテリアのカラーとともに、組み合わせが無限にできるところも魅力的だ。

「ドライバーのためのオープン・エア・パフォーマンス・マシン」を造るという点においては、アストンマーティンの並外れたこだわりが感じられる。それは、コンバーチブルの肝とも言えるルーフ・デザインにおいても発揮されていた。電子制御される「Kフォールド」ルーフは、2段階の折りたたみプロセスにより、折りたたまれたルーフの高さがクラス最小の260mmに留められている。また、ルーフが開いてトノカバーに隠れると、流麗で連続したベルトラインがしなやかで力強いテールを形づくる。アストンマーティンをして「パッケージングで妥協したライバルたちを遙かに凌駕する」と言わしめるだけの美しさがそこにはあった。

伝統と革新が生み出す比類なきドライビング体験

DB12のCoupeに与えられたスーパーツアラーの特徴をすべて有しているのが、このVolanteになる。これまでのアストンマーティンのような「よりソフト」なDBではなく、本物のスポーツカーならではの刺激をもたらしてくれるという。新世代の顧客層にアプローチすべく投入された革新的なDB12が、創業110年の伝統に新たな歴史を刻む。

AMWノミカタ

AMGのユニットを搭載し、ドイツ車の精密さと信頼を得たDB11。走りやハンドリングにおいても随分と洗練されたものだが、アストンらしさはそこかしこに見受けられた。新型のDB12は、AMWでも配信した試乗記を読む限り、これまでのアストンマーティンの鷹揚さから脱皮して、ドイツ車的なテイストに大きく寄せてきたようだ、インテリアもかつてのバロック的な装飾から、かなりシンプルなテイストに。ということで、かつてのアストン的な香りも楽しみたい人には、DB11が実はオススメなのかもしれない。まだDB12に触れていないので確かなことは言えないが……。

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