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シリーズ最終章の1作目『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』公開!! ダッジ・チャージャーや240Zのアクションに刮目せよ

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シリーズ最終章の1作目『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』公開!! ダッジ・チャージャーや240Zのアクションに刮目せよ

 絶大な人気を誇るカーアクション映画ワイスピシリーズの最新作『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』がついに公開された。今回も新旧様々な名車が画面狭しと暴れまわる!! 最終シリーズの序章となる10作目をご紹介しよう!

文/渡辺麻紀
(C) Universal Studios. All Rights Reserved.

シリーズ最終章の1作目『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』公開!! ダッジ・チャージャーや240Zのアクションに刮目せよ

■魅力的な新キャラも登場

最新作『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』でも多くの名車が登場する

 最初の作品が公開されたのが2001年。それから20年以上にもわたって愛され続けているカーアクション・シリーズが『ワイルド・スピード』だ。このたび、その10本目となる『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』がついに公開された。

 これまでは1話完結だったが、最終シリーズとなる本作は「次に続く」形式。ただ、この時点で、残り1本なのか2本なのかははっきりしていない。

 今回の敵はシリーズ5作目『MEGA MAX』(2011)に登場していたブラジルの麻薬王、エルナン・レイエス(ホアキン・デ・アルメイダ)の息子、ジェイソン・モモア扮するダンテ。レイエスは、自身の裏金を巡る大争奪戦でドミニク(ヴィン・ディーゼル)に殺されたため、その息子であるダンテが復讐に燃えるという物語だ。

 ストーリーはシンプルなのだが、フィナーレを意識してなのかネタは盛沢山。過去へ過去へと遡り、ブライアンを筆頭としたかつてのファミリーや仲間たちとの関係性が、コラージュされた懐かしい映像とともに語られる。

 シリーズファンにとっては、まさに「あのシーン、このシーン」「あの人、この人」「あの車、この車」の連続で嬉しくなってしまうはずだ。

 もちろん、ブライアン役のポール・ウォーカーは過去の映像でしか登場出来ないが、その他のキャラクターたちの多くは顔を出してくれる。お馴染みのところではデッカード・ショウ役のジェイソン・ステイサム、その母親役のヘレン・ミレン。ドミニクの弟ジェイコブ役のジョン・シナ。さらに邪悪な敵サイファー役のシャーリーズ・セロン……。

 この面子に加え、大きなサプライズとなるキャラクターも出てくるので、そこは是非、劇場で確かめて欲しい。こちらも多くのファンが感動するはずだ。

 また、舞台も過去作に登場した街が選ばれている。物語の発祥地だったロスはもちろん、『MEGA MAX』(2011)のブラジルのリオデジャネイロ、『EURO MOSSION』(2013)のロンドン、『ICE BREAK』(2017)のロシア(?)等に加え、新しい場所としてはポルトガルやイタリアのローマ。

 とりわけローマのカーアクションは古都を破壊しつくすんじゃないかというくらいハラハラする大迫力だ。

 新キャラとしてはダンテのほかに、もうひとり、『キャプテン・マーベル』(2019)で注目を浴びたブリー・ラーソン扮するテスが登場する。ドム(ドミニク)・ファミリーを正義の味方、政府のエージェントにしたミスター・ノーバディ(カート・ラッセル)の娘という設定だ。

 ちなみに当のノーバディは、どこかに隠遁しているということになっている。ラッセル、出演出来ない理由があったのだろうか。

■ドミニクの愛車は今回もダッジ・チャージャー!!

最新作の敵役ダンテ(ジェイソン・モモア)と1966年型インパラSSクーペ

 さて、そこで車である。改めて言うまでもなくカーアクションもてんこ盛り。「いまだに車を使っているのは古い。いまはAIやドローンの時代だ」云々と言われることもあるが、そんなことはお構いなしに各地で車を爆走させる。

 ローマではイタリアということもあって、ハン(サン・カン)が自分のテーマカラーであるオレンジ&黒で塗装された1970年代のアルファロメロGTVを走らせ、派手好きなローマン(タイリース・ギブソン)は金色のランボルギーニ ガヤルド。

