現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 「伝統」に勝つため「攻め」続ける! レクサスのデザインがウケる理由

ここから本文です

「伝統」に勝つため「攻め」続ける! レクサスのデザインがウケる理由

掲載 40
「伝統」に勝つため「攻め」続ける! レクサスのデザインがウケる理由

 この記事をまとめると

■トヨタのプレミアムブランド、レクサス

いま買えることが「奇跡」! トヨタ&レクサスに感謝の「大排気量V8エンジン」搭載国産車4選

■レクサスのデザインには定評がある

■この記事ではレクサスのデザインの魅力に迫る

 レクサスのデザインが日本のユーザーにウケている理由とは?

 2005年の国内展開から18年目を迎えたレクサス。あるアンケート調査(※)によると、一度は乗ってみたい憧れのブランドとして第1位に挙げられており、回答者の51%がその理由を「デザインのよさ」としています。なぜレクサスのデザインは日本のユーザーにウケているのでしょうか? ここでは、その理由を検証してみたいと思います。

※パーク24株式会社によるドライバー向け会員制サービスの会員を対象としたアンケート結果による

 日本人の感性に響くデザイン哲学

 まず、ひとつ目の理由として考えられるのが、日本人の感性に合ったデザインであること。レクサスは、ブランドの立ち上げに当たって「L-finesse(エルフィネス) 先鋭・清妙の美」というデザインフィロソフィを提示しました。これは先鋭と精妙の「二律双生」する大胆な先進性を極めて表現される、エレガンスのある美しさの創造を標榜したものです。

 たとえば鋭いランプまわりの造形や、シャープかつ繊細なモール類のエッジ、あるいは磨き込まれたエレガントな面造形など、隅々まで神経の行き届いたエクステリアが、どこか日本人の細やかな感性に通じているのではないか? と思われるのです。

 最近のレクサスは、この「L-finesse」を積極的に打ち出していませんが、スタイリングの底流にはいまもこのデザインフィロソフィが継続しているようです。

「カッコいい」と思わせる要素がテンコ盛り!

 新しい伝統を作る積極的なスタイリング

 ふたつ目の理由は、つねに新しさを追求するスタイリングです。レクサスのデザイナーへのインタビューでは「レクサスは欧州プレミアムブランドなどに比べて後発であるぶん、伝統に欠けており、同じ土俵では戦えない。だから、つねに動きを止めず、新しい表現に挑戦する必要がある」という話をよく耳にします。

 たとえば、スピンドルグリルだけを見ても、その大きさや形状はつねに変化(進化)していて、いかに新しさを感じさせるか、どうやってボディとの一体感を出すかにチャレンジしています。新型LXの枠のない表現や、RXのスピンドルボディなどは、まさにその流れに沿ったものと言えます。

 また、2016年に行われたISのマイナーチェンジでは、あたかもフルモデルチェンジと呼べるほどの大胆な変更が印象的でした。こうして、つねに「新しさ」を追求するやり方は、目新しいものが大好きな日本のユーザーにピッタリだと思えます。

 ネクスト・チャプターへの期待

 そして最後は、現在進行形の新しい取り組みへの評価です。レクサスでは、2018年に現在のデザイン本部長が着任以降、具体的には新型のNXから次世代デザインへの移行が始まっています。

「機能的本質や動的性能に根差したプロポーションと独自性の追求」と謳われるそれは、文字どおり機能面に沿った必然的な姿勢と、同時にオリジナリティも両立させるという、両極のふたつの要素を高い次元で融合させようというもの。

 NXも然り、最新のRXにも見られる重心の低さや、四隅に張り出したタイヤによるスタンスのよさが前者であり、そこへ盛り込む新しいグリルの表現や、大きな面の動きなどの個性が後者です。

 言ってみれば、レクサスデザインの第2章ともいえるこの取り組みは、純粋に「カッコいい」と思わせる要素がテンコ盛りであるということ。無意識の面も含め、それが多くのユーザーに浸透し始めていると思われるのです。

 さて、今回は3つの視点でレクサスデザインの好評ぶりを検証してみました。こうして変化を恐れない姿勢がブランドの特徴ですが、願わくば、旧型がいきなり陳腐化することがないよう、基本を磨き込んだデザインを期待したいものです。

