人気過ぎるランクルシリーズ。とくに発売ほやほやのランクル250の注目度たるやスゴイのだが、振り返ってみればかつてトヨタに超絶本格仕様のモデルがあったのだ。しかも1000万円切り!! そのうえ全長5mオーバーなのにハリアーより小回りが効くというのも衝撃。やっぱりメガクルーザーこそ最強なのでは!?!?
文:小鮒康一/写真:ベストカーWeb編集部
超ガチ仕様だし今思えば激安じゃない!? [ランドクルーザー250も70]も超絶魅力的!! でもでも[メガクルーザー]こそ誇るべきモデルじゃないか説
■トヨタが誇る超本格派!! でもランクルファミリー以外にもいたのよ
いやこの迫力満点の国産車は後にも先にも唯一無二な気が!!!!!
ランドクルーザーといえば圧倒的な走破性を誇る日本を代表するオフローダーであり、現在は走破性に加えて先進性と高級感を持ち合わせたランドクルーザー300、再び日本市場に復活したヘビーデューティーモデルのランドクルーザー70、そして発売ほやほやのライトデューティー系の新モデルランドクルーザー250と種類をラインナップ。
なかでもランクル70は、長きにわたって作られ続けてきた高い信頼性やヘビーデューティーモデルならではの高い走破性と堅牢さを併せ持つ車両として高い評価を集めている。しかし日本が世界に誇る真のヘビーデューティーモデルは他に存在するのだ。
そんな真のヘビーデューティーモデルと言って差し支えないのが、1996年1月に販売がスタートしたメガクルーザーだ。
車名こそランドクルーザーに似たものとなっているが、ランドクルーザー派生のモデルではなく、陸上自衛隊の高機動車として開発された車両の民生版となっており、ランドクルーザーでも苦戦するような過酷な条件下でも圧倒的な走破性を発揮するもの。
その成り立ちから、アメリカ軍に採用されたハンヴィーの民生版であるハマーになぞらえて“和製ハマー”と呼ばれることもある1台となっている。
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■ええ、ハリアーより小回り効くの!? これなら街乗りもイケ……る!?!?
このシンプルさもさすが!! これぞ本格派!!!!!
圧巻なのは走破性だけではなく、その大柄なボディサイズもであり、全長5090mm×全幅2170mmと一般的な駐車場に用意されている駐車枠では到底収まらないサイズで、ホイールべースも3395mmと軽自動車の全長と同じという圧倒的な長さを誇っているのだ。
また巨大な全長と全幅で低く見える全高も実は2075mmとなっており、これは現行のアルファード/ヴェルファイアよりも高いものとなっている点も驚異的なものである。
ただこんな規格外の巨体を持ちながらも、最小回転半径は4WSを備えることで5.6mとランクル70や300はおろか、ハリアーよりも小さい数値となっているのも見逃せないポイントだ。
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■1000万切でこの値段なら安かったなマジで!! 衝撃の実力は↓
もちろん走破性にまつわる部分はより本格的で、ハブリダクション機構付アクスルを採用することでドライブシャフトやデフ、インボード式ディスクブレーキなどをタイヤ中心の延長線上よりも上に位置することができ、420mmという桁違いの最低地上高を実現。
また前後デフにはトルセンLSDが採用されるほか、センターデフロックや電動デフロックを前後輪に装着するほか、スタックした際にリアタイヤの空気圧を減圧することで設置面積を増やして脱出を容易にし、脱出後は適正空気圧まで戻すこともできる「リアタイヤ空気圧調整装置」をメーカーオプションで設定する本格ぶり。
そんなメガクルーザーはこれだけの巨体でありながら乗車定員は6名で、4名分のシートが用意される後部座席は左右側にフロントシートと同じ分割式シートが備わり、中央部には取ってつけたような2名掛けのベンチシートが備わっていたり、サンルーフと言いながらどう見てもルーフハッチにしかみえない装備が用意されていたりと茶目っ気もタップリ。
そしてこんな本格的なモデルでありながら、962万円(デビュー当時)という車両価格と保管場所さえ用意できれば、一般ユーザーでも購入することができたというのが一番の驚きポイントなのである。
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