現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > スバル「XV」は雪道も楽しい! AWDとe-BOXERが生み出す安心感の秘密とは

ここから本文です

スバル「XV」は雪道も楽しい! AWDとe-BOXERが生み出す安心感の秘密とは

掲載 更新 7
スバル「XV」は雪道も楽しい! AWDとe-BOXERが生み出す安心感の秘密とは

■XVの最新モデルの性能を雪道で試す!

 SGP(スバルグローバルプラットフォーム)を武器に2016年に登場した5代目「インプレッサ」ですが、それをベースにしたクロスオーバーSUVの「XV」は、いまではインプレッサシリーズ」をけん引する存在となっています。

スバル新型「クロストレックスポーツ」発表!ゴツいデザインで登場

 オンロードでは「目線の高いインプレッサ」、オフロードでは「下手なクロカンSUVを超える」というオールラウンダーな性能が高く評価されているというわけです。

 今回、そんなXVを新型「レヴォーグ」と共に雪道へと連れ出しました。

 XVは2020年10月に改良を受け、よりスタイリッシュな内外装にアップデートされています。

 とくにエクステリアは「XVらしさ」をより際立たせたデザインを採用。雪道のようなシーンでは、むしろ新型レヴォーグよりも頼もしい印象さえ感じます。

 インテリアは新型レヴォーグと比べると時代を感じますが、質感もまずまずで落ち着いた空間に仕上がっています。

 ラゲッジスペースもハッチバックとしては十分以上で、後席を畳むことなくカメラマンの機材と荷物をシッカリと飲み込みました。

 新型に搭載されるパワートレインは、2リッター直噴エンジンにモーターを組み合わせた「e-BOXER」ですが、モーターアシストに粘りが増したのと、改良モデルでは「アクティブシフトコントロール」を追加しています。

 アクティブシフトコントロールはアクセルOFF時にエンジン回転数を高い領域にキープする制御でオンロードではスポーティな走りに寄与しますが、雪道ではアクセルOFF時にクルマの安定性をより高める効果を実感。

 オンロードよりも雪道のような低μ路のほうが電動化の恩恵を受け、応答性の良さによるアクセルコントロールのしやすさに効いているように感じました。

 ただ、「乗りやすさ」という観点で見ると、個人的にはエンジン特性は電動ターボのようなアシストをおこなう「Sモード」、トランスミッション特性は「Iモード」の組み合わせが欲しいと感じました。

 XVの燃費性能は、高速道路/一般道ともに、新型レヴォーグの1.8リッターターボ(CB18)を上回る値でしたが、電動パワートレインとしては「素晴らしい!」というレベルではないので、もう少し頑張って欲しいところです。

 燃費規制のことも考えると、将来的にはPHV(北米専売の「クロストレックハイブリッド」)の技術を用いた「ストロングハイブリッド(トヨタTHS・II採用)」の投入も必要でしょう。

■200mmの最低地上高により深い雪でも安心して走れる

 XVのフットワークは、SUVらしいしなやかさとスポーティさを両立。サスペンションのアップデートもあわせておこなわれています。

 従来モデルのe-BOXER搭載車は、バッテリーによる重量増の影響から、クルマの動きはガソリン車に対して重厚かつ穏やかでした。

 しかし新型モデルはバッテリーの搭載を感じさせない軽快なクルマの動きと従来モデル以上に質の高い乗り心地をともに実現。この辺りは、新型レヴォーグ開発での知見がXVにもフィードバックされているのでしょう。

 さらにXVには200mmの最低地上高という武器があります。深い新雪や轍のある路面だと新型レヴォーグでは躊躇しますが、XVだと躊躇なく入っていけるのです。

 これも雪道における安心性能のひとつですが、そう考えると「新型レヴォーグにクロスオーバー仕様があったら最強」だと考えるのは、筆者(山本シンヤ)だけではないはずです。

 また、XVには悪路走破性を高める「X-MODE」が装着されていますが、今回はお役立ちシーンはありませんでした。逆をいえば、雪道での日常走行ではノーマルモードで事足りるということです。

 ちなみにフラットな圧雪路の広場で少し派手は走りを試してみましたが、新型レヴォーグと車両重量はそれほど変わらないにも関わらず、XVは軽快なクルマの動きと基本的に安定方向のAWDシステム(ACT-4)を搭載しながらも振り回せる自在性を持っていることがわかりました。

「どちらが愉しい?」と聞かれたら、この部分に関してはXVに軍配を上げたいと思います。

 ただ逆をいえば、安定性は新型レヴォーグのほうが高いことも事実で、この辺りはXVのプラットフォームの素性や最低地上高から来る重心の高さ(バッテリー搭載で低くはなっていますが)などが影響しているといえそうです。

 XVの運転支援システムは「アイサイト・ツーリングアシスト」です。新型レヴォーグの「アイサイトX」を体感してしまうと物足りなさを感じてしまいますが、単体で見ると他社のそれよりも圧倒的な信頼性と正確性を持っています。

