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2024年版 「こりゃ欧州で売れるかも…」コスパ優秀な最新EV 10選 「乗りたい」と思える電気自動車

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2024年版 「こりゃ欧州で売れるかも…」コスパ優秀な最新EV 10選 「乗りたい」と思える電気自動車

所有欲を駆られるEV

エンジン車に比べて、電気自動車(EV)はまだまだ高価に感じられる。しかし、EVのコストを下げる努力はなされている。

【画像】スペインが生んだ「運転の楽しいEV」【クプラ・ボーンを写真でじっくり見る】 全23枚

今のところ、航続距離が300km以上あるフル装備のモデルは2万ポンド(約410万円)以下では手が届かない。しかし、市場のボトムエンドの価格は数年前と比べても健全になってきており、2万ポンドから4万ポンド(約820万円)の間には本当に魅力的な選択肢がたくさんある。

もちろん、安いものを探せばシトロエン・アミなど1万ポンド(約200万円)以下で買えるマイクロカーもあるが、おそらく積極的に買いたいと思う人は少ないだろう。今回は4万ポンドまでの予算で、AUTOCARがお勧めしている「所有したいと思えるEV」を紹介する。

※価格や仕様は英国で販売されているものを記載。

1. クプラ・ボーン

長所:運転が楽しく快適性が高い、サイズの割に室内が広い、長い航続距離と低ランニングコスト、充電速度
短所:マルチメディアとタッチセンサーボタンが厄介

クプラ・ボーンはフォルクスワーゲンID.3と多くの部品を共有する兄弟車で、スポーティ性を追求した電動ハッチバックである。AUTOCAR英国編集部が3月に行った12台のEV一斉比較テストでは、実用性、ドライビングの楽しさ、信頼性を兼ね備えているとしてダントツの高評価を得た。

ボーンは後輪駆動プラットフォームを生かし、軽快で直感的なハンドリングを実現している。特に魅力的なのは、スポーティさを追求するあまり、乗り心地や遮音性、エネルギー効率を犠牲にしていないことだ。実際、さまざまな点で非常に優れている。

近々、出力向上とマルチメディアの改良を伴うマイナーチェンジが予定されている。マルチメディアはボーンの数少ない弱点の1つなので、今から改良が楽しみだ。

価格:3万4125ポンド(約700万円、58kWhバッテリー搭載車)
航続距離:420km

2. ヒョンデ・コナ・エレクトリック

長所:快適、航続距離が長い、使いやすいインフォテインメント・システム、広い室内
短所:イライラさせる運転支援システム、急速充電速度が遅い

欧州向けのヒョンデ最小のEVであるコナ・エレクトリックは、運転の楽しさよりも実用性を重視するのであればクプラ・ボーンより「上」かもしれない。というのも、先代モデルに比べて大幅にサイズアップし、後部座席とトランクスペースが非常に広くなっているからだ。

乗り心地は柔らかく、シートも快適。シルバーのボタンを多用したダッシュボードは、まるで2000年代初頭のDVDプレーヤーのような温かさで迎えてくれる。ライバル車よりも画面への依存度が低いため、使いやすい。比較的大きなバッテリーと優れた効率性により、公式航続距離も480kmを超える。

価格: 3万4995ポンド(約720万円、スタンダートレンジ)、3万8595ポンド(約790万円、ロングレンジ)
航続距離:375km(スタンダードレンジ)、450km(ロングレンジ)

3. MG 4 EV

長所:卓越したコスパ、快適で楽しいドライブ、長い航続距離、速い充電速度
短所:内装材の質が低い、貧弱なマルチメディア・システム、貧弱な運転支援機能

英国発祥のブランドであるMGは、中国の巨大企業、上海汽車の傘下で再スタートして以来「バジェットカー」を担ってきた。MG 4でもその性質は変わらないが、とても興味深い1台である。

前述の2台よりも物理的に小さいため、室内の広さはそれほどではないが、大差はない。後輪駆動なのでハンドリングの醍醐味があり、乗り心地はソフトだがコントロールしやすい。航続距離も非常に魅力的で、最高出力435psの「XPower」モデルもあるが、標準車でも十分だ。

低グレードの内装材や、やや行き当たりばったりのインフォテイメント・システム、運転支援システムにコスト削減の一端を見ることができる。しかし、コストパフォーマンスを著しく損なうようなひどい要素はない。

