スペイン発、高性能SUV
スペインの高性能車ブランドであるクプラは、2台目のEVとなる新型タバスカンを発表した。
【画像】情熱のスペイン発、高性能車ブランド【クプラの独自モデル3車種を写真でじっくり見る】 全54枚
クプラはフォルクスワーゲン・グループ傘下のセアトから独立したブランドで、当初はセアト車ベースのモデルを生産していたが、独自モデルによるラインナップ拡大を進めている。
「ブランドの夢が実現する」というキャッチフレーズとともに発表された新型タバスカンは、クプラの独自モデルとしては3台目に数えられる。
大きなグリルと3角形のライトシグネチャーを備えたシャープなフロントエンド、アーチ型のルーフライン、フルワイドのリアライトバーが特徴的だ。スポーティな印象を与えるデザインにより、高性能車ブランドとしてのクプラのイメージを確立しようとしている。
クプラは昨年、15万台の販売台数を記録したが、これをさらに伸ばすためにはこうしたデザイン要素が重要なのだという。今後発売予定のハイブリッドSUVのテラマールや、小型EVのアーバンレベルなどにも採り入れるとしている。
ブランドCEOのウェイン・グリフィス氏は「合理的なEVがたくさん市場に出てきています。それはクプラが目指すものではありません」と語り、他社との差別化を強調する。おそらく、欧州の高級電動SUVセグメントを支配している、テスラ・モデルY(2023年1~3月で3万台を販売)を意識しているのだろう。
「2019年、わたし達には電動化を再発明するというビジョンがありました。EVは、ユニークなスポーツ性を備えつつ、素晴らしいデザインを持ち、楽しくてセクシーであることを世界に示したいのです。当時は、単なる夢でしかなかったかもしれません。タバスカンで、夢が実現しました」
航続距離550km 高級感も重視
タバスカンが競合するのはテスラだけではない。欧州の高級電動SUVセグメントでは、アウディQ4 eトロンやジェネシスGV60など多数のブランドが参入し、激しい競争を繰り広げている。
親会社のフォルクスワーゲン・グループは、すでにフォルクスワーゲンID.5を導入しており、タバスカンはその兄弟車となる。特に横から見たときのビジュアルの相似は顕著だ。
タバスカンはフォルクスワーゲン・グループのMEBプラットフォームを使用し、最高出力340ps、最大トルク69kg-mのデュアルモーター/四輪駆動モデルと、286psのシングルモーターモデルが用意されている。
バッテリーはID.5と同じ82kWh(使用可能電力77kWh)の容量を採用しており、最も航続距離の長い仕様で550kmの走行が可能だ。これに対し、ID.5の航続距離は526kmだ。
インテリアでは、ゴールドのトリムをあしらうなど高級感を演出。ダッシュボード中央には、フロントエンドを反映した「スパイン(背骨)」と呼ばれるピラーを備えている。
また、15インチのインフォテインメント・タッチスクリーンやゼンハイザー製スピーカーシステムも装備される。
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みんなのコメント
トヨタからレクサスとかシトロエンからDSみたいな感じ?
いずれもパッとしないな。