■どこを取ってもスポーティな「WRX S4」
SUV人気の昨今、セダンの人気は低迷しており、軒並み生産終了となるなか、スバルが唯一ラインナップしているセダンが「WRX S4」です。
もともとは「インプレッサ」の高性能モデルとして登場したWRXですが、2014年にインプレッサから切り離され、「WRX」として車名を独立(WRX STIとWRX S4の2タイプ設定)。現行モデルは2021年にフルモデルチェンジした2代目モデルで、「WRX S4」に一本化されました。
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現行型WRX S4の外観は、スバル最新のデザインコンセプト「BOLDER」を採用。いまにも走り出しそうな前傾デザインやヘキサゴングリルから始まる塊感のある造形により、アグレッシブなスタイリングです。
賛否両論あった樹脂製のフェンダーは空力性能を高めるためのもの。スポーティな走りを重視するWRX S4には欠かせない機能パーツとしての役割を果たしています。
パワートレインは、2.4リッター水平対向4気筒直噴ターボ「DIT」エンジンと新開発の「スバルパフォーマンストランスミッション」(CVT)を組み合わせており、駆動方式は全車AWD(全輪駆動)です。
最高出力275馬力、最大トルク375Nmというエンジンスペックは、先代モデル(300馬力、400Nm)よりもやや控え目なスペックながら、ワインディングや高速走行では力強い加速感を実現したほか、日常的に使う低中速域で最大トルクを発揮するような特性になっており、街乗りでもスポーティな走行性能を楽しめるセッティングになっています。
WRX S4はそのスポーティなデザインと動力性能により、「パフォーマンスセダン」という側面が強く、インテリアにもそれが表れています。
黒を基調としながらレッドステッチを施したインテリアで、スポーティなパフォーマンスを表現。
インパネ中央には、各種機能を集約した大型11.6インチの高精細のセンターインフォメーションディスプレイを配置したほか、12.3インチのフル液晶メーターが採用され、運転に必要な情報や、高度運転支援システム「アイサイトX」の車両情報を、大きく、グラフィカルに映し出すことで、瞬時に必要な情報を認識することができます。
また、液晶メーターには、センターインフォメーションディスプレイと連動したナビゲーション情報やブースト計の表示機能も設定され、先進的なコクピットを実現しました。
シートは体をしっかりとサポートするスポーツシートを採用。上級グレードの「STIスポーツR/STIスポーツR EX」はボルドーとブラックを組み合わせた本革シートが装着され、ヘッドレストにはSTIのエンボス加工が施されています。
さらに、同グレードには、新開発のレカロフロントシートをメーカーオプションとして設定。
バックレスト中央をY型デザインとすることで体幹から肩甲骨を支え、快適な座り心地を実現するとともに、ホールド性が高く、横Gがかかる状況でも安定した姿勢が維持でき、正確な運転操作を支えます。
シート表皮には、肌触りの良いウルトラスエードが用いられており、快適性とスポーツ性を高次元で両立。こちらもSTIロゴのエンボス加工に加え、背もたれには「RECARO」のロゴが入れられており、アグレッシブな雰囲気を演出します
※ ※ ※
WRX S4のインテリアはスポーティさに加え、心地良さを演出するアンビエント照明なども備わっています。
クルマと一体感のある走りが楽しめるWRX S4に相応しいドライビング空間が、気持ちを盛り上げるのに一役買っているようです。
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