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新型ポルシェ パナメーラの開発秘話。新型コロナウイルス感染防止策を徹底してテスト

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新型ポルシェ パナメーラの開発秘話。新型コロナウイルス感染防止策を徹底してテスト

Porsche Panamera

ポルシェ パナメーラ

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従来とは勝手が異なった新型パナメーラの最終テスト

新型コロナウイルス(COVID-19)の感染が拡大する状況で、いかに安全にテストを行うのか・・・。これは、新型パナメーラの開発において、ポルシェのテストチームに突きつけられた大きな課題だ。今回、ポルシェの技術陣は、これまでのテストプログラムでは考えられなかったレベルの規律・合理性・チームワークが求められることになった。

パパラッチ以上に強敵だった新型コロナウイルス

ポルシェのエンジニアにとって、“マスク”の使用は以前から当たり前の習慣だった。現在では新型コロナウイルスの感染を防ぐためフェイスマスクの使用は一般化したが、ポルシェをはじめ多くの自動車メーカーでは新型モデルをパパラッチから守るために、マスク(仮面)が使用されてきたのである。

量産に入る前の新型モデルは、テスト段階ではまるで迷彩のような偽装が施される。ワールドプレミアイベントにおいて、その魅力的なプロポーション、強調すべきディテール、革新的な技術を解き放つまで、その偽装が取り外されることはない。

しかし、コードネーム「G2 II」が与えられた新型パナメーラの開発においては、秘密保持以上に大きな課題が掲げられた。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために、テスト現場でも感染対策の徹底が求められた。市販に向けた最終テストでは、トーマス・フリーマス副社長率いる開発チームはソーシャルディスタンスを確保し、フェイスマスク、消毒剤、使い捨てタオルなどが必須アイテムになったという。

感染拡大前に終了していた暑寒地でのテスト

「この危機は我々に柔軟な考えを求めることになりました」と振り返ったのは、テストの現場責任者を務めたマルセル・ホーンマンだ。彼は、新型コロナウイルスが世界的に流行する前に、様々な気候下において「G2 II」の複雑なテストプログラムが完了したことに心から安堵したという。現在は海外渡航規制がなされているため、熱帯や寒冷地におけるテストは一時的に中断されているからだ。

「現在、私たちはホームグラウンドでのテストがかなり増えています」と、ホーンマンは付け加えた。彼の言葉通り、現在多くの試作モデルはヴァイザッハ周辺のワインディングロードを使ってテストを行っている。

クルマの交換時に徹底された消毒作業

テストドライブやファインチューニングにおいて、ポルシェのエンジニアは45分ごとに様々な仕様のクルマに乗り換えることになる。しかし、現在の状況下では感染リクスを減らすべく消毒作業が必要になるため、クルマの乗り換えにも時間が掛かってしまう。

最終テストでは、ステアリングホイール、シートアジャスター、コントロールクラスター、バックミラー、様々なスイッチ類には特に注意を払って消毒液と使い捨てタオルで徹底的に消毒が行われた。さらにドライバーがクルマから降りた後はドアも消毒。これらの作業が完了されない限り、次のドライバーにバトンタッチができないのである。

「テストに参加したひとりひとりが、チームの他のメンバーに対する責任を自覚していました」と、ホーンマン。以前はドライバーがクルマを入れ替えた時、ハイタッチを行うのが慣習だった。しかし、現在ではホーンマンがエンジニアに次のクルマに変更を指示する時は、手の消毒液を使うことが新たな伝統になった。

日本時間8月26日午後10時からワールドプレミアイベント開催

これら様々な努力を経て、いよいよ日本時間の8月26日午後10時に、新型パナメーラがオンラインでワールドプレミアされる。このお披露目イベントは、下記のポルシェ独自のウェブフォーマット「Porsche NewsTV」から視聴が可能だ。

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