■マツダの新世代モデル第二弾はコンパクトSUVの新型「CX-3」?
2018年末に中国新聞が『「CX-3」の後継モデルとなる新型SUVの生産を年内に国内で始める』と報じていました。2019年2月5日、マツダからも正式に「2019年3月5日から開幕するジュネーブモーターショーに、マツダの新世代商品第二弾となる新型SUVモデルを出展する」と発表しました。
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マツダは昨年11月のロサンゼルスショーで新世代モデル第一弾となる「マツダ3(現行車の日本名:アクセラ)」を発表したばかりですが、早くも第二弾モデルの新型SUVを披露するとのことで、新型車攻勢をかけてきました。
また、マツダ独自の革新的な「SKYACTIV-X」をはじめとする最新のエンジンシリーズも搭載するとのこと。ちなみに現行「CX-3」のデビューは2015年2月。はやくもフルモデルチェンジとなれば、最近の日本車としてはかなり短いモデル寿命ということになります。
とはいえ先代「CX-5」のモデル寿命も4年9ヶ月と短く、新型「CX-3」を同じくらいのモデルチェンジサイクルだと考えると、年内生産開始は十分あり得ます。加えて「CX-3」というモデル、あまり成功しているとは言い難いです。理由は小さいボディサイズの割に高価だからだと考えます。もう少し予算を増やせばゆったりした「CX-5」にも手が届いてしまうからです。
現行「CX-3」はBセグメントのデミオがベース。国産車だとヴェゼルなどと同じクラスに属します。加えてマツダの設計コンセプトは、フロントノーズが長く、キャビンスペースを犠牲にしてしまっています。ボンネットを短くし、キャビンスペースを最大限に確保している同クラスのホンダ「ヴェゼル」と比べたら圧倒的に狭く、リア席では長身の人だと窮屈でした。
実際、「CX-3」を諦め、「CX-5」を選んだ人の少なからぬ数の人たちが「リアシートの狭さ」を指摘していました。「CX-5」であれば、日産「エクストレイル」やホンダ「CR-V」と同じDセグメント。フロントノーズを長く取るマツダの設計コンセプトでも、『多くの人が納得のいくキャビンスペースを確保できている』というあたりをマツダも「CX-3」の課題として認識していたのでしょう。
新型「CX-3」と思われる新型SUVは、Cセグメントの新型「マツダ3」をベースにするようです。Cセグメントなら必要なだけのキャビンスペースを確保できることでしょう。しかも新型マツダ3、サスペンションにBセグメントと同じ形式を採用するなど、コストダウンでも頑張っています。エンジンラインナップも1800ccのディーゼルのためコストアップも無しです。
また、Cセグメントがベースなら、ライバルは「ヴェゼル」よりも30万円くらい高価なトヨタ「C-HR」と同じクラスになります。今までと同じ価格設定ならお買い得感が出てきますし、「C-HR」と同じくらいの価格をつけるなら、今より20万円くらいの値上げが可能となります。全体の収益性という点でグンと有利になります。マツダの戦略、これは非常によいと思います。
■新しい「魂動デザイン」のSUVデザインがこの新型SUVでわかる!
注目したいのが新型「CX-3」後継モデルのデザイン。「マツダ3」と同じ流れだと思いますが、深化しているとはいえ、「魂動デザイン」すでに目新しくないという意見も多く聞かれます。クルマ好きとしては、まったく違う方向性のデザインであり、なおかつレッド以外の美しいカラーを期待したいところです。
自動車の歴史を見てもマツダのように同じイメージのクルマばかり揃えた、というメーカーは無いです。その姿が発表される3月のジュネーブモーターショーが今から楽しみです。
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