現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > トヨタが豪華バス「Executive Lounge」製作!? キャプテンシート採用の「FCコースター」 水素社会への取り組みとは

ここから本文です

トヨタが豪華バス「Executive Lounge」製作!? キャプテンシート採用の「FCコースター」 水素社会への取り組みとは

掲載 11
トヨタが豪華バス「Executive Lounge」製作!? キャプテンシート採用の「FCコースター」 水素社会への取り組みとは

■アルファード級「キャプテンシート」採用のFCコースターとは

 トヨタが販売するライトバス「コースター」。さまざまな分野で送迎用途をメインに活躍しています。
 
 そうしたなかで、燃料電池自動車となる「FCコースター」という珍しい仕様が存在しますが、どのような特徴があるのでしょうか。

【画像】アルファードよりも快適!? 9人乗り仕様「豪華FCコースター」の実車を見る!(20枚)

 コースターは、25人程度の乗員が快適に乗ることができる小型バス需要の高まりを受け、1963年に「ライトバス」として誕生。

 1969年のモデルチェンジを機にライトバスからコースターに改称し、50年以上の歴史を誇ります。

 世界のさまざまな地域で人の移動を支え、現在では110以上の国や地域で販売。日本でも、飲食店やホテル、幼稚園の送迎などさまざまなシーンで活躍しています。

 4代目となる現行モデルは、2017年1月に発売。エクステリアはシンプルでスクエアなキャビンと力強いアンダーボディとの組み合わせにより、モダンかつさまざまな環境で使用できるタフなイメージを予感させるスタイルを実現しました。

 2020年には最上級グレードとして「PREMIUM CABIN(ロング/21名)」を設定。特別なゲストのために「快適でゆとりのあるシートレイアウト」と「広いラゲージスペース」にこだわったもので、ゆとりのある座席スペースを実現するため、シートは通常よりも少ない5列シートを採用。

 座席の前後間隔を約1m確保することで、観光やビジネスで荷物を多く持ち込まれるユーザーが足元に荷物を置いてもゆったり着座出来ます。

 内装は、PREMIUM CABIN専用装備として、スエード調で上質素材のブランノーブと合成皮革を組み合わせたブラックのシート表皮を背もたれと座面に採用。

 さらに、サイドトリムにはシートと同色のファブリック素材を取り入れるとともにフロアの通路と足元にカーペットを敷き詰めることで、PREMIUM CABINにふさわしい上質な内装となっています。

 そうしたなかで、トヨタは燃料電池自動車仕様となる「FCコースター」もいくつか試験的に製作しています。

 その1台は、「FCV Executive Lounge」と名付けられ「移動中にゆっくりくつろぐ」といったコンセプトを持った客席9席(補助席1席含む)の仕様です。

 シートも通常の物より豪華なキャプテンシートとなる、まるでトヨタ「アルファード」の後席が備えられている快適な物に変更されました。

 そのほか、急ぎの仕事に対応出来るようにWi-Fi通信、各席に100Vコンセント、USB充電口を装備するほか、ガラス面には大型の透過ディスプレイや複数のスピーカーを設置しています。

 使用されるFCユニットはトヨタ「ミライ」のシステムやほかの電動車技術を活用し、水素タンク4本(8kg/70Mpa)を搭載することで航続距離約320km、最高速度90km/hを発揮。

 また給電能力は、AC100Vで1500Wコンセントを車外6箇所、車内複数箇所に配置。V2H接続は容量9kWを誇ります。

 FCコースターについて、担当者は「福島でお披露目したほか、2022年6月に富士スピードウェイで開催された『富士24時間』では、場内間におけるお客さまの送迎用としてすでに活躍しています」と話しています。

※ ※ ※

 またコースターを使った同じような取り組みとしてトヨタは、2021年3月に世界初の燃料電池医療車を公開しています。

 これは、熊本赤十字病院とトヨタが共同で取り組むもので、医療や災害対策分野における商用燃料電池自動車の有効性を確認する実証実験をおこないました。

 また、カーボンニュートラルの実現を目指し、平常時及び災害時に利活用できるFC医療車の運用モデルを構築することで、温暖化防止に向けたCO2排出量の削減に貢献することも目的としています。

 このようにトヨタはコースターや「ハイエース(300系)」「グランエース」などさまざまなモデルをFCV化することで、水素社会の実現に向けた取り組みを一歩一歩進めています。

