現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > ホンダ自動運転レベル3、3日間体験してみた 「ホンダ・センシング・エリート」先進技術の1歩

ここから本文です

ホンダ自動運転レベル3、3日間体験してみた 「ホンダ・センシング・エリート」先進技術の1歩

掲載 更新 9
ホンダ自動運転レベル3、3日間体験してみた 「ホンダ・センシング・エリート」先進技術の1歩

「レベル3」と過ごす3日間

世界初の自動運転レベル3として量産された、ホンダ・レジェンドのホンダ・センシング・エリート。

<span>【画像】どんなクルマ?【自動運転レベル3「レジェンド」を見る】 全45枚</span>

これまでも、各種試乗会では体験してきたのだが、今回は3日間に渡りさまざまな走行シチュエーションを体験してみた。

まずは、ホンダ青山本社で対面した。

屋内駐車場で見ると、やはりレジェンド、かなり大きなクルマに見える。

全長5030mm×全幅1890mm×全高1480mm、ホイールベースは2850mmである。

青山一丁目の交差点から、青山通り(246号線)を通って六本木方面に向かう。このあたりは、日本屈指の高級車が多い地域だ。

メルセデス・ベンツやBMWは当たり前で、ロールスロイス、ベントレー、フェラーリ、マクラーレンとすれ違うことも珍しくない。

そんな中で、レジェンドは威風堂々とした雰囲気を感じる。

西麻布の交差点を過ぎて、広尾周辺を抜けて、首都高速天現寺料金所から首都高2号目黒線に乗り、都心環状線に向かう。

さて、ホンダ・センシング・エリートをセットしようかと思ったところ、一ノ橋ジャンクションでいつものような自然渋滞に出くわした。

こうして渋滞にはまってしまってからでは、渋滞中に限って作動するトラフィックジャムパイロットを体験することはできない。

この日はいったん自宅に戻り、翌日のロングドライブに備えた。

いよいよ「ハンズオフ機能」オン

翌朝8時過ぎには、首都高速都心環状線から高速4号新宿線を通り、中央高速に向かっていた。

目指すは、山梨県甲府南インターチェンジだ。

ホンダ・センシング・エリートをセットする。

最初のステップは、一般的なアクティブクルーズコントロールのセッティングをする。

メインスイッチを押してから、セットボタンを押す。

この状態でしばらく走って、ハンズオフ機能がオンになることを待つ。

ホンダによると「条件が整った状態で、ハンズオフ機能が使用可能になる」という。

この条件とは、高精度三次元地図が設定されている高速道路上で、また通信状況が良いなどさまざまな要因があるため、ドライバーとしていつハンズオフ機能がオンになるのか、予測することは難しいと感じる。

これは、ホンダに限らず、トヨタのアドバンスドドライブや、スバルの新世代アイサイト・アイサイトXでも同様だ。

ただし、メーカーによって、ハンズオフ機能がオンのための条件は若干異なるようで、

以前に各モデルを乗り比べてみたところ、ハンズオフ機能オンのタイミングに違いがあった。

レジェンドは中央高速をハンズオフ機能で快走する。機能作動中は、ダッシュボードとハンドルに淡いブルーの表示が出る。

トヨタより積極的な車線変更

まずは、ドライバーの意思による自動の車線変更から試した。

ウインカーを右折側に軽く押すと、隣の車線の状況をミリ波レーダーやライダーセンサーが感知して、システムが安全だと判断すると、自動で車線変更する。

以前の各社モデル乗り比べで感じたのは、ホンダ・センシング・エリートは、トヨタのアドバンスドドライブに比べると、積極的に車線変更をするという点だ。

また、ハンズオフの状態で、システムが判断して追い越しをかけるシーンもあった。

これは、同一車線で前方のクルマとの車速差がある場合、自動で車線変更し、追い越した後に再び元の車線に戻る機能だ。

ただし、これはかなり周辺のクルマの数が少ない状況にならないと体験できず、多くの場合は前方のクルマに対して同一車線で減速して、追従するにとどまった。

いったん追従して前方のクルマとの車速差が少なくなると、システムがあらためて自動追い越しをかけることはない。

また、システムによる判断で自動で追い越し、再び元の車線に戻ろうとした際、路肩では工事をおこなっており、作業車や作業員がいたが、路肩内での作業であったため、減速度合いが高まるとか、車線変更をとどまるような動きはなかった。

