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ハンドリングと乗り心地を追求した1.2ℓエンジンの韋駄天、スズキ「スイフトRS」と「スイフトHYBRID RS」を徹底比較

掲載 更新 8
ハンドリングと乗り心地を追求した1.2ℓエンジンの韋駄天、スズキ「スイフトRS」と「スイフトHYBRID RS」を徹底比較

欧州各国で走り込み、鋭いハンドリングとしなやかな乗り心地を両立させたのが、スズキ『スイフト RS』と『スイフト HYBRID RS』だ。

控えめで美しいエアロフォルムを身にまとい、スポーツ性能と優れた経済性を両立する両車を徹底解剖する。

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スズキ『スイフト RS』と『スイフト HYBRID RS』の外観

シンプルな『スイフト XGリミテッド』に比較して、スズキ『スイフト RS』と『スイフト HYBRID RS』は、よりスポーティなフォルムでユーザーのスポーツ心をくすぐる。

精悍な印象のフロントグリル、フロント&リヤバンパー、サイドアンダースポイラー、ルーフエンドスポイラーを専用開発。

LEDヘッドランプと力強い顔つきを演出するLEDポジションランプを採用。フロントフェイスを引き締める。

さらに、リヤフォグランプや、切削加工とブラック塗装を施した『スイフト RS』シリーズ専用16インチアルミホイールも装備する。

『スイフト RS』と『スイフト HYBRID RS』の外観上の違いはほとんどなく、バッジの違いなどで判別する。

スズキ『スイフト RS』と『スイフト HYBRID RS』の内装/室内・荷室空間

『スイフト RS』と『スイフト HYBRID RS』の内装は操作性が高く、ドライビングプレジャーに満ちた設計だ。

メーターやエアコンルーバー、エアコンスイッチ、ホーンパッドといった機能部品は円筒型にデザインを統一している。

高精彩の4.2インチ大型カラードット液晶のマルチインフォメーションディスプレイをメーター中央へ配置。走行関連情報やエンジンのパワー/トルクといった情報を、わかりやすく表示する。

フロントシートに高性能な低反発ウレタンを採用し、サイドボルスターを高くすることで着座時のフィット性や振動吸収性、旋回時のホールド性を強化。また、座面形状とバネ配置を最適化している。

センターコンソール、ステアリングホイール、シフトブーツ、専用ファブリックシート表皮には、シルバー加飾やシルバーステッチを施して、スポーティな印象を強調する。

開口する地上高を先代スイフトに対して80mm低く設計した荷室は、荷物を出し入れする際の使い勝手がよい。

スズキ『スイフト RS』と『スイフト HYBRID RS』のエンジン・駆動形式・燃費

『スイフト RS』と『スイフト HYBRID RS』は、K12C型デュアルジェット エンジンを搭載する。

燃焼改善技術により圧縮比を12.0から12.5まで上げて熱効率を高めた1242cc自然吸気エンジンは、冷却性能の改善や混合気の最適化などの技術によりノッキングを抑える。

低回転域でのトルクを引き上げつつも、エンジンの軽量化・コンパクト化やフリクションの低減などの改良が優れた燃費性能と力強い走りを両立する。

形式:K12C型
種類:水冷4サイクル直列4気筒DOHC16バルブ吸排気VVT
総排気量:1242cc
圧縮比:12.5
燃料供給装置:EPI(電子制御燃料噴射装置)
最高出力:67kW(91PS)/6000rpm(ネット)
最大トルク:118N・m(12.0kg・m)/4400rpm(ネット)
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
燃料タンク容量:37L

『スイフト HYBRID RS』にはマイルドハイブリッドを採用

減速エネルギーを使い発電し、加速時はモーターでエンジンをアシストするマイルドハイブリッドを、『スイフト HYBRID RS』は採用する。

発電効率のよい「ISG(モーター機能付発電機)」が減速時のエネルギーを使って発電。アイドリングストップ車専用鉛バッテリーとリチウムイオンバッテリーに充電する。

加速時にその電力でモーターを回転してエンジンをアシスト。燃費の向上を実現する。

スズキ『スイフト RS』と『スイフト HYBRID RS』の駆動方式・ミッション形式は?

