民家の脇をWRカーが猛スピードで駆け抜ける!
2020年のWRCに、日本ラウンドとなるラリージャパンが開催されることが今年9月に決定したのを受け、11月7日から10日に愛知県長久手のもりころパークをスタート、フィニッシュする「セントラルラリー愛知・岐阜2019」が行われた。
このラリーは、2020年のWRCに向けてのテストイベントとして行われ、参加車両も勝田貴元がトヨタのワークスカー、ヤリスWRCで参戦、新井大輝はシトロエンのワークススペックのC3R5、また福永修はシュコダファビアR5の新車でエントリーしている。このインターナショナル格式のクラスには、ヘイキ・コバライネンのトヨタ86R3他3台の計7台、国内格式に27台とこちらは全日本戦のメンバーが中心だ。
またこのラリーには2020年を見越して今年のWRC最終戦アーストラリアへ向かうワークスドライバーの一部がレッキに参加していた。シトロエンのE.ラッピとフォードのE.エバンスらがそれで、エバンスはラリーのスタートで日の丸を振っていた。一方で、ヒュンダイはこのラリーに参加の予定があったが取りやめとなっている。この他にも、日本になじみの深いペターソルベルグがデモランやトークショーを行い観客を盛り上げるイベントも開催。
ラリーは9日の朝スタート、6本のSSが設定されていたが、1本がキャンセルとなり、勝田がすべてのSSでトップタイムをマーク。今回のコースはすべて舗装路で、いままでの日本のラリーでは見られなかった、村の中やセンターラインのある道路を使い、ギャラリーステージも数多く設定されていた。このような中を走るトップ3台は、恐ろしいほど速くいスピードで、ギャラリーは圧倒されるばかりだったはずだ。
翌10日は8本のSSが用意されていたが1本がキャンセル、再び勝田がすべてのSSでトップタイムをマーク、WRカーの速さを見せつけられたラリーだった。2位はC3R5の新井、3位はファビアR5の福永が入った。
今回のWRCに向けてのテストイベントということで成功に終わったが、まだまだ課題も多いようだ。本番ではWRカーが10台以上くるとなると、騒音の問題やタイヤウォームのことや、安全面などにより注意が必要となるだろう。
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