今後は、こうしたリアルタイムでの道路状況を加味した情報収集システム導入が望まれる。

約500km走行 レベル3の実際

結局、目的地である甲府南インターチェンジまでトラフィックジャムパイロットが作動する30km/h以下の渋滞は発生せず、レベル2のハンズオフでの快適ドライブだった。

この日、甲府では山梨県がJリーグと連携し、ホンダとトヨタが参画した水素社会に向けた訴求イベントを取材した。

トヨタの燃料電池バスから電力を取り出し、ホンダの小型バッテリーのモバイル・パワー・パックに振り分ける、電気のバケツリレーを実演した。

イベント取材の後、静岡県内を目指し、また神奈川県内を通過するという3日間の移動工程だった。 

途中、何度かレベル3を体験したが、レベル3で可能な行為はカーナビの注視や、DVDの視聴などに限られており、飲食、スマートフォンの操作、またシートを倒しての休憩などはホンダの自主規制によって事実上NGである。

レベル3はシステムが運転の主体になることで、上記のようなセカンダリーアクティビティが可能になるという法律上の整理がある。

だが、実際にはそこまでは許容されていないのが実状だ。

肝は、クルマとインフラとの間での、より一層のデータ連携にある。

都合約500km、じっくりホンダ・センシング・エリートを味わった感想は、当然のことながら「疲れが少ない」ということ。

各種スイッチのセッティングにも丸1日乗っていれば、自然に慣れる。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