両車には、2WD(FF)と4WD(フルタイム)があり、2WD、4WDともにCVTが用意される。

ただし、『スイフト RS』には5MTもラインアップする。

スズキ『スイフト RS』と『スイフト HYBRID RS』の燃費は?

両車の燃費消費率をJC08モードで確認してみよう。

『スイフト RS』

2WD・5MT:22.6km/L
2WD・CVT:24.0km/L
4WD・CVT:22.8km/L

『スイフト HYBRID RS』

2WD・CVT:27.4km/L
4WD・CVT:25.4km/L

スズキ『スイフト RS』と『スイフト HYBRID RS』の評価・走り

軽量化と高剛性を両立する新プラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」を採用する『スイフト RS』と『スイフト HYBRID RS』。これにより走行性能と燃費性能の向上を実現した。

加えて、従来モデル比で約120kgのシェイプアップを実現。

また、優れたハンドリング性能としなやかな乗り心地を両立させるため、サスペンションは新設計され、レイアウトも刷新した。

さらに、『スイフト RS』と『スイフト HYBRID RS』は、速度域の高い欧州の道路環境を踏まえ、フラットでしっかりとした乗り味と、高い直進安定性を発揮するようチューニングしている。

その特別なチューニングを確認したい。

欧州チューニング ショックアブソーバー

硬めに減衰力を設定して上下動を抑え、ボディーコントロール性を向上させている。

欧州チューニング タイヤ

剛性を高めて、操舵時の応答性とリニアなグリップ感を向上させている。

欧州チューニング 電動パワーステアリングコントローラー

直進安定性や操舵感を重視して、ハンドル操作をより手応えのあるチューニングに設定。

スズキ『スイフト RS』と『スイフト HYBRID RS』のサイズ・重量・タイヤサイズ

『スイフト RS』

全長:3840mm
全幅:1695mm
全高:2WD車1500mm/4WD車1525mm ※ルーフアンテナを除く
室内寸法:長さ1910mm×幅1425mm×1225mm
ホイールベース:2450mm
車両重量:2WD・5MT車870kg/2WD・CVT車900kg/4WD・CVT車960kg
乗車定員:5名
タイヤサイズ:185/55R16

『スイフト HYBRID RS』

全長:3840mm
全幅:1695mm
全高:2WD車1500mm/4WD車1525mm※ルーフアンテナを除く
室内寸法:長さ1910mm×幅1425mm×1225mm
ホイールベース:2450mm
車両重量:2WD・CVT車910kg/4WD・CVT車970kg
乗車定員:5名
タイヤサイズ:185/55R16

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スズキ『スイフト RS』と『スイフト HYBRID RS』の安全装備

※写真は『スイフト HYBRID RS』『スイフト HYBRID SL』

『スイフト』のスポーティグレードの『スイフト RS』と『スイフト HYBRID RS』の安全装備は充実している。

「デュアルセンサーブレーキサポート」

フロントガラスに設置した単眼カメラと、レーザーレーダーの2種類のセンサーで前方を検知するシステム。

このシステムにより、自動(衝突被害軽減)ブレーキ機能、前方衝突被害軽減ブレーキアシスト機能や車線逸脱警報機能、ハイビームアシスト機能などの安全技術を可能にした。

ふらつき警報機能

約60km/h~約100km/hで走行中に、車線の左右区画線を検知して、自車の走行パターンを計測する。車両が運転の疲れなどで蛇行し、システムが「ふらつき」と判断したら、ブザー音とメーター内の表示・表示灯により警報を発し、ドライバーに注意を促す。

車線逸脱警報機能

約60km/h~100km/hで走っている際に、車線の左右区画線を検知し進路を予測。

もし、前方不注意などにより、車線をはみ出す危険性が高いとクルマが判断した場合に、ブザー音とメーター内の表示・表示灯が警報を発して、ドライバーに注意を促す。

誤発進抑制機能(5MT車を除く)