価格:2万6995ポンド(約555万円、標準)、2万9495ポンド(約605万円、ロングレンジ)、3万6495ポンド(約750万円、エクステンデッドレンジ、XPower)
航続距離:350km(標準)、450km(ロングレンジ)、520km(エクステンデッドレンジ)、385km(XPower)

4. シトロエンe-C3

長所:コスパ、快適で成熟した走り、充実した装備
短所:物足りない航続距離

シトロエンのe-C3はわずか2万1990ポンド(約450万円)で、中国製ではない。2万ポンド以下のバージョンもあるが、その公称航続距離は200kmで、許容範囲に収まるかどうかギリギリのところだ。

2万1990ポンドで購入できるのは、価格に見合った小型車だが、妥協や安っぽさを感じさせないことを目標に作られている。LFPバッテリーによる320kmの航続距離は非常に使い勝手がよく、インテリアも魅力的で豪華さがある。

シトロエンe-C3については全シリーズを試乗できているわけではないが、発表会での印象は実にポジティブだった。

価格:2万ポンド以下(約400万円以下、標準)、2万1990ポンド(約450万円、44kWh仕様)
航続距離:200km(標準)、325km(44kWh)

5. オペル/ヴォグゾール・コルサ・エレクトリック

長所:十分な航続距離、運転しやすい、改良後のフロントエンドが好印象、エントリーグレードはお買い得
短所:仕様によってはかなり高価、不完全なドライビングポジション、劣悪な後部座席、
運転する楽しみが少ない

最近のマイナーチェンジにより、オペル/ヴォグゾールのコルサは大容量バッテリーとパワフルなモーターを獲得し、航続距離の延長を実現した。しかし、それは高価な上位グレードに限られるため、ここでお勧めするバージョンとは異なる。小型のバッテリーを搭載したエントリーグレードは、コストパフォーマンスが非常に高い。

一回の充電で355kmと、2万6895ポンド(約550万円)のBセグメント車としてはかなり優秀だ。エントリーグレードの「YOU」の装備は必要最低限だが、それだけで十分かもしれない。コルサ・エレクトリックは、運転の楽しさや室内の広さで抜きん出ているわけではないが、運転しやすく、癖もほとんどない。

価格:2万6895ポンド(約550万円、136PS)、3万8585ポンド(約790万円、156PS)
航続距離:355km(136PS)、395km(156PS)

6. キア・ニロEV

長所:非常にバランスの取れた走り、長い航続距離と高い効率性、シンプルで使いやすいマルチメディア、広い室内空間
短所:室内がやや殺風景、価格がやや高い、充電速度が遅い

前述のヒョンデ・コナ・エレクトリックの兄弟車で、重要な部分は共通しているが、奇抜さはやや抑えられている。乗り心地は少し硬めで、よりダイレクトなハンドリングを持つが、それほど大きな違いはない。ユーザーインターフェイスがヒョンデよりも少し複雑に感じられるものの、十分検討に値する。

別モデルだがキア・ソウルという選択肢もある。ソウルの方が若干乗り心地が良く、操作系もシンプルで、メータークラスタもよりクリアでベーシックな印象だ。ドライビングポジションはよりSUV的だが、キャビンはそれほど広くはない。

ここに挙げた他のEVと比べると、キアの2車種は少し地味で、価格も高い方だが、それでも非常にお勧めできる。

価格:3万2975ポンド(約675万円、ソウル・アーバン)、3万9075ポンド(約800万円、ソウル・エクスプローラー)、3万7325ポンド(約765万円、ニロ)
航続距離:275km(ソウル・アーバン)、450km(ソウル・エクスプローラー)、460km(ニロ)

7. ミニ・クーパーE

長所:外観、運転が楽しい、SEは小型車としては航続距離が長い、魅力的なインテリアデザインと材質
短所:ドライバー正面に独立したメータークラスターがない、複雑なマルチメディア・システム

広くて家族向けのクルマを探しているなら、このクルマは見なくてもいいだろう。クーパーEは比較的ミニらしいサイズだが、そのスタイルと運転の楽しさには惹かれるはずだ。

先代モデルがガソリン車をベースに小型バッテリーを搭載していたのに対し、新型は最初からEVとして開発され、ガソリン車(クーパーC)とのメカニカルな共通点はない。その分、バッテリーを大きくすることができ、クーパーEには36.6kWh、クーパーSEには49.2kWhが搭載されている。後者の航続距離は400kmと良好だ。

性能はさることながら、デザインと運転が今最も面白いEVの1つである。

価格:3万ポンド(約615万円、クーパーE)、3万4400ポンド(約705万円、クーパーSE)
航続距離:305km(クーパーE)、375km(クーパーSE)

