もくじ
ー M140iやS3に対抗
ー エンジンの改善点多数
ー トランスミッションや4WDシステムを改良
ー ボディ、足回りを強化
ー 内外装もアグレッシブに
M140iやS3に対抗
待望のメルセデス-AMG A35 4マティックは、専用チューンで306psを発揮する2.0ℓエンジンと7速DCT、オンデマンド4WDシステムを搭載して今年中に発売される。
10月のパリ・モーターショーで公式デビューを飾るこのモデルは、A250と今後発売されるA45 4マティックの間を埋めるものだ。BMW M140iやアウディS3、それにフォルクスワーゲン・ゴルフRなどに対抗する。
FFのA250より高性能なモデルであることは確かだが、英価格は4万1230ポンド(609万円)より6000ポンド(89万円)ほど安い3万5000ポンド(520万円)前後になるだろう。このA35の投入は、A45、CLA45、GLA45などの4気筒AMGモデルの成功を受けてのものだ。
「われわれのコンパクトモデルへの需要はここ最近急激に高まっています。この成功はわれわれのポートフォリオ拡大のきっかけとなりました」とメルセデス-AMGのトビアス・ムアーズCEOは語る。
エンジンの改善点多数
A35 AMGの心臓部に搭載されるのはA250に搭載されるメルセデス製M260エンジンを改良したものだ。AMGは新設計と説明しているが、83.0mmのボアと92.0mmのストロークや、アルミニウムダイキャスト製のクランクケースはA45のM133と共通だ。
このユニットの改善点は、背圧の低い専用チューンのツインスクロール・ターボチャージャーと、カムトロニック可変バルブコントロール、それに専用のシリンダーライナーなどが挙げられる。またこのエグゾーストシステムは自動開閉のフラップが設けられ、ドライビングモードに応じてサウンドが変化する。
このユニットの306ps/5800rpm、40.8kg-m/3000-4000rpmというスペックはA250に搭載されるバージョンより82ps、10.6kg-m増強されている。ただし、M133を搭載するA45 4マティックと比べると75ps、7.6kg-m劣っている。
より激化するプレミムブランドの競争に参加するライバルのM140iに搭載される3.0ℓ直列6気筒ターボは360ps、51.0kg-mだ。さらに4WDのアウディS3は310ps、38.7kg-mを発揮する。
トランスミッションや4WDシステムを改良
A35のパワーは7速DCTを介して四輪に伝達される。これはA250と同じものだが、AMG独自のスピードシフトプログラムにより変速タイムは向上している。
このギアボックスにはATモードとMTモードが用意されているのはもちろんのこと、「レース・スタート」と呼ばれるローンチコントロール機能も備わる。
ギアボックスの見直しに加え、4マティックシステムも大きく改善されたようだ。駆動力配分は電磁式マルチプレートクラッチにより、完全なFF状態から前後50:50までの間で可変式だ。
ドライバーはAMGダイナミック・セレクトによりドライブモードを選択することができる。スリッパリー、コンフォート、スポーツ、スポーツ・プラス、そしてインディビジュアルが用意される。2019年発表のA45にも導入予定のスリッパリーモードは、濡れた路面などでの使用を想定したものであり、トルクやパワーが制限されるほか、シフトタイミングが早められるという。
さらに、「グライディング」という機能により、インディビジュアルモード時のエンジンブレーキの強さを設定することができる。
ボディ、足回りを強化
スポーツ・プラスモードかつレース・スタートを使用すれば、0-100km/h加速は4.7秒となり、最高速度はリミッターにより250km/hに制限される。NEDCサイクルでの燃費は13.7km/ℓ、CO2排出量は167g/kmとなっている。
直線での加速性能は、M140iやS3のそれぞれ4.8秒および5.3秒という数値を若干上回るものだ。
A35のパフォーマンスに対応するため、AMGはエンジン下部に「シアー・パネル」と呼ばれるパネルを追加することによりボディシェルを強化したという。このアルミ製構造物は、対角線状に配置されたふたつの補強材とともにスチール製のボディシェルにボルト留めされている。
足回りにはマクファーソン・ストラット式サスペンションが奢られる。アルミ製キャリアとステアリングナックルを新設計したことによりバネ下重量が低減され、A45よりもクイックなレスポンスが得られるという。リアサスペンションは他のAクラスと同じ4リンク式となっている。
ダンパーはパッシブ式が標準だが、オプションで3段階のアダプティブ・ダンピングシステムを装着することもできる。電動パワーステアリングは操舵力が可変式で、他のAクラスよりも強固なマウントが用いられている。
内外装もアグレッシブに
一方、ブレーキシステムは4ピストンのモノブロックキャリパーと350mmのドリルド・ベンチレーテッド・ディスクをフロントに、シングルピストンキャリパーと330mmディスクをリアに装着する。
A35 4マティックは4代目Aクラスのルックスを専用グリル、フロントバンパー、18インチホイール、ワイドなサイドシル、テールゲートのスポイラー、ディフューザー付きリアバンパーなどによりシャープにしている。
車内を見ると、スタンダードなAクラスのインテリアをベースに、専用シート表皮やAMGステアリング、AMG専用メーターなどが装着されている。
MBUXインフォテインメントシステムの新機能として、AMGトラック・ペースが装備される。これはサーキット走行時に加減速の状態やラップタイムなどのデータを記録することができるものだ。
今回のハッチバックに引き続き、35のバッジはCLA、CLAシューティングブレーク、GLA、それに今後発売予定のGLBなどにも使われる予定だ。
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?