シフトを「D、M」の位置に入れ停車、もしくは約10km/h以下で走行中、前方約4m以内の障害物を認識する。

間違えてアクセルペダルを強く踏みこむと、エンジン出力を最長で約5秒間制御。急発進や急加速を抑え、さらに、ブザー音とメーター内の表示・表示灯で警報する。

これにより、駐車場などでの操作ミスによる衝突回避を助けてくれる。

ハイビームアシスト

機能ONの状態で約30km/h以上で走行時に、前方に対向車や先行車がいたり、街路灯の多い場所や明るい場所に来たら、ロービームに切り替える。

対向車や先行車がいなくなると自動的にハイビームへ戻る。

アダプティブクルーズコントロール(ACC)

ステアリングに設置された「ACCスイッチ」を押すと、ミリ波レーダーが先行車との距離を測定して、車間距離を保ちつつ自動的に加速・減速する。

車間距離は3段階(短・中・長)で設定可能。

先行車がいない状態での走行時は、あらかじめ設定した速度(約40km/h~)をキープする。

先行車発進お知らせ機能

シフトが「D、N、M(5MT車はR以外)」の位置で、ブレーキ操作をして停車中に、先行車が発進すると自車との距離を計測。

先行車が約5m以上離れても、ドライバーがクルマを発進させない場合は、ブザー音とメーター内の表示で、ドライバーに先行車の発進を知らせる。

「全方位モニター」

全方位モニター用カメラパッケージ装着車」(メーカーオプション)には、クルマの前後左右4か所にカメラを設置する。

対応ナビゲーション(販売会社装着アクセサリー)を装着すれば、あたかもクルマを真上から見たような映像などをモニターに映し出す「全方位モニタ-」として利用可能。

運転席からでは見えにくい場所も画面上で確認できて、狭い場所での駐車も安心だ。

ナビゲーション本体の操作で、前後やサイドなど視点を切り替えて周囲の環境を映し出す。

ESP

走りを監視する様々なセンサーが、必要に応じてエンジンとブレーキをコンピューター制御。

カーブなどでのタイヤのスリップや横滑り、急ブレーキ時のタイヤロックなどを抑えて、安定走行に寄与する。

ヒルホールドコントロール(5MT車を除く)

坂道発進の時、ブレーキペダルから足を離してアクセルペダルに踏みかえるまでの間、最長約2秒ブレーキを作動させる。

クルマの後退が抑えられるので、落ち着いて発進できる。

エマージェンシーストップシグナル

約55km/h以上で走行中に急ブレーキをかけた場合に、ハザードランプを自動的に高速で点滅させて後続車に急ブレーキを知らせて注意を促す。

ススズキ『スイフト RS』と『スイフト HYBRID RS』の価格

『スイフト RS』

2WD・5MT 171万7100円~
2WD・CVT 172万1500円~
4WD・CVT 187万8800円~

『スイフト HYBRID RS』

2WD・6AT 183万3700円~

スズキ『スイフト RS』と『スイフト HYBRID RS』の中古車相場

大手中古車販売サイトで、現行型スズキ『スイフト RS』と『スイフト HYBRID RS』の中古車相場を確認してみた(2019年12月末時点)。

『スイフト RS』は37台掲載されていて、最安値は2018年式・走行距離1万7000km・黒・2WD・5MTのスズキ『スイフト RS』で、価格は109万円となっていた。

一方、最高値は2019年式・走行距離4km・シルバー・2WD・CVTの『スイフト RS』で、価格は159万円となっていた。

『スイフト HYBRID RS』は122台掲載されていて、最安値は2017年式・走行距離3000km・黒・4WD・CVTの『スイフト HYBRID RS』で、価格は99万円となっていた。

最高値は2019年式・走行距離6km・白・4WD・CVTの『スイフト HYBRID RS』で、価格は183万3000円となっていた。

【参考】スズキ スイフト

※データは2019年12月下順時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
※製品のご利用、操作はあくまで自己責任にてお願いします。

文/中馬幹弘

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みんなのコメント

8件
  • 元々世界戦略車のスイフトは3ナンバーのボディ幅になったけどスズキさんは日本のためにあえて日本市場向けのスイフトだけ5ナンバーに収まる専用のボディを作り分けてくれてるの。
    スイフトスポーツのみ走行性能を重視して本来の世界共通仕様なので3ナンバーなのですよ。
  • なんのための記事かまったく不明。
    RSのことを書くなら、3気筒1000ccターボのRStに触れないのはどうなのか?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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