■1億円超えの「GT-R」が特別に装着する豪華装備とは?
日産「GT-R」は国産車を代表するスーパースポーツカーとしてよく知られている存在ですが、そのスペシャルモデルとしてイタリアのデザイン会社「イタルデザイン」と共同開発したモデル「GT-R50 by イタルデザイン」が存在します。
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ベースとなったGT-R(GT-R NISMO)とGT-R50 by イタルデザインにはかなり大きな違いがあり、その結果ベースモデルの2400万円(消費税込)から価格が上昇。GT-R50 by イタルデザインの車両価格は約1億2000万円(99万ユーロ)にのぼるといいますが、どのように違うのでしょうか。
GT-R50 by イタルデザインは、2020年モデルの「GT-R NISMO」がベースとなっています。
GT-R NISMOは、日産のチューニング用部品の開発・販売やレース活動などをおこなう「NISMO」がGT-Rをベースに手掛けたコンプリートカーです。
通常仕様のGT-Rを大幅にチューンアップすることで、ベースモデルでも高い性能を誇るGT-Rをさらに高性能化。最高出力は570馬力から600馬力に、最大トルクは637Nmから652Nmまでパワーアップされました。
そして、GT-R NISMOをベースにあらゆる点が強化されたスーパーモデルがGT-R50 by イタルデザインです。どのように違うのか、GT-R NISMOと比較します。
まず、ボディサイズは、GT-R NISMOが全長4690mm×全幅1895mm×全高1370mmとなっている一方、GT-R50 by イタルデザインは全長4784mm×全幅1992mm×全高1316mmと、全長/全幅は拡大された一方、全高は低められました。ホイールベースは2780mmで、ベースモデルと同一です。
これは、ベースとなったGT-R NISMOから外装のみならず内装まですべて新たにデザインされたことによる結果です。
開発、設計、製造はイタルデザインが担当し、内外装のデザインは、ロンドンとサンディエゴにある日産のデザインセンターが担当しました。
外観においては、ボンネット上のパワーバルジ、LEDヘッドライト、フロントフェンダーの形状などが特徴的です。ルーフラインは低められ、ボディサイドには特徴的なエアアウトレットの「サムライブレード」を装備。
さらに大型の可変式リアウイングが、全体の印象を引き締めています。
内装も新デザインとなり、センターコンソール/インストルメントパネル/ドアの内張りには、2種類のカーボンファイバーが、シート素材には黒のアルカンターラと、黒のイタリア製レザーがコーディネートされています。高級感を感じさせる、随所に散りばめられたゴールドのアクセントも印象的です。
■中身も凄い? 搭載されるエンジンは何が特別なのか
GT-R50 by イタルデザインがずば抜けているのは、内外装だけにとどまりません。
パワートレインには、GT3でのレース経験を活かしてNISMOが組み立てる3.8リッターV型6気筒エンジン(VR38DETT型)が採用されます。
NISMOの専用チューニングが施されたことで、ベースモデルの600馬力/652Nmからさらに出力が絞り出され、最高出力720馬力、最大トルク780Nmを発揮(推定値)。
大パワー化に対応するために、足まわりには新しいビルシュタイン製サスペンション(DampTronic I ダンピングシステム)が採用されました。
トランスミッションにはレインフォースドデュアルクラッチシーケンシャル6速リヤトランスアクスルが、ブレーキにはブレンボ製2ピースフローティングドリルドディスクが採用されています。
駆動方式は、ベースモデルと同じくATTESA E-TS 4WDです。
※ ※ ※
数多くの専用パーツで構成され、そのうえ大幅な性能アップも図られたモデルとあり、価格上昇も致し方ないのかもしれません。
GT-R50 by イタルデザインの生産台数は、限定50台で、日本における販売は、VTホールディングス株式会社のグループ会社であるエスシーアイ株式会社を通じておこなわれます。2019年12月上旬時点で、すでに予約枠は残り僅かだということです。
ちなみに、GT-Rの最廉価モデルとなる「GT-R Pure edition」は、1082万8400円となります。GT-R50 by イタルデザインが約11台も購入できると考えると、思わず“お得”と錯覚してしまう人も、なかにはいるかもしれません。
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みんなのコメント
それかブガッティか。