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RX-8の再来!? 観音開きドアが復活! マツダ「MX-30」と「CX-30」の違いとは

掲載 更新 13
RX-8の再来!? 観音開きドアが復活! マツダ「MX-30」と「CX-30」の違いとは

■使い勝手はどう? 観音開きSUV「MX-30」

 マツダは2020年10月7日に新型SUV「MX-30」を発売しました。近年SUVラインナップを強化しているマツダにとっては、既存のSUV4車種に加えて登場する新たなコンパクトSUVとなります。

【画像】ドアが超個性的!? 新型「MX-30」を画像で見る(40枚)

 4車種のなかでも、「CX-30」はボディサイズがMX-30とほぼ同じとなるなど、マツダ内で競合することが想定されますが、いったいどのような違いがあるのでしょうか。

 まず、MX-30とCX-30のボディサイズおよび外観をそれぞれ比較していきます。

 MX-30のボディサイズは全長4395mm×全幅1795mm×全高1550mm、ホイールベースは2665mmです。一方、CX-30は全高がMX-30より10mm低い1540mmに設定されている以外、ボディサイズおよびホイールベースは同一となります。

 なお、最低地上高はMX-30が180mm、CX-30が175mmです。

 外観デザインを比較すると、両車ともにマツダのデザインテーマ「魂動デザイン」をベースとしながら、MX-30では印象に強く残る塊感を表現。

「Human Modern」をデザインコンセプトに、外観はシンプルかつ自然な余白を感じさせるデザインにすることで、魂動デザインの幅を広げるという新たな取り組みがおこなわれました。

 ただシンプルなだけでなく、リアドアからリアフェンダーに向けてうねり感を表現することで、大胆な塊そのものが持つ美しさが際立たせています。

 また、MX-30はマツダとして2012年まで販売していたスポーツモデル「RX-8」以来の観音開き構造となる「フリースタイルドア」を採用しています。

 リアドアハンドルが不要となるデザイン上のメリットを生かし、2ドアクーペのような伸びやかなデザインを実現しました。

 前席を開かないと後席の乗り降りができないという実用上のデメリットはあるものの、フロントドア82度、リアドア80度まで開く専用設計のヒンジを採用したことで、乗降性や荷物の積み下ろしがしやすい設計としました。

 一方、書道の筆づかいの動きにデザインの着想を得たというCX-30は、伸びやかかつ3次元的な曲面を多用した外観が特徴的です。クルマの動きとともに、周囲の景色がS字型に揺らめきながらボディに映り込み、光の移ろいが感じられます。

 そしてCX-30の後席ドアはヒンジドアを採用しているので、前席ドアを開かなくても後席の乗り降りが可能です。

 次に両車の内装を比較すると、ともに水平基調のデザインではあるものの、両車まったく異なる独自の内装を採用。

 特徴的なポイントとしては、MX-30は空調操作類にタッチパネル式を採用していること、逆L字型のシフターを採用していることが挙げられます。CX-30は空調の操作は物理的なボタン式を採用し、シフトレバーはストレート式です。

 また、MX-30は内装にコルクを用いた素材を採用していている点も特徴となります。

■MX-30は進化した予防安全装備を搭載! その中身とは

 MX-30とCX-30に搭載されるパワートレインを比較します。

 MX-30は、マツダとして初の組み合わせとなる2リッターガソリンエンジン(スカイアクティブG)にモーターを組み合わせたマイルドハイブリッドシステム「e-スカイアクティブG」を搭載します。駆動方式は2WDと4WDの2種類が設定され、トランスミッションは6速ATです。

 一方、CX-30はパワートレインの豊富さが特徴となり、2リッターガソリンエンジン、1.8リッターディーゼルエンジン(スカイアクティブD)を設定。

さらに、ガソリンエンジンとディーゼルエンジンのメリットを合わせたマツダ独自のパワートレインとして、2リッターの「スカイアクティブX」をラインナップしています。

 CX-30のスカイアクティブXはマイルドハイブリッドを搭載している点のみMX-30と共通するものの、組み合わされるエンジンが世界初の火花点火制御圧縮着火「SPCCI」を採用したスカイアクティブXという革新的なエンジンとなるため、通常の2リッターガソリンのMX-30とは異なります。

 CX-30の駆動方式は2WDと4WDの2種類が選択でき、トランスミッションは6速ATに加えスカイアクティブGとスカイアクティブXで6速MTを選択可能です。

 最後に、近年ユーザーから注目度が高い予防安全装備について見ると、MX-30にはCX-30にない装備として進化した「スマートブレーキサポート」「ロードキープアシスト機能」、そして「側方危険回避アシスト機能」が搭載されています。

 MX-30に搭載される衝突被害軽減ブレーキ「スマートブレーキサポート」は、交差点での右折時に、対向車線を直進するクルマを検知する右直事故回避アシスト機能が新たに搭載されたのがポイントです。

 ロードキープアシスト機能は、約60km/h以上で走行中、フォワードセンシングカメラで芝生や縁石などを検知。ステアリング操作をアシストして路外への逸脱回避をサポートします。

CX-30にも白線からの逸脱回避をサポートする類似機能はありますが、MX-30は白線に加えて芝生や縁石も検知します。

 側方危険回避アシスト機能は、約60km/h以上で走行中、後方から接近するクルマと衝突の危険がある状態で車線変更の操舵をおこなうと、ドライバーへ警告するだけでなく、衝突回避のステアリングアシストもおこなうという機能です。

※ ※ ※

 両車の車両価格(消費税込、以下同様)は、MX-30が242万円から265万6500円、CX-30が239万2500円から371万3600円です。

 新たに登場したMX-30は、これまでのマツダSUVとは異なる新たな次元のデザインや、「フリースタイルドア」採用による独自の使い勝手、そして進化した安全装備を求めるユーザーにとっては、とくに魅力的な存在となるでしょう。

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みんなのコメント

13件
  • マツダの経営にも株式にも関わらない無責任な立場としては、こういう車を作るメーカーがあっても良いと心から思う。変わったものが直ぐに叩かれ無難な物しか受け入れない市場は面白くない。しかし、当然健全な経営あってこそ。そのへん上手く頑張ってください。
  • MX−30、かなり素敵。
    国内外ほかのメーカー、誰もできないデザインとプロダクト!

    自分は買わないけど、街を走っててほしい笑


※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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