 すべてが刷新された新型レヴォーグと比べてしまうとXVはバツが悪いかなと想像していましたが、ステアリングを握って一安心。

 XVならではの個性やポイントなどは新型レヴォーグ相手でも決して負けていないことを改めて実感しました。

 最新のXVはまさに「熟成」といった仕上がりで、見た目はもちろん走りも「XVらしさ」がより色濃くなっていると思います。

こんな記事も読まれています

「ランクル70」アドブルー蓋の謎を解明!! エンジンルーム内がいい? それでも外にあるのには意味があった【ランクル70運行日誌 第1回】
「ランクル70」アドブルー蓋の謎を解明!! エンジンルーム内がいい? それでも外にあるのには意味があった【ランクル70運行日誌 第1回】
ベストカーWeb
ヤマハ、クラッチローの第7戦イタリアGPでのワイルドカード参戦をキャンセル。右手の手術による合併症で出走を断念/MotoGP
ヤマハ、クラッチローの第7戦イタリアGPでのワイルドカード参戦をキャンセル。右手の手術による合併症で出走を断念/MotoGP
AUTOSPORT web
黄ばんだレンズは磨かないとダメ? いったい誰が得するのよ? 車検でロービーム検査が始まるぞ
黄ばんだレンズは磨かないとダメ? いったい誰が得するのよ? 車検でロービーム検査が始まるぞ
ベストカーWeb
彼女のトヨタ「GRヤリス」は「RS」なのに「GRMN」ルックのなぜ? どうしてもGRMN仕様に変更できなかった2カ所とは
彼女のトヨタ「GRヤリス」は「RS」なのに「GRMN」ルックのなぜ? どうしてもGRMN仕様に変更できなかった2カ所とは
Auto Messe Web
【24’ 5/20最新】レギュラーガソリン 4週ぶり値上がり 平均価格は174.8円
【24’ 5/20最新】レギュラーガソリン 4週ぶり値上がり 平均価格は174.8円
グーネット
フェラーリSF90 XX スパイダーへ試乗 胸が打たれるほど「公道」で素敵 HVの総合1030馬力!
フェラーリSF90 XX スパイダーへ試乗 胸が打たれるほど「公道」で素敵 HVの総合1030馬力!
AUTOCAR JAPAN
ランボルギーニ本社がアート空間に!「Dreamaway 世界の目を通したランボルギーニ」は2025年初頭まで開催予定です
ランボルギーニ本社がアート空間に!「Dreamaway 世界の目を通したランボルギーニ」は2025年初頭まで開催予定です
Auto Messe Web
Next-Gen初代王者ロガーノが2度目の祭典制覇。ステンハウスJr.とブッシュは場外乱闘/NASCARオールスター
Next-Gen初代王者ロガーノが2度目の祭典制覇。ステンハウスJr.とブッシュは場外乱闘/NASCARオールスター
AUTOSPORT web
惜敗のランド・ノリス。序盤のピットストップは「守りの動きだった」とマクラーレンF1代表が説明
惜敗のランド・ノリス。序盤のピットストップは「守りの動きだった」とマクラーレンF1代表が説明
AUTOSPORT web
不安を残した初日から改善し、PP獲得&優勝。レッドブル代表は状況好転の理由に“ブエミの貢献”を挙げる/F1第7戦
不安を残した初日から改善し、PP獲得&優勝。レッドブル代表は状況好転の理由に“ブエミの貢献”を挙げる/F1第7戦
AUTOSPORT web
小林可夢偉、“SF未経験エンジニア”新加入に好感触。松田次生アンバサダーは『10画面でSFgo』。増強止まぬKCMG
小林可夢偉、“SF未経験エンジニア”新加入に好感触。松田次生アンバサダーは『10画面でSFgo』。増強止まぬKCMG
AUTOSPORT web
まさかの「ランボルギーニ“ミニバン”」! “V12”搭載&斬新「2列目1人乗り」仕様!  ガルウィングも採用の「ジェネシス」とは
まさかの「ランボルギーニ“ミニバン”」! “V12”搭載&斬新「2列目1人乗り」仕様! ガルウィングも採用の「ジェネシス」とは
くるまのニュース
KGモーターズ、超小型モビリティの車名を『mibot』と発表
KGモーターズ、超小型モビリティの車名を『mibot』と発表
レスポンス
【祝20周年で20のトリビア】マクラーレン本社の知っていて自慢できるウンチクを紹介「設計コンセプトはNASAとディズニー!?」
【祝20周年で20のトリビア】マクラーレン本社の知っていて自慢できるウンチクを紹介「設計コンセプトはNASAとディズニー!?」
Auto Messe Web
「ルビコン」と「サハラ」は別用途 【ジープ新型ラングラーを早速試乗】 その違いとは?
「ルビコン」と「サハラ」は別用途 【ジープ新型ラングラーを早速試乗】 その違いとは?
AUTOCAR JAPAN
俳優パトリック・デンプシーがレース復帰へ。マグヌッセンやダルジールらが出場する耐久シリーズに参戦決定
俳優パトリック・デンプシーがレース復帰へ。マグヌッセンやダルジールらが出場する耐久シリーズに参戦決定
AUTOSPORT web
日産の新型「小さな高級車」公開! “大胆顔”「コンパクトSUV」のデザインに込められた意味とは? オシャ内装&タフ外装の「新キックス」米に登場へ
日産の新型「小さな高級車」公開! “大胆顔”「コンパクトSUV」のデザインに込められた意味とは? オシャ内装&タフ外装の「新キックス」米に登場へ
くるまのニュース
こりゃトラックドライバーにとってパラダイス! いすゞエルフが採用した「スペースキャブ」がスゴイ!!
こりゃトラックドライバーにとってパラダイス! いすゞエルフが採用した「スペースキャブ」がスゴイ!!
WEB CARTOP

みんなのコメント

7件
  • 雪道なめんな
  • 新型レヴォーグのエンジンルームには、エンジンとラジエターの間に不自然なほど大きな隙間がある。モーター等を追加したパワーユニットの搭載に備えているのは間違い無い。
    マイルドハイブリッドのe-boxerなら、エンジンルーム拡張などしなくても載るだろう。
    出力の大きなモーターを積んだフルハイブリッドか、もしかしたらTHSを組み込んだものが出る可能性がある。
    次の年改、あるいは年改に関わらず新グレードとして投入なら、意外に早くアナウンスがあるかもしれない。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

220.0295.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

86.0289.5万円

中古車を検索
XVの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

220.0295.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

86.0289.5万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村