■実用性よりスポーティなイメージの演出が目的?
これまで円型が当たり前だったクルマのハンドルですが、「D型」と呼ばれる形のハンドルを採用したモデルが増えています。
D型ハンドルは、ハンドルの下部が直線になっており、スポーティな印象です。ほかにも楕円形のハンドルを搭載したモデルも存在するなど、形状のバリエーションも増えています。
なぜD型ハンドルを採用するクルマが増えているのでしょうか。
D型ハンドルは、20年近く前からF1マシンに採用されており、狭いコクピットのなかでも素早いハンドル操作を可能にするためと、ヒザまでのクリアランスを確保するために考案されたのがルーツといわれています。
その後、フェラーリやメルセデス・ベンツのスポーツライン「AMG」など、高級スポーツカーで採用され、レーシーな雰囲気をもたらすデザインが評価されて徐々にほかのメーカーでもスポーティなモデルを中心に、スペシャルな雰囲気感を演出するアイテムとして搭載されています。
ハンドルは、どれくらいで左右回しきれるか(ロック・トゥ・ロック)を示すステアリングギア比の数値が低いほど、クイックな反応といわれています。
その目安は、普通のセダンなどが16:1から17:1程度のギア比に対し、スポーティモデルでは13:1から15:1になっており、ちょっとハンドルを操作するだけでもクイックに反応してくれます。
それでも車庫入れなどで目一杯ハンドルを切るためには、市販車の場合は2回転半から3回転させる必要があり、どこを握っても変わらない円型のほうが回しやすのではないかという考え方もありますが、やはりデザイン性も重視される現代において、スポーティなD型ハンドルはクルマの個性のひとつになっているといえるでしょう。
現在、輸入車に多く採用され、フォルクスワーゲンではコンパクトカー「up!」からセダン「アルテオン」まで、プジョーではコンパクトカー「308」もD型を採用。
国産車においては、スバルは「WRX」や「レヴォーグ」といったスポーティなモデルはもちろん、ホンダは「S660」に軽自動車初のD型ハンドルを採用しています。さらに、日産では、コンパクトカー「ノート」だけでなく、ミニバン「セレナ」もD型ハンドルになっています。
トヨタは、楕円形のステアリングをコンパクトカー「アクア」や先代「プリウス(現行モデルは円型ステアリング)」「シエンタ」に採用し、そのどれもが実用性よりデザインを優先させています。
■カッコばかりじゃない「D型ステアリング」のメリットとは?
D型ハンドルなど、円形ではないハンドルのメリット、デメリットとはどのようなものなのでしょうか。実際にD型ハンドルを搭載するモデルを所有するユーザーは、次のようにコメントします。
「小径でD型のハンドルは、スポーティでカッコイイですし、どれくらいステアリングを切っているかがわかりやすいのもメリットです。また、ハンドルの下の部分がフラットになっているので、膝が当たりにくく、乗り降りがしやすいと思います。
デメリットは、車庫入れなどで目一杯ハンドルを切るときに若干回しにくいと感じるところです。また、ハンドルを戻すときに上下波打つような違和感があります」
たいていのD型ハンドルは、通常のハンドルに比べて小型になっており、その分ステアリングギア比もクイックな設定になっていることが多いようです。
そこにD型ハンドルが加わることで、スポーティな雰囲気や先進性を感じさせるデザインとなっています。さらに、D型をはじめ異形ステアリングは、どれくらい動かしたかが把握しやすいという利点があります。
また、ヒザとのクリアランスに関しては、軽自動車などでスペースに制限があるモデルほど重要な要素になりそうです。とくに、S660のようなMTが好まれるようなスポーツモデルでは、クラッチ操作で左足を動かす機会も多いので、ハンドルに膝が当たりにくいのは嬉しい仕様ともいえるでしょう。
その一方で、やはり目一杯ステアリングを回したり、戻ってくるときに感じる違和感が生じることが多いというのも否定できません。
しかし、円型でない物体(ハンドル)が回転すれば違和感を覚えるのは当然ともいえ、慣れてしまえば意外と気にならなくなるようです。
※ ※ ※
最近のハンドルは、エアバッグや各種の操作スイッチが搭載されるなど、社外品に交換しにくいパーツでもあります。
その点、メーカー純正でD型ハンドルや楕円のハンドルが装着されている最近のモデルでは、スポーティで先進的なイメージを演出するデザインの一部として、また乗り降りのしやすさという点において、メリットがあるといえます。
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