こんな記事も読まれています

電動化の[新型ロードスター]でもこだわりたい”人馬一体”感!! でもやっぱり内燃機関でしょ!!!!
電動化の[新型ロードスター]でもこだわりたい”人馬一体”感!! でもやっぱり内燃機関でしょ!!!!
ベストカーWeb
スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第7戦SUGOは小出峻がポール・トゥ・ウインで今季2勝目
スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第7戦SUGOは小出峻がポール・トゥ・ウインで今季2勝目
AUTOSPORT web
宮田莉朋、2番手チェッカーもペナルティで後退。マルタンスが今季初優勝/FIA F2第6戦レース1
宮田莉朋、2番手チェッカーもペナルティで後退。マルタンスが今季初優勝/FIA F2第6戦レース1
AUTOSPORT web
角田裕毅、F1スペインGPは為す術なく19位がやっと「うまくいかなかった理由を理解すべく、全てを分析しなきゃいけない」
角田裕毅、F1スペインGPは為す術なく19位がやっと「うまくいかなかった理由を理解すべく、全てを分析しなきゃいけない」
motorsport.com 日本版
雨でびしょ濡れ! タッチパネルがめんどい! オッサンが最新式のクルマにキレる「ハイテクトラブル」急増中!
雨でびしょ濡れ! タッチパネルがめんどい! オッサンが最新式のクルマにキレる「ハイテクトラブル」急増中!
ベストカーWeb
ル・マンでサーキットの救急車に乗ることに! お土産は「カルフール」のレース関連グッズ、特にエコバッグがオススメです【みどり独乙通信】
ル・マンでサーキットの救急車に乗ることに! お土産は「カルフール」のレース関連グッズ、特にエコバッグがオススメです【みどり独乙通信】
Auto Messe Web
“尋常じゃない上げ幅”のTEAM MUGENにどう対抗? セカンドロウの坪井翔&牧野任祐が得た手応え/第3戦SUGO
“尋常じゃない上げ幅”のTEAM MUGENにどう対抗? セカンドロウの坪井翔&牧野任祐が得た手応え/第3戦SUGO
AUTOSPORT web
フロントロウ独占の裏に“共闘”アリ。TEAM MUGEN陣営が振り返るそれぞれのアジャスト/第3戦予選
フロントロウ独占の裏に“共闘”アリ。TEAM MUGEN陣営が振り返るそれぞれのアジャスト/第3戦予選
AUTOSPORT web
F1 Topic:マクラーレンのモーターホームで火災発生。搬送者が出るなか、代表が被害状況把握に務める
F1 Topic:マクラーレンのモーターホームで火災発生。搬送者が出るなか、代表が被害状況把握に務める
AUTOSPORT web
フィアット600 詳細データテスト 500より増した実用性と快適性 フィアットらしい元気さは不在
フィアット600 詳細データテスト 500より増した実用性と快適性 フィアットらしい元気さは不在
AUTOCAR JAPAN
F1スペインGP決勝速報|フェルスタッペンがノリスとの接戦制す。RB角田裕毅は19位と苦戦
F1スペインGP決勝速報|フェルスタッペンがノリスとの接戦制す。RB角田裕毅は19位と苦戦
motorsport.com 日本版
フェルスタッペン、猛追ノリスを退け掴んだ今季7勝目に喜び爆発。角田裕毅は終始苦戦19位|F1スペインGP決勝
フェルスタッペン、猛追ノリスを退け掴んだ今季7勝目に喜び爆発。角田裕毅は終始苦戦19位|F1スペインGP決勝
motorsport.com 日本版
今見ても美しい!! 5ドアクーペルックのBMW3シリーズ320iグランツーリスモ試乗プレイバック
今見ても美しい!! 5ドアクーペルックのBMW3シリーズ320iグランツーリスモ試乗プレイバック
ベストカーWeb
豪華装備のダイハツ「アトレー」は街乗りもアウトドアも両立! ケイワークスならではのハイエンドマルチ軽キャンパーとは
豪華装備のダイハツ「アトレー」は街乗りもアウトドアも両立! ケイワークスならではのハイエンドマルチ軽キャンパーとは
Auto Messe Web
「1つ以外は」最新ミニに求めるすべて! 1.5L 3気筒の新型クーパー Cへ試乗 活発な子犬のよう
「1つ以外は」最新ミニに求めるすべて! 1.5L 3気筒の新型クーパー Cへ試乗 活発な子犬のよう
AUTOCAR JAPAN
ベントレー「ベンテイガ」に世界5地域からインスピレーションを得た限定シリーズが登場! マリナーが仕立てた極上旅を表現した5台とは
ベントレー「ベンテイガ」に世界5地域からインスピレーションを得た限定シリーズが登場! マリナーが仕立てた極上旅を表現した5台とは
Auto Messe Web
アクシデントで途中終了に終わったSF第3戦。優勝の野尻智紀が安全対策に警鐘鳴らす「起こるべくして起きた印象。準備が足らなかったのでは」
アクシデントで途中終了に終わったSF第3戦。優勝の野尻智紀が安全対策に警鐘鳴らす「起こるべくして起きた印象。準備が足らなかったのでは」
motorsport.com 日本版
【正式結果】2024スーパーフォーミュラ第3戦SUGO 予選
【正式結果】2024スーパーフォーミュラ第3戦SUGO 予選
AUTOSPORT web

みんなのコメント

11件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

540.0872.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

19.02199.0万円

中古車を検索
アルファードの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

540.0872.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

19.02199.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村