現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ホンダの最新「ボタン式シフト」なぜ新型「フリード」に非採用? ハイブリッドでも“普通のシフトレバー”を装備するワケ

ここから本文です

ホンダの最新「ボタン式シフト」なぜ新型「フリード」に非採用? ハイブリッドでも“普通のシフトレバー”を装備するワケ

掲載 更新 93
ホンダの最新「ボタン式シフト」なぜ新型「フリード」に非採用? ハイブリッドでも“普通のシフトレバー”を装備するワケ

■ハイブリッド車であっても“普通のシフトレバー”を搭載する理由は?

 ホンダ「フリード」が8年ぶりにフルモデルチェンジし、2024年6月に新型モデルが発売されます。
 
 ホンダのコンパクトミニバンであるフリードは、「ちょうどいい」をコンセプトとし、扱いやすい5ナンバーサイズのボディや3列シート装備による多人数乗車、広い室内空間、機能的なユーティリティなど、ファミリーカーの定番モデルとして支持されてきました。

【画像】「えっ…!」これがホンダ車の「最新シフト」です! 画像を見る

 3代目となる新型フリードは、歴代モデルが培ってきた「ちょうどいい」をさらに進化させ、扱いやすいサイズと使い勝手の良さ、走行性能を向上させています。

 グレードは、上質でシンプルな「AIR(エアー)」と、クロスオーバースタイルの「CROSSTAR(クロスター)」が展開され、どちらも3列シート車を用意。クロスターには2列シート車も設定されます。

 内装は、水平基調でノイズレスな視界とすることで、運転のしやすさはもちろん、乗員全員が開放感を感じられる車内を目指しました。

 シートアレンジはさらに使いやすくなり、車内のウォークスルーがしやすくなったほか、3列目シートは座り心地の良さを維持しながらシートの軽量化と構造部の薄型化をおこない、女性でも跳ね上げしやすいように工夫しています。

 さらに、リアクーラーの採用やリアクォーターガラスの面積を拡大するなど、2列目・3列目の快適性を向上させました。

 パワートレインは、ハイブリッド車には1.5リッターエンジン+e:HEVをフリードとして初搭載し、2モーター内蔵CVTと組み合わせてスムーズな走りと優れた環境性能を実現。

 ガソリン車は、1.5リッターエンジンとCVTを採用し、運転しやすく軽快な走りを提供します。

 駆動方式は、2WDと4WDが選べ、4WDは雨天時や雪上走行時などに安心感をもたらす「リアルタイム4WD」を採用しました。

 運転支援システム「ホンダセンシング」は、従来よりも検知性能や制御を高度化した新システムを採用するなど、安全性も高めました。

 全方位で進化した新型フリードですが、実際にクルマに触れてみると気づくことがあります。それは、シフトレバーの使いやすさです。

 近年のホンダ車は、ハイブリッドのe:HEV車のシフトレバーを廃止。「ステップワゴン」や「シビック」「ZR-V」「オデッセイ」「アコード」などのe:HEV車では、ボタン式の先進的な「エレクトリックギアセレクター」が採用されました。

 エレクトリックギアセレクターは、「P」「R」「N」「D/B」の各シフトレンジを、ボタンを押し下すことでセレクトできるようになっています。

 ブラインドタッチで操作することを想定し、手元を見ないことで起きるミスを防ぐため、それぞれのボタン形状やサイズは異なり、なかでもRレンジ(バック)は押す方向をほかのボタンと変えるなどの工夫が加えられました。

 一方、新型フリードはe:HEV車であっても通常のシフトレバーが備わります。

 ボタン式のエレクトリックギアセレクターを採用しなかった理由について、ホンダの開発者は次のようにいいます。

「フリードを選んでいただくお客さまは、若い方から高齢の方まで幅広い人がいらっしゃるので、操作を間違わないように、通常のシフトレバーを採用しています。

 同じ考え方から、『フィット』や『ヴェゼル』といったBセグメントのモデルはe:HEV車であっても通常のシフトレバーを搭載しています」

 新型フリードでは違和感なく操作できることを重視した結果、通常のシフトレバーが採用されたとのこと。

 また、エレクトリックギアセレクターはトランスミッション内部の構造が複雑なことから価格が高いという事情もあり、Bセグメントはシフトレバー、Cセグメント以上はボタン式といったように、車格で棲み分けているという背景もあるようです。

 なお、ステップワゴンやシビック、ZR-Vでは、ガソリン車には通常タイプのシフトレバーが備わっています。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

