現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ボクらのヤングタイマー列伝:第12回『リライアント・シミターSS1』3輪車で有名なリライアントが送り込んだ小さな2シータースポーツ!

ここから本文です

ボクらのヤングタイマー列伝:第12回『リライアント・シミターSS1』3輪車で有名なリライアントが送り込んだ小さな2シータースポーツ!

掲載 14
ボクらのヤングタイマー列伝:第12回『リライアント・シミターSS1』3輪車で有名なリライアントが送り込んだ小さな2シータースポーツ!

遠藤イヅルが自身のイラストともに1980年代以降の趣味車、いわゆる"ヤングタイマー"なクルマを振り返るという、かつて小社WEBサイトでひっそり!? 連載していた伝説の連載、その進化版がこの『ボクらのヤングタイマー列伝』です。今回はなんとリライアント・シミターSS1です!? はい、いつも通りマニア度マックスで行きますヨ!

ボクらのヤングタイマー列伝第11回『トヨタ・セリカ』の記事はコチラから

ボクらのヤングタイマー列伝:第11回『トヨタ・セリカ』ゲレンデを駆け抜けた映画が印象的! “流面型”デザインのST165セリカ

このクルマ、パワーウインドーとかいらないよね。部品が増えれば増えるほど、壊れる率が高くなるもん!

ボクはフランス車のセダンとハッチバックを十数台、それと数台のイタリア車、北欧車を乗り継いでおりますが、実は英国車も大好きなのです。しかも、中でも俗にいう英国車の暗黒期……となる、1970年代後半から1980年代にかけての英国車が好みだったりします。この連載は担当と「次号は何にしましょう~」と話し合ってクルマを決めているのですが、「リライアント・シミターで行きましょう!」と決まったとき、心の中で小さくガッツポーズをしました(笑)。というのも、まさに1980年代英国車ド真ん中なのですもの!

ということで、リライアント・シミターの簡単なアウトラインを説明しましょう。日本にも正規輸入がされていたクルマなので、英国の少量生産スポーツカーにしては知名度が高いクルマだと思います。リライアントは樹脂製ボディのクルマが有名ですが、金型がいらない利点を活かして、1960年以降からトルコやイスラエル、インドやギリシャのメーカーに技術協力や車両開発を行っていたことはあまり知られていないかも。また、リライアントといえば前輪がひとつしかない奇異な小型車ロビン、そしてシューティングブレークの始祖的なモデルである2+2スポーツワゴン、シミターGTEなども思い浮かびます。

そんなリライアントが1984年に発表したスポーツカーが『シミターSS1』です。リライアントの代表的車種というイメージがありますが、実は2シーターの小型オープンカーは同社にとって最初のモデルでした。バックボーンフレームシャシーを持つ伝統的な英国製後輪駆動スポーツカーながら、その上に構築されたいかにも1980年代的カクカクの樹脂製ボディはイタリアのミケロッティがデザインを担当。今見ると現代のクルマよりもむしろ未来的な感じさえします。エンジン、灯火類は英国で手に入りやすい英国フォードなどのパーツを流用していたのも、英国製スポーツカーらしいところです。同じシミターの名を持つGTEはV6エンジンを積んだ高級GTで、SS1は手に入れやすいスモール・スポーツ(=SS)を意図していました。

ちなみに、かなり前の話ですがSS1を持っていた友人がいました。細かなトラブルに悩まされていた彼が言ったひとこと「このクルマ、パワーウインドーとかついてるけど、そういうの、いらないよね。部品が増えれば増えるほど、壊れる率が高くなるんだもん」は、今なお至言だと思っています(笑)。

なお、以前WEBで展開していた『ヤングタイマーもやっと列伝」でもシミターSS1を描いていますが、そちらは日産製CA18ETエンジン(135ps)を搭載した『1800Ti」だったので、今回は登場時の1.3/1.6リッター版にしてみました。ホイールも小さくて好ましいです。きっと、シンプルで壊れにくかったのではないでしょうか……(涙)。

