クラウンセダンを迎撃！ 今年のホンダは本気だ……最新e：HEVを搭載した新型アコードが走りも内装も上質すぎた！

　日本ではあまり見ないが、海外ではシビックと共にとてつもない支持を得ているアコードが新型になって帰ってきた！　パワートレインなどは先代と同じe：HEVのみの設定だが、その中身は先代に比べて一皮剥けた物に仕上がっている。と、前置きはここまでにして早速本編に移らせて頂こう。

※本稿は2024年3月のものです
文／片岡英明、写真／ベストカー編集部、HONDA
初出：『ベストカー』2024年4月10日号

■新型アコードが待望の日本登場！

いよいよ日本市場に復活した新型ホンダ アコード

　エクステリアは4ドアクーペのように伸びやかなフォルムだ。6ライトウインドウを採用するが、センターピラーから後方を寝かせて躍動感を演出した。

　プラットフォームは先代の進化型だ。が、新しい車両統合制御技術のモーションマネージメントシステムなどを盛り込み、思いどおりにコントロールできる気持ちいいハンドリングを実現している。パワートレーンは先代と同じようにハイブリッドだけの設定だ。

　シリーズ・パラレル切り替え式の「e：HEV」で、2Lの直列4気筒エンジンは先代のポート噴射からシビックやZR-Vと同じ直噴アトキンソンサイクルエンジンに変えられた。また、2モーター内蔵の電気式CVTは同軸モーターから平行軸モーターへと変更され、燃費やドライバビリティを向上させている。

　ドアを開けて運転席に乗り込む。シビックと似た水平基調のインパネからの見晴らしは良好だ。ボンネットの先端もフェンダーサイドも把握しやすい。斜め後方の視界もよくなっている。

　北米メインだけに前席は大ぶりで、気持ちよく座れた。ペダルの操作もしやすい。メーターやセンターディスプレイの視認性も良好だ。大きく向上したのは後席の快適性で、広いだけでなく座り心地もよくなっている。

■2Lエンジン＋2モーターのe：HEVを搭載

シビックやZR-Vなどと共通する水平基調のデザインを採用したインパネ。視界が向上し、後席も座り心地がよくなって快適性がアップ

　2Lエンジンに2モーターのe：HEVは、ノーマルモードでも軽快なパワーフィーリングだ。スポーツモードを選べば、瞬発力鋭い加速を引き出すことができ、官能的なエンジン音まで奏でた。モーター走行の領域も広げられ、クルージングでは静粛性もかなり高いレベルにある。

　重いボディを軽々と加速させる爽快な走りに加え、下り坂では回生ブレーキ力を強められる減速セレクターが重宝した。減速の強さを簡単に変えられるのは大きな魅力だ。燃費やドライバビリティの向上に効果が大きく、ワインディングロードでも重宝する。

　ハンドリング性能は2ランクくらいよくなった。操舵の正確性が向上し、タイトコーナーでも舵が利き、大柄なボディをまとっていることを感じさせない。フロアまわりのしっかり感も脱帽モノだ。骨太のシャシーと動きのいい足が絶大な安心感を生んでいる。進化の度合いは驚くほど大きい。

●新型ホンダ アコード　主要諸元
・全長×全幅×全高：4975×1860×1450mm
・ホイールベース：2830mm
・車両重量：1580kg
・エンジン：直4DOHC 1993cc
・最高出力：147ps/6100rpm
・最大トルク：18.6kgm/4500rpm
・モーター最高出力：184ps/5000-8000rpm
・モーター最大トルク：34.2kgm/0-2000rpm
・トランスミッション：電気式無段変速機
・WLTCモード燃費：23.8km/L
・価格：544万9400円

Comments

[kai********]

ブランド力を高めて来なかった
軽自動車のイメージが定着したホンダの高級セダンを
クラウンを買うような購買層は選択肢にないだろう

[hai********]

なんでクラウンを持ち出す？