こんな記事も読まれています

フェルスタッペン予選5番手「ベガス用リヤウイングを作らないという方針がハンデに」タイトルには有利な位置を確保
フェルスタッペン予選5番手「ベガス用リヤウイングを作らないという方針がハンデに」タイトルには有利な位置を確保
AUTOSPORT web
佐藤万璃音、2025年もユナイテッド・オートスポーツからWEC世界耐久選手権にフル参戦
佐藤万璃音、2025年もユナイテッド・オートスポーツからWEC世界耐久選手権にフル参戦
AUTOSPORT web
やっぱたまらんなV型エンジン!! [スカイラインNISMO]とレクサス[IS500]の[パンチ力]にひれ伏した件
やっぱたまらんなV型エンジン!! [スカイラインNISMO]とレクサス[IS500]の[パンチ力]にひれ伏した件
ベストカーWeb
エバンスとの実質的な一騎打ちもタナクはトップ譲らず。ヌービルは7番手に挽回【ラリージャパン デイ3】
エバンスとの実質的な一騎打ちもタナクはトップ譲らず。ヌービルは7番手に挽回【ラリージャパン デイ3】
AUTOSPORT web
【角田裕毅F1第22戦展望】ファクトリーと現場の連携で活きたレッドブル製リヤサスペンション。改善の継続が7番手に繋がる
【角田裕毅F1第22戦展望】ファクトリーと現場の連携で活きたレッドブル製リヤサスペンション。改善の継続が7番手に繋がる
AUTOSPORT web
メルセデス・ベンツCLE 詳細データテスト 快適で上質な走りが身上 動力性能と燃費効率はほどほど
メルセデス・ベンツCLE 詳細データテスト 快適で上質な走りが身上 動力性能と燃費効率はほどほど
AUTOCAR JAPAN
WRCラリージャパンSS12恵那での車両進入事案について実行委員会が声明。被害届を提出へ
WRCラリージャパンSS12恵那での車両進入事案について実行委員会が声明。被害届を提出へ
AUTOSPORT web
2024年も記録保持中!? カローラ ロードスター…… ギネスブックに登録された「日本のクルマの世界一」【10年前の再録記事プレイバック】
2024年も記録保持中!? カローラ ロードスター…… ギネスブックに登録された「日本のクルマの世界一」【10年前の再録記事プレイバック】
ベストカーWeb
80年代バブル期に日本で人気だったMG「ミジェット」に試乗! 英国ライトウェイトスポーツの代表格はいまもビギナーにオススメです【旧車ソムリエ】
80年代バブル期に日本で人気だったMG「ミジェット」に試乗! 英国ライトウェイトスポーツの代表格はいまもビギナーにオススメです【旧車ソムリエ】
Auto Messe Web
【正式結果】2024年F1第22戦ラスベガスGP予選
【正式結果】2024年F1第22戦ラスベガスGP予選
AUTOSPORT web
角田裕毅が予選7番手「大満足。アップグレードへの理解が改善につながった」努力が報われたとチームも喜ぶ/F1第22戦
角田裕毅が予選7番手「大満足。アップグレードへの理解が改善につながった」努力が報われたとチームも喜ぶ/F1第22戦
AUTOSPORT web
勝田貴元、木にスピンヒットも間一髪「メンタル的に難しい一日。明日はタイトル獲得を最優先」/ラリージャパン デイ3
勝田貴元、木にスピンヒットも間一髪「メンタル的に難しい一日。明日はタイトル獲得を最優先」/ラリージャパン デイ3
AUTOSPORT web
クラッシュで50Gを超える衝撃を受けたコラピント。決勝レースの出場可否は再検査後に判断へ/F1第22戦
クラッシュで50Gを超える衝撃を受けたコラピント。決勝レースの出場可否は再検査後に判断へ/F1第22戦
AUTOSPORT web
胸を打つ「上質な走り」 アウディQ6 e-トロン・クワトロへ試乗 優秀なシャシーを味わえる388ps!
胸を打つ「上質な走り」 アウディQ6 e-トロン・クワトロへ試乗 優秀なシャシーを味わえる388ps!
AUTOCAR JAPAN
オーテック&ニスモ車が大集合!「AOG湘南里帰りミーティング2024」で見た「超レア車5台」と「中古車で狙いたいクルマ5台」を紹介します
オーテック&ニスモ車が大集合!「AOG湘南里帰りミーティング2024」で見た「超レア車5台」と「中古車で狙いたいクルマ5台」を紹介します
Auto Messe Web
なぜ潰れた? 名車と振り返る「消滅した自動車メーカー」 32選 後編
なぜ潰れた? 名車と振り返る「消滅した自動車メーカー」 32選 後編
AUTOCAR JAPAN
ラリージャパン3日目、SS12がキャンセル…一般車両が検問を突破しコース内へ進入、実行委員会は理解呼びかけると共に被害届を提出予定
ラリージャパン3日目、SS12がキャンセル…一般車両が検問を突破しコース内へ進入、実行委員会は理解呼びかけると共に被害届を提出予定
レスポンス
【F1第22戦予選の要点】苦戦予想を覆すアタック。ラッセルとガスリーが見せた2つのサプライズ
【F1第22戦予選の要点】苦戦予想を覆すアタック。ラッセルとガスリーが見せた2つのサプライズ
AUTOSPORT web

みんなのコメント

40件
  • レクサスは大して変わってない。ただ最近のドイツ車のデザインが酷いせいで、レクサスがカッコよく見えてきた。
  • ベンツ、BM、ポルシェのデザインは風格と威厳を兼ね備えて古くなっても陳腐化せずカッコいいけど、トヨタレクサスは下品で奇抜w
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

666.0901.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

89.51119.0万円

中古車を検索
RXの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

666.0901.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

89.51119.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村