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トムスがトヨタ「カローラツーリング」をカスタム! 見た目も走りも本格スポーツ!?

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トムスがトヨタ「カローラツーリング」をカスタム! 見た目も走りも本格スポーツ!?

■さらなる個性をプラスしたトムス仕様の「カローラツーリング」

 1966年に初代モデルが登場以降、途切れることなく進化・熟成がおこなわれてきたトヨタ「カローラ」。

【画像】トムス仕様の「カローラツーリング」がスポーティでカッコイイ!(28枚)

 累計販売台数4500万台以上は世界トップとなるベストセラーモデルで、現在は世界150か国以上の国と地域で発売。まさに名実ともにトヨタの「顔」といえる存在です。

 現行モデルとなる12代目は、TNGAのパワートレイン/プラットフォームを武器に全面刷新。その結果、日本向けカローラ初となる3ナンバーボディとなりました。

 ただ、海外向けと基本骨格を共用しつつも、日本向けに最適化された“専用モデル”となっています。

 ワイド&ローのスポーティなエクステリアやシンプルなデザインながらいいモノ感が強い質の高いインテリア、1.8リッターガソリン/ハイブリッドと1.2リッターターボという豊富なパワートレインを用意。

 さらに、意のままの走りを気負いなく高性能を味わえるハンドリングと快適性を備えるフットワークなど、筆者(山本シンヤ)は、豊田章男社長が語る「もっといいクルマづくり」が誰にでもわかりやすい形で表現されたクルマであると思っています。

 それと同時に、このクラスの雄的存在であるフォルクスワーゲン「ゴルフ」ともガチンコ勝負ができる一台に生まれ変わったと感じました。

 そんなカローラだからこそ、「プラスαを求める」、「自分仕様に仕立てる」といったようなカスタマイズの欲が出てきます。

 真っ先に浮かぶのはトヨタ直系ワークスブランドであるTRD/モデリスタですが、今回は同じトヨタ系ながらも独立系の「TOM’S(トムス)」を紹介したいと思います。

 トムスを簡単に説明すると1974年にトヨタのファクトリードライバーだった舘信秀氏とトヨタディーラーのスポーツコーナー責任者だった大岩湛矣氏が設立。ちなみにTOM’Sの意味は「舘・大岩・モータースポーツ」の略になります。

 創立以来、「世界で活躍できるレーシングチーム」を目標にトヨタ車を用いてさまざまなモータースポーツ活動に参加。日本を代表とするトップレーシングチームであるとともに、「ナンバーワントヨタチューナー」という顔も存在します。

 モータースポーツ活動で培った技術と経験を活かし、トヨタ/レクサスモデルをより高性能かつステータス性の高い車両をコンセプトにさまざまなアイテムをラインナップしています。

 ステーションワゴンの「カローラツーリング」では、カスタマイズの第一歩のためのアイテムを中心にラインナップされています。

 外観はフロントディフューザー、サイドディフューザー、リアバンパーサイドフィンの「スタイリングパーツセット」を装着。さり気ないけど主張はする絶妙なデザインで、カローラツーリングのスポーティかつ低重心なスタイルがより際だって見えます。

 もちろん、意匠性だけでなく空気の流れを整え走りの機能を高める効果も備えるのはトムスらしい部分です。

 内装は専用のガングリップ形状かつリアルカーボン&パンチングレザー仕様の「トムス・ステアリング カーボン」とPVCレザー素材とステッチによりドア下部のハードプラスチック部の質感アップと傷・汚れ防止効果を持つ「ドアキックプロテクター」を装着。変更部位は少なめですが、インテリアの雰囲気を変えるのに効果的なアイテムです。

 フットワークは20mm-25mmローダウンとなる「コンフォートローダウンスプリング」と215/40R18サイズのタイヤ(ヨコハマDNA-ECOS)&アルミホイール「TW01」の組み合わせです。

 アルミホイールはスポーティなクロススポークのデザインですが、ブラック&ダークポリッシュのコーディネイトによりプレミアム性もプラスされました。

■カローラツーリングのスポーティグレード的な乗り味に!

 今回一番ビックリしたのは、まさに走りの部分です。

 無駄な動きは抑えながらもストローク感を損なっていない足さばきやノーマルよりも僅かに高められた回頭性、そして「入力がわずかに強めかな?」という以外はノーマルと変わらない快適性など、「本当にスプリング交換だけ?」と思ってしまったほどです。

 何も知らずに乗ったら、「カローラツーリングにスポーティグレードが追加された?」と勘違いするくらいバランスの取れた乗り味に仕上がっています。

 ちなみに高速道路での直進安定性の高さは、空力アイテムの効果が大きいでしょう。

 実は乗る前は、「なぜトムスなのにエコタイヤを履いているのか」と不思議に思っていましたが、穏やかな特性のタイヤがローダウンスプリングのネガティブな部分を上手に消してくれたことも、この乗り味に繋がっているはずです。

 パワートレイン系はノーマルですが、電子スロットルコントローラー「L.T.S.III」とオーバル左右4本出しのエキゾースト「トムス・バレル」が装着されています。

 エキゾーストは常用域ではノーマル並みの静かさですが、グッとアクセルを踏み込むと乾いた心地よいサウンドを奏でるタイプ。走るシーンや気持ちに合わせて切り替えがしやすいのは嬉しいポイントです。

 試乗車はハイブリッド車でしたが、L.T.S.IIIを上手に活用すると走りの特性をより好みに変えることができます。

 筆者のお勧めは純正のドライブモードが「スポーツ」、L.T.S.IIIのモードが「Eco」の組み合わせです。

 スポーツモードはモーターアシストをより積極的におこない、スロットル特性は鋭い方向ですが、L.T.S.IIIを使ってスロットル特性を抑えることで街中でもモーターの旨みをより感じられる走りが可能になります。燃費も計測してみましたが、純正のドライブモード「ノーマル」とほぼ同じでした。

 個人的にはスロットルコントローラーには懐疑的でしたが、ハイブリッドならばアリだと思いました。

 これらのアイテムは単品購入もできますが、トータル装着によりコンプリートカー相当に仕上げることも可能です。

 日本向けカローラに設定のない「GRスポーツ」はこんな感じだろうなと思うくらい、バランスよくスポーティさがプラスされた一台だと感じました。

 トヨタディーラーで購入可能なので、新車購入時に一緒に装着できるのも嬉しいポイントです。

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