8. ルノー・メガーヌEテック・エレクトリック

長所:シャープなスタイリング、コスパ、上質なインテリアと扱いやすい操作系、合理的なマルチメディア
短所:効率性はもっと高くてもいい、視界が悪く室内空間も狭い、神経質なハンドリング

ルノー・メガーヌもスタイリッシュな電動ハッチバックで、他のモデルとは一線を画している。ミニより一回り大きいが、クプラ・ボーンやヒョンデ・コナと比べると実用性は低い。

その分、インテリアの質感や雰囲気に関しては、他車より一枚上だと感じる。グーグルベースのマルチメディア・システムも、使い勝手の良さで大きなプラスとなっている。また、エアコン操作は物理的コントロールなので使いやすい。

スポーティとは程遠いが、スピードを出しても静かで、乗り心地も良い。発売以来、価格とラインナップの見直しにより比較的手頃な価格帯になった。ただし、そのサイズからすると、もっと実用的であってもいいいかもしれない。効率性も高いとは言えず、やや神経質なステアリングは万人受けするものではない。

価格:3万3995ポンド(約700万円)
航続距離:460km

9. フィアット500e

長所:クラシックな外観、運転が驚くほど楽しい、小型車としては優れた航続距離、物理的なボタンのあるインフォテインメントが良い
短所:小型車としてはかなり高価、運転姿勢が疲れる、サイズが小さいため航続距離と室内空間は妥協せざるを得ない

EVのフィアット500eは、イタリアの大衆に自動車を普及させた1950年代のご先祖様との共通点はほとんどない。サイズを考えると、それほど安くもない。とはいえ、2万8195ポンド(約580万円)というのはEVとしてはかなり手頃で、3万1195ポンド(約640万円)の37kWh仕様は航続距離が320kmと謳われており、かなり優秀だ。

見た目も素晴らしいし、走りもかなりいい。乗り心地は軽快だが、高速道路での走行も完璧にこなす。大型車では減速してしまうような狭い田舎道を疾走するのはとても楽しい。

小型で比較的軽量なので効率もよく、ランニングコストを低く抑えることができる。また、ユーザーフレンドリーなマルチメディア・システムや、物理的な操作系が充実している点もおすすめできる。

価格:2万8195ポンド(約580万円、95psモデル)、3万1195ポンド(約640万円、118psモデル)
航続距離:190km(95ps)、325km(118ps)

10. テスラ・モデル3 RWD

長所:優れた効率性と航続距離、パワフル、室内空間、スーパーチャージャー・ネットワーク
短所:非常識な操作インターフェース、タッチスクリーンへの依存度が極めて高い、アップル・カープレイやアンドロイド・オートがない、ドライビング・エクスペリエンスは極めて一面的、特に実用的ではない

テスラ・モデル3は3万9990ポンド(約820万円)と高価な部類に入るが、その分、広い室内空間を備えたBMW 3シリーズと同サイズのセダンを手に入れられる。

電動ドライブトレインの効率に関しては、他車の追随を許さない。モデル3は6.4km/kWhという高いエネルギー効率を誇る。ライバルよりも航続距離が長いが、バッテリーは比較的小さいため充電にかかる時間が短く、節約した物理的なスペースを乗員や荷物に回せる。

バッテリーが小さいと重量も軽くなり、効率をさらに向上させ、クイックなハンドリングと軽快な走りに貢献する。航続距離とパワーをさらに向上させたバージョンもあるが、「手頃な価格」の範疇には収まらない。

このような魅力を持つモデル3をランキング上位に置けなかったのは、好みが大きく分かれるからだ。テスラのやり方が絶対的にいいと思う人もいれば、極端にタッチスクリーンに依存したユーザーインターフェース、ウィンカーレバーの欠如、調整の甘い運転支援機能、常時ワンペダルドライブ、その他数々の「癖」に耐えられないという人もいる。

価格:3万9990ポンド(約820万円、RWD)、4万9990ポンド(1030万円、ロングレンジ)、5万9990ポンド(約1230万円、パフォーマンス)
航続距離:510km(RWD)、630km(ロングレンジ)、530km(パフォーマンス)

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みんなのコメント

7件
  • sak********
    いくらEV車をヨイショしたって、中古車価格が暴落し、車両保険が暴騰している状況では無駄だと思うよ!
    流れはハイブリット車に完全に移行しているのだ。
  • 葛葉恭次
    日本で売れるとはいえない惨めさよ…www
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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