 そしてドムの愛車は当然ダッジ・チャージャーだ。4ドアの2022年モデルに加え、EVのコンセプトカーダッジ・チャージャー・デイトナ・バンシーSRTも登場する。

 もうひとつ、凄まじいアクションシーンがダムを舞台にしたもの。ドムと息子が乗った車を2台の巨大なタンクローリーで挟み撃ちにするシーンだが、この車はファンが多い1977年製ダッジ・チャージャーだ。

ドミニクの愛車ダッジ・チャージャー

 また、サイファが乗るのはガルウィングドアのデロリアンアルファー5EVのコンセプトカー。新キャラのテスが駆るのは最新の2023年型日産Zそして、ステイサム扮するショウの車は赤いマクラレーン セナ。

 ジェイコブが乗るのは1992年型マスタングで、何と音楽を聴くのもカセットデッキというのが嬉しい。ちなみにこの車に対する彼の愛着は、シリーズ9作目『ジェットブレイク』(2021)で語られているので、気になる人はチェックしてほしい。

 今回の敵であるダンテはシーンごとに違う車やバイクで登場する。ローマではハーレーダビッドソンのパンアメリカ1250を乗り回し、父親が亡くなった因縁の橋でのアクションにはメタリックパープルに塗装された1966年型インパラSSクーペ。

 ダンテ役のモモアはそれぞれの車に合わせてコスチュームや爪の色等にも配慮していて、それが彼のキャラクターの一部になっている。実際の彼はかなりのバイクファンというウワサもある。

 そのほかのシーンでは日本車も登場し、ハンが1971年製のダットサン240Zに乗っている。ハンを演じたサン・カンは実際に同車を自らレストアしているので、これはその車なんだと思う。

 ほかにもスパイのテズ(ブリー・ラーソン)は、アメリカ製のハイパーカー「ヘネシー・ヴェノム・F5・レボリューション クーペ(2023年型)」で登場。約3億8000万円相当の価値があるという。

 さて、本シリーズの最後といえば基本、ドム・ファミリーが集まっての会食なのだが、本作の場合はそれが冒頭に持ってこられている。『10』に続くからであり、その最後は会食どころじゃないからだ。

 そして、誰もが本作のラストを観たら「早く次を!」という気持ちになるはずなのだが、残念ながらシリーズ11作の公開日は一応、2025年。あと2年、待たなければいけないようだ。

●解説●

金色のランボルギーニ ガヤルドはローマン(タイリース・ギブソン)が走らせる

 ドミニクたちが政府のために働くきっかけになったブラジル・リオデジャネイロでのエルナン・レイエスの事件。ブラジルの麻薬王だった彼を葬ってしまったドミニクに復讐を誓う男が現われた。彼の息子、ダンテだ。ダンテはドミニクの愛する者を奪おうとし、彼の息子、リトル・ブライアンに目を付ける。

 本作の監督はルイ・レテリエ。リュック・ベッソンのプロデュースのもと『トランスポーター』(2002)で長編監督デビューを飾っている。この作品、ジェイソン・ステイサムのカーアクション映画としても知られていて、本シリーズに参入すべくしてした感も強い。

 実際、シリーズ8作目『ICE BREAK』(2017)のときの監督のファーストチョイスは彼だったと言われている。11作目もレテリエがメガホンを撮る予定だ。

 気になる製作費に関してもさまざまなウワサ話があり、今回の場合は当初、2憶8000万ドルから3憶ドルという予定だったが、結局は3憶4000万ドルになったというもの。いまのレートで日本円に換算すると、およそ465憶円という天文学的数図。この金額、シリーズものでは最高額になるという。

 当初は全11作と言われていたシリーズだが、ここにきて12作目の可能性が浮上している。となると、ドム・ファミリーVSダンテの戦いはトリロジーとなって、27年くらいまで続くかもしれない。

ワイルド・スピード/ファイヤーブースト

ワイルド・スピード/ファイヤーブースト
5月19日(金)全国公開
配給:東宝東和
(C) Universal Studios. All Rights Reserved.

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  • 車好きは視ない、作品
  • 映画でかぶれた田舎ドキュンやチー牛の、信号青ダッシュなどなど公道暴走にも刮目せよw
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