こんな記事も読まれています

「なんで“鳴らした”!?」 後続車の「クラクション」に“イラ”っと! 一度は感じる「ブレーキ問題」! 見直すべき“ブレーキ技術”とは
「なんで“鳴らした”!?」 後続車の「クラクション」に“イラ”っと! 一度は感じる「ブレーキ問題」! 見直すべき“ブレーキ技術”とは
くるまのニュース
BMW「G 310 GS」【いま新車で買える! 冒険バイク図鑑】
BMW「G 310 GS」【いま新車で買える! 冒険バイク図鑑】
webオートバイ
軽だけど広い! フラットスペースが魅力のスズキ エブリイがベースの軽キャンパー
軽だけど広い! フラットスペースが魅力のスズキ エブリイがベースの軽キャンパー
月刊自家用車WEB
えぇ!? 攻めたワゴンの高級車!? 懐かしきホンダ[アヴァンシア]
えぇ!? 攻めたワゴンの高級車!? 懐かしきホンダ[アヴァンシア]
ベストカーWeb
豊田章男会長、トヨタの大逆転王座に歓喜。戦友ヒョンデへ「来年もいい勝負しましょう!」/ラリージャパン後コメント全文
豊田章男会長、トヨタの大逆転王座に歓喜。戦友ヒョンデへ「来年もいい勝負しましょう!」/ラリージャパン後コメント全文
AUTOSPORT web
ラリージャパン主催者に対し2400万円の罰金通告。FIA/WRCがSS12一般車進入事案のさらなる詳細を発表
ラリージャパン主催者に対し2400万円の罰金通告。FIA/WRCがSS12一般車進入事案のさらなる詳細を発表
AUTOSPORT web
ベストカー三人衆に内乱勃発!? 国沢さん、なぜ[ランクル300]じゃなく250にしたんですか!!
ベストカー三人衆に内乱勃発!? 国沢さん、なぜ[ランクル300]じゃなく250にしたんですか!!
ベストカーWeb
くるまりこちゃん OnLine 「バックブザーの音」第124回
くるまりこちゃん OnLine 「バックブザーの音」第124回
ベストカーWeb
「君はその一瞬一瞬すべてにふさわしい」レッドブル代表がフェルスタッペンの戴冠を称賛。懸命に作業に取り組んだクルーにも感謝
「君はその一瞬一瞬すべてにふさわしい」レッドブル代表がフェルスタッペンの戴冠を称賛。懸命に作業に取り組んだクルーにも感謝
AUTOSPORT web
[ダイハツ]に期待しかないよ!? 今後作ったらアツい[クルマ]を語ってみた
[ダイハツ]に期待しかないよ!? 今後作ったらアツい[クルマ]を語ってみた
ベストカーWeb
フェルスタッペン、王座確定のため、マネジメントモードで5位フィニッシュ「自分のレースを心掛けた。最高の気分」
フェルスタッペン、王座確定のため、マネジメントモードで5位フィニッシュ「自分のレースを心掛けた。最高の気分」
AUTOSPORT web
HRC/ホンダ渡辺社長がフェルスタッペンを祝福「4連覇をサポートし続けられたことは誇り。さらなる高みを目指し支援する」
HRC/ホンダ渡辺社長がフェルスタッペンを祝福「4連覇をサポートし続けられたことは誇り。さらなる高みを目指し支援する」
AUTOSPORT web
角田裕毅9位、選手権6位争いにおいて価値ある2点を獲得「強力なレースペースを示せた。シーズン最後まで全力で戦う」
角田裕毅9位、選手権6位争いにおいて価値ある2点を獲得「強力なレースペースを示せた。シーズン最後まで全力で戦う」
AUTOSPORT web
サイズも価格も近い禁断の兄弟対決!! [ランドクルーザー250]と[ランドクルーザー300]の違いって??
サイズも価格も近い禁断の兄弟対決!! [ランドクルーザー250]と[ランドクルーザー300]の違いって??
ベストカーWeb
【ポイントランキング】2024年WRC最終戦ラリージャパン後
【ポイントランキング】2024年WRC最終戦ラリージャパン後
AUTOSPORT web
無冠の帝王が汚名返上。苦節13年で初王者のヌービル「本当に長かった。大変な努力へのご褒美だ」
無冠の帝王が汚名返上。苦節13年で初王者のヌービル「本当に長かった。大変な努力へのご褒美だ」
AUTOSPORT web
フェルスタッペンがドライバーズ選手権4連覇【正式結果】2024年F1第22戦ラスベガスGP 決勝
フェルスタッペンがドライバーズ選手権4連覇【正式結果】2024年F1第22戦ラスベガスGP 決勝
AUTOSPORT web
古さと新しさが同居した天才的デザインに仰天!! ディフェンダーの「貫禄」にシビれた!!!【テリー伊藤のお笑い自動車研究所】
古さと新しさが同居した天才的デザインに仰天!! ディフェンダーの「貫禄」にシビれた!!!【テリー伊藤のお笑い自動車研究所】
ベストカーWeb

みんなのコメント

14件
  • 確かチェッカーモータースが輸入していたはず。イラストはきれいだが実車はボディパネルのチリが合っていなくてドアなんて半ドアか?ってくらいズレていた。あの品質では几帳面な日本人には受け入れられないよ。
  • 当時でもほとんど見かけなかったんだよなぁ。日テレで放送していたドラマ“勝手にしやがれヘイ!ブラザー”にも出てきた回があったんだよね。車両協力にチェッカーモータースも絡んでたので、店舗もドラマ中にも出てきたんだよね。懐かしい。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

181.7240.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

35.9650.0万円

中古車を検索
セリカの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

181.7240.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

35.9650.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村