日産、英国のゼロ・エミッション義務化に「早急」な対応求める 政府目標は「時代遅れ」と批判
日産、英国のゼロ・エミッション義務化に「早急」な対応求める 政府目標は「時代遅れ」と批判
AUTOCAR JAPAN
「柏の杜オークション」会場で「パラモトライダー体験走行会」開催! 参加者だけでなくボランティア活動にも興味を持ってもらえた1日でした
「柏の杜オークション」会場で「パラモトライダー体験走行会」開催! 参加者だけでなくボランティア活動にも興味を持ってもらえた1日でした
Auto Messe Web
WRCラリージャパンで発生した“一般車両コース侵入事件”、FIAは「非常に深刻な問題」として調査へ。来季大会にも暗雲
WRCラリージャパンで発生した“一般車両コース侵入事件”、FIAは「非常に深刻な問題」として調査へ。来季大会にも暗雲
motorsport.com 日本版
サンパウロGP3位の勢いそのままに……ガスリーがラスベガス予選3番手「最後のアタックはアドレナリンが溢れたよ!」
サンパウロGP3位の勢いそのままに……ガスリーがラスベガス予選3番手「最後のアタックはアドレナリンが溢れたよ!」
motorsport.com 日本版
【旧車高騰の背景を見たり?】足を運んだファンは過去最大の1万2500人! 全米最大のJDMイベント
【旧車高騰の背景を見たり?】足を運んだファンは過去最大の1万2500人! 全米最大のJDMイベント
AUTOCAR JAPAN
アルピーヌ、東京オートサロン2025に『A110 Rチュリニ』など出展へ。山野哲也のトークショーも実施
アルピーヌ、東京オートサロン2025に『A110 Rチュリニ』など出展へ。山野哲也のトークショーも実施
AUTOSPORT web
12月1日は岡山国際でドラテク磨き! 初心者向け「カルガモクラス」もある「TOYO TIRES PROXES DRIVING PLEASURE」は要チェックです
12月1日は岡山国際でドラテク磨き! 初心者向け「カルガモクラス」もある「TOYO TIRES PROXES DRIVING PLEASURE」は要チェックです
Auto Messe Web
F1第22戦水曜会見:レースディレクター交代は「知らなかった」と驚くラッセル。一方で対話を続ける意思も明かす
F1第22戦水曜会見:レースディレクター交代は「知らなかった」と驚くラッセル。一方で対話を続ける意思も明かす
AUTOSPORT web
いすゞ新型「FRマシン」発表! 斬新「スポーティ顔」採用&四駆設定あり! “新開発エンジン”と8速AT搭載の「D-MAX」「MU-X」タイで発売!
いすゞ新型「FRマシン」発表! 斬新「スポーティ顔」採用&四駆設定あり! “新開発エンジン”と8速AT搭載の「D-MAX」「MU-X」タイで発売!
くるまのニュース
大人気の輸入車コンパクトSUVが進化! VW改良新型「Tクロス」はどう変わった? 乗って思った「これでいいんだよ」感とは
大人気の輸入車コンパクトSUVが進化! VW改良新型「Tクロス」はどう変わった? 乗って思った「これでいいんだよ」感とは
VAGUE
トラックの頭と積荷が載ったトレーラーの知られざる接続部! 最後のロックはあえて「手動」にしていた
トラックの頭と積荷が載ったトレーラーの知られざる接続部! 最後のロックはあえて「手動」にしていた
WEB CARTOP
いよいよラリージャパン最終日。勝田貴元の“全開プッシュ”は見られるか?「難しい1年を支えてくれたチームのために仕事をしたい」
いよいよラリージャパン最終日。勝田貴元の“全開プッシュ”は見られるか?「難しい1年を支えてくれたチームのために仕事をしたい」
motorsport.com 日本版
伝説のジャガーXJSが現代に蘇る、660馬力V12スーパーチャージャー搭載『スーパーキャット』誕生
伝説のジャガーXJSが現代に蘇る、660馬力V12スーパーチャージャー搭載『スーパーキャット』誕生
レスポンス
ヒョンデのタナクが総合首位をキープ。トヨタのエバンスとオジェが続く……勝田貴元5番手|WRCラリージャパンDAY3午後
ヒョンデのタナクが総合首位をキープ。トヨタのエバンスとオジェが続く……勝田貴元5番手|WRCラリージャパンDAY3午後
motorsport.com 日本版
岩佐歩夢の気になる去就。「F1に向いているハイブリッド思考」担当の小池エンジニアが話すローソンとの比較
岩佐歩夢の気になる去就。「F1に向いているハイブリッド思考」担当の小池エンジニアが話すローソンとの比較
AUTOSPORT web
F1ラスベガスGP FP2:好調メルセデスのハミルトンが最速。角田は初日10番手、アルピーヌやハースもトップ10入り
F1ラスベガスGP FP2:好調メルセデスのハミルトンが最速。角田は初日10番手、アルピーヌやハースもトップ10入り
AUTOSPORT web
レクサス「FRスポーツカー」がスゴイ! 5リッター「V8」&4.7m級の“美しすぎる”「流麗ボディ」採用! 豪華内装もイイ「LC」とは
レクサス「FRスポーツカー」がスゴイ! 5リッター「V8」&4.7m級の“美しすぎる”「流麗ボディ」採用! 豪華内装もイイ「LC」とは
くるまのニュース
フェルスタッペン、特化仕様のリヤウイングがなく「2戦を棒に振っている」予算の影響で2022年から”割り切り”
フェルスタッペン、特化仕様のリヤウイングがなく「2戦を棒に振っている」予算の影響で2022年から”割り切り”
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

93件
  • nikoniko
    HONDA の英断ですよ。大衆車はこれでいい。
  • mo
    車は、見なくても機器類が操作できるのが、Goodデザイン。ボタン式とかは、危険だと思う。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

250.8343.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1.0389.9万円

中古車を検索
フリードの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

250.8343.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1.0389.9万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村