スズキ、フラッグシップ『ハヤブサ』のカラーリングを変更した最新モデルを発表。11月22日より発売
スズキ、フラッグシップ『ハヤブサ』のカラーリングを変更した最新モデルを発表。11月22日より発売
AUTOSPORT web
まだまだ続きます 北近畿豊岡道の「有料トンネル」料金徴収期間を延長 背景に老朽化
まだまだ続きます 北近畿豊岡道の「有料トンネル」料金徴収期間を延長 背景に老朽化
乗りものニュース
700万円超え! スバル新型「SUV」発表! 2リッター「水平対向」×マイルドハイブリッド搭載! 全長4.7m級の「新フォレスター」欧州に登場へ
700万円超え! スバル新型「SUV」発表! 2リッター「水平対向」×マイルドハイブリッド搭載! 全長4.7m級の「新フォレスター」欧州に登場へ
くるまのニュース
F1ラスベガスFP2速報|FP1に続きメルセデスのハミルトンが最速。角田裕毅10番手
F1ラスベガスFP2速報|FP1に続きメルセデスのハミルトンが最速。角田裕毅10番手
motorsport.com 日本版
スズキ『V-STROM 250SX』がカラーリング変更、新価格は59万1800円
スズキ『V-STROM 250SX』がカラーリング変更、新価格は59万1800円
レスポンス
約3000万円で落札されたポルシェ「911 カレラRS アメリカ」は何か変! 実は新車の頃からシュトロゼックのボディキットが装着されていました
約3000万円で落札されたポルシェ「911 カレラRS アメリカ」は何か変! 実は新車の頃からシュトロゼックのボディキットが装着されていました
Auto Messe Web
フォード、伝統のバハ1000で『ブロンコDR』と『レンジャー・ラプター』が主要部門を制覇
フォード、伝統のバハ1000で『ブロンコDR』と『レンジャー・ラプター』が主要部門を制覇
AUTOSPORT web
トヨタ勝田貴元、出鼻を挫くパンクは「大きな衝撃がなかった」と驚き。DAY2は”抑えめ”の走りに|WRCラリージャパン
トヨタ勝田貴元、出鼻を挫くパンクは「大きな衝撃がなかった」と驚き。DAY2は”抑えめ”の走りに|WRCラリージャパン
motorsport.com 日本版
最強の4気筒「メルセデスAMG A 45 S 4MATIC+ Final Edition」は限定300台
最強の4気筒「メルセデスAMG A 45 S 4MATIC+ Final Edition」は限定300台
AutoBild Japan
アイオニック5からコナへ!【ヒョンデ・アイオニック5長期レポート5】
アイオニック5からコナへ!【ヒョンデ・アイオニック5長期レポート5】
AUTOCAR JAPAN
走行中、後ろから緊急自動車が! 譲らないと「違反」に!
走行中、後ろから緊急自動車が! 譲らないと「違反」に!
くるくら
トヨタの「“2階建て”ハイエース!?」登場! 豪華“ウッド”&茶内装が超カッコイイ! 充電システム×エアコンも完備のケイワークス「アーチザン Type I」お台場で実車公開
トヨタの「“2階建て”ハイエース!?」登場! 豪華“ウッド”&茶内装が超カッコイイ! 充電システム×エアコンも完備のケイワークス「アーチザン Type I」お台場で実車公開
くるまのニュース
【ヤマハ】Netflix の新作SFアニメ「Tokyo Override」にヤマハがデザインしたバイク「Y/AI(ワイエーアイ)」が登場!
【ヤマハ】Netflix の新作SFアニメ「Tokyo Override」にヤマハがデザインしたバイク「Y/AI(ワイエーアイ)」が登場!
バイクブロス
キャンプ・災害に備える手のひらサイズの携帯浄水器「Greeshow GS-288」のセール実施中!
キャンプ・災害に備える手のひらサイズの携帯浄水器「Greeshow GS-288」のセール実施中!
バイクブロス
ミツオカ新型「M55」世界初公開に反響多数! MTのみ設定&“旧車”デザインに「良すぎる」の声! 青内装の「ゼロエディション」が話題に
ミツオカ新型「M55」世界初公開に反響多数! MTのみ設定&“旧車”デザインに「良すぎる」の声! 青内装の「ゼロエディション」が話題に
くるまのニュース
クシタニが2024-25FWガーメントを発売! 暖かさと運動性の高さを両立した防寒パンツ・ブーツ・グローブをラインナップ
クシタニが2024-25FWガーメントを発売! 暖かさと運動性の高さを両立した防寒パンツ・ブーツ・グローブをラインナップ
バイクのニュース
ついに昔の[ダイハツ]が蘇る!? [不祥事]以来変わった[社内の雰囲気]とは
ついに昔の[ダイハツ]が蘇る!? [不祥事]以来変わった[社内の雰囲気]とは
ベストカーWeb
ニューズウィーク誌が選ぶ「2025年最も期待される新型車」にベントレー新型「コンチネンタルGTスピード」が選出されたもっともな理由…とは?
ニューズウィーク誌が選ぶ「2025年最も期待される新型車」にベントレー新型「コンチネンタルGTスピード」が選出されたもっともな理由…とは?
Auto Messe Web

みんなのコメント

9件
  • トヨタより積極的な車線変更って、
    そもそも開発者がイライラしているから
    そんなチューニングなんだろ。

    だって走ってるクルマを見てみろよ、
    片側2車線以上の道路で追い越し車線を走ってるのは
    ホンダのクルマばっかだし、車線変更しようにも
    ノーウインカーでやったり何回も何回も車線変更を
    繰り返す。

    つまりホンダのクルマを運転してるヤツらは
    スポーティーという名の下品な運転をしているだけだし
    特にフィットおじいちゃんと
    友達いないけどいるように見せ掛けた
    ぼっちステップワゴンやオデッセイ、
    家から追い出されて居場所が無い車中泊のフリした
    野宿生活で小汚いまま手付かずなフリードの
    お互い譲らない三つ巴な運転はマジでウケる。

※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

707.41100.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

27.5503.0万円

中古車を検索
レジェンドの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

707.41100